無名葉変わり品

　新しい富貴蘭辞典が届きました。さっそくページをめくりましたが、そこに掲載されている品々に心酔しっぱなし、どれもこれも
度肝を抜かれる超一級品ばかりで、近年の中でよくぞこれだけの品々が出現したものだと、その移ろいの速さにもびっくりです。
　本誌の中味を見れば、それらの品種をいずれは自分の手元にとますます意気盛になる人もいれば、おそらくその逆の人も
ということで、まず私がその筆頭でしょうか。もう別次元の世界を見ているようで、性格的にいいものばかりををほしがっていて
は登録品の収集など夢のまた夢てな具合ですね。途中本をめくるのが嫌になってきました。てなことを言っても好きで始め
た趣味ですのでここらでひとつ気を取り直し、これからも分相応に棚の風蘭を大事にしないとね。で本題ですが、出どこが解
らなくおそらく実生だと思いますが、以前にしばらく楽しんだ木です。



　この二枚に墨縞と白縞が現れ、どちらも斑が葉裏まで鮮明に抜けていたのでその後の展開次第ではとしばらく鉢を手にする機会が
多かった品です。が以降さっぱりその兆候が出なくなってしまいました。

　下の写真の葉にちらっとと思いましたが本種の葉は表面が粗地のため、その性質から葉の表面に少しの溝が出たのでしょう。表面
だけなので縞とは言えません。もし、何か秘めたものがあるなら、後はその辺りに出る予定（全く自分勝手な予定ですが）の子に
期待を膨らませましょうか。