西郷從道で一番すばらしいとされるのは、流れるような曲線の廻り階段。
フランスからの輸入品で、パーツごとに運んだそうだ。
特にこの廻り階段は、姿が美しいだけでなく、昇り降りが大変楽に出来るよう設計されている優れたものである。
皮張りの椅子は前にも紹介した、鹿鳴館の椅子。
皮は張り替えてあるが、木の部分は当時のものだとか。
こんなに貴重な物に気軽に座らせてくれるなんて、やっぱり明治村は太っ腹だ。
普通の美術館や博物館なら、写真すら撮らせてくれないだろう。
その他、ご婦人用のティールームの椅子はドレスでも座りやすいように、肘掛けがなかったり、ドレスの後ろのリボンが潰れないように、背もたれが空いていたりと、美しいだけでなく、機能美も備えられていた。まさに文明開化だ。
舶来品も多いが、素晴らしい日本刺繍のレリーフなど、日本の技術もあちこちにちりばめられていた。
西郷邸は一時、どこかの野球チームか何かの合宿所になっていたとか。
あぁ、もったいない。
そんな西郷邸を後にして、帝国ホテルに向かうことに。
帝国ホテルは真逆の位置にあるので、京都市電とSLを使って移動することに。
1乗車につき500円でフリー乗車券だと1200円なのだが3回は乗らないだろうから、フリー乗車券は止めた。