不条理み○きー

当面、きまぐれ一言法師です

夢見るモンスター

2007年08月14日 23時59分00秒 | Tokusatsu

 映遊クラブ 『ドリームモンスターチャオ』

 もし、ここを引き払うにしても、こいつのレビューだけはやっておかねば、と思っていた。
 ついに発売されたことも知っていたし、わざわざ、壱男氏からもコメントでお知らせがあった。
 にもかかわらず、これまでちゃんと見る機会を持たなかったのは、ひとえにおいらの怠慢である。
 ご連絡いただいていた壱男氏には、本当に申し訳なかったと思っている。
 やっとの事で、きちんと購入して見る機会を得ることが出来た。
 以下は、嘘偽らざるおいらの所感である。
 例によってネタバレはしないが、若干、内容に触れるので、先入観無くご自身の目で評価したい方は、以下、読み飛ばしてください。





 まずは、馴れ合いは無しで。(と言っても、おいらの独断と偏見なので、思い違いが有れば、どしどしご指摘を^^;)

 作品としては、まだまだ完成度が低い、という感じが強い。
 アマチュア作品なので、演技やアフレコが今ひとつなのは置いておくにしても、脚本も演出も詰めが甘いように感じた。
 基本的なストーリーの流は出来ていて、それがそんなに悪くないだけに、もっときちんと緩急を付け、演出あるいは効果で映像的にも補強すれば、もっと上のレベルに行けた気がする。
 うー、なんというか
「もったいないなぁ」
と、言う感じが全編を通じて感じたのである。
 
「もったいない」と思ったわけは、作品のコンセプトはとても良いなと思ったからである。
 そう、この作品は、『ファンタジー』作品である。
 往年の名作で言えば、『怪獣ブースカ』がそれにあたるのでは無かろうか?
 先に書いたとおり、ストーリーも、内容もまだまだではあるが、それでもヒロイン物の『ファンタジー』として、この作品を作った意義は非常に大きいと思うのだ。

 何度も書いたように、マイティレディを始めとしたこれまでのアマチュアヒロイン達は、既に壁にぶち当たっている。
 造形物に頼りすぎて、斬新なストーリー展開が乏しい中、どんどんと水の中で戦ったり、雪の中で戦ったり、キャットファイト系要素ばかりが強調される作品もある。
 中には、ローションの中でのアクション等、フェチ系の要素まで取り入れ、これぢゃあZ○Nピ○チャーやその裏看板(いや、表か??)のG○G○とロリロリやエロエロ作品と変わらんぢゃあないかとうんざりしていた所で、こういう切り口での挑戦は、新たな方向の一つになると思うのである。

『ファンタジー』の奥底は、『アクション』に比べてはるかに深い。
 もちろん、斬新なアイディアのアクション物を否定するわけではないが、もっとこの路線を極めて欲しいと思う次第である。

 勝手なことばかり書いてきたが、(いや、いつものことか^^;)最後に一つだけ。
 いろいろ難癖を付けたけれど、スタッフの思い入れはしっかりとこもっている作品だと感じた。
 何より、この『ドリームモンスター チャオ』に夢を託しているのは、ストーリーの主人公よりも、きっとこの作品に関わったスタッフ達だろうなと思えたからである。

 大変でしょうけれど、是非、『次』を見せてください。
 応援しています。
  



>快獣ブースカ DVDメモリアルBOX

バンダイビジュアル

>このアイテムの詳細を見る




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。