事後の心地よい疲労感に包まれて、ベッドに横たわっていると、
そのまま夢の魔王に攫われそうになる。
やめろ、俺に構うな。
しかし、俺だけで、魔王に太刀打ちするのは難しい。
辛うじて俺を現世に押し留めるのはキミ。
寄り添うキミの重みが、唯一の絆。
幸せの重み。触れ合う肌の触感。
それでも魔王の誘惑は執拗で、何度目かの波が俺を攫おうとした時
不意にキミが、俺の肩をぺろりと舐める。
その湿った触感が、俺を現世に呼び戻す。
俺は少し照れて、聞く必要の無い言葉を呟く。
「これは、愛?」
キミは当たり前のように、それには応えず、
今度は、俺のうなじをそっと噛む。
痛いような、くすぐったいような不思議な刺激。
俺は、完全に現世に舞い戻り、
眠っていた別の感情に灯がともる。
そして、俺は、もう一度呟く。
「これも、愛?」
その答えが合図であったかのように、キミの躯がうねりだす。
衣擦れの音。息遣い。柔らかな肌の触感がゆっくりと競り上がる。
暗闇の中、大きくなるキミの気配を感じつつ、
俺の中では、目覚めた別の感情が溢れ出す。
次の瞬間。
キミは大蛇となって、俺の全てを飲み込む。
キミに全てを飲み込まれ、俺は至福の中に溺れる。
もう余計な言葉など、要らない。
【イラスト】 お玉さん
【TB】 夜 話 ♪お玉つれづれ日記♪
他人様からみたら、「なんじゃあれ」と
あきれられるかもしれませんが
当人同士にとってはこの上ない至福のひととき。
そんな夜の恋人達の時間を切り取って、
まったりと、ただ描写したくて、
新しいカテゴリーを自分のブログにつくりました。
『夜 話』
最初のお話にトラックバック下さって
たいへん嬉しゅうございました。
入力してしまいましたよ。
ありゃりゃ。
HNが『密室の秘め事』って、これどうよ。
ああ、恥ずかしすぎる・・・。
入力してしまいましたよ。
ありゃりゃ。
HNが『密室の秘め事』って、これどうよ。
ああ、恥ずかしすぎる・・・。
まー落ち着いて。
まずは、服を着てから。;)
「バカップル」と呼ばれそうな事した経験、結構皆さん有るのではないでしょうか?
電車の中で・・・なんてーのは困りモノですが、密室ならば、それもまた良しですよね。
また、次の機会が有れば、「濃厚」に行きたいと思いますので、どぞ、よろしく。
そうか?そうなのか?
めぐり合えるでしょう。>斉藤さん