最後の最後で震えましたね。
今回は“400年”で、これまでよりも歴史が浅い。
その分、ロマンというよりは生々しさを感じました。
これまでのような優しさもあまりなく。
でも、それをしっかり最後の数行でフォローしてある。
やるねー、柄刀さん(にっこり)。
400年の歴史を持つ、浄土真宗妙見派の龍遠寺。
歴史的建造物の警護を仕事とする蔭山は、庭師が首を
刺されているのを発見。庭師は、腕に抱えた寺の一人息子を
蔭山に託して息絶える。そこは4年前、庭師の息子が
溺死させられた場所でもあった…。
蔭山はずっと、庭師が発した「この子を、頼む…」という
言葉を胸に、この事件に対峙していきます。
それと平行して起こる、歴史事物保全財団の職員惨殺事件。
いつものことですが、一見関係ないようなことがらも、
すべて、事件解決と、歴史的謎の解明、そして登場人物たちの
物語のために、最終的には収まるべきところへキレイに収まる。
その収まり具合がなんともいえず、心地いいわけです。
「400年の遺言 死の庭園の死」柄刀一(角川文庫)
今回は“400年”で、これまでよりも歴史が浅い。
その分、ロマンというよりは生々しさを感じました。
これまでのような優しさもあまりなく。
でも、それをしっかり最後の数行でフォローしてある。
やるねー、柄刀さん(にっこり)。
400年の歴史を持つ、浄土真宗妙見派の龍遠寺。
歴史的建造物の警護を仕事とする蔭山は、庭師が首を
刺されているのを発見。庭師は、腕に抱えた寺の一人息子を
蔭山に託して息絶える。そこは4年前、庭師の息子が
溺死させられた場所でもあった…。
蔭山はずっと、庭師が発した「この子を、頼む…」という
言葉を胸に、この事件に対峙していきます。
それと平行して起こる、歴史事物保全財団の職員惨殺事件。
いつものことですが、一見関係ないようなことがらも、
すべて、事件解決と、歴史的謎の解明、そして登場人物たちの
物語のために、最終的には収まるべきところへキレイに収まる。
その収まり具合がなんともいえず、心地いいわけです。
「400年の遺言 死の庭園の死」柄刀一(角川文庫)