プロストワインハンデル公式ブログ「クライナー・プラッツ Kleiner・Platz」

ドイツのリューデスハイムに所在するドイツワイン専門店です。在住者ならではの新鮮な情報と個性的なワインをご紹介します。

【商品紹介】たっぷり飲めます!ロックな造り手の1Lサイズのシュペートブルグンダー

2011年02月28日 16時38分43秒 | ワインについて

2011年2月28日

 

早いものでもう2月も終わりですねー。

(時差の関係で、これを書いている今はまだ2月なのです)

そういえば日本は春一番が吹いたとか・・

ドイツの冬はあともうひと踏ん張り、といったところです。

 

さて、2月最後のブログは1リットルサイズの赤ワインのご紹介です。

 

 

バーン!

かなり押し出しの強いラベルです。

なぜに給油中の写真かって?

それは「車のガソリンのようにグビグビ飲んでくれ!」

というメッセージ。

なにせリッターサイズ、飲みごたえたっぷりです。

 

 醸造家は「辛口しか作らない」ワイナリー・テッシュ。

ナーエ産地のキラ星の如き造り手です。

醸造責任者はDr. マーティン・テッシュ氏。

1723年から続く老舗ワイナリーをモダンなスタイルへと変身させた、

成功の立役者です。

 

この御仁、結構な「ロック」好きなことでもつとに有名。

自分のワインの名前を「リースリング・アンプラグド」なんて付けてみたり、

オープンエアのロックの祭典「ロック・アム・リング」に

「ビールやウィスキーよりワインでしょう!!」

とばかりにブースを出したり、なかなかに破天荒。

これでワインの味が「?」だったら困ってしまいますが、そこは心配いりません。

世界の市場でテッシュのワインは軒並み高評価、

ロック・アム・リングでもお陰さまで(?)大盛況。

彼のスタイルそのままの硬派な味は、

時と場所を選ばず人々を惹きつけているのです。

 

今回紹介しているシュペートブルグンダーも、好きな音楽を聴きながら

難しく考えずに飲み進められるストレートでシンプルな味。

いつものお洒落なワイングラスよりも、

コップ酒のノリで飲むと雰囲気が出るかもしれませんよ。

 

 

因みにラベルのガソリンスタンド、ワイナリーのある町に初めて造られたものを写したのだそう。

いったい、何年前?

 

 

次回はワイナリー・テッシュのもう一つの味、

リースリング「ディープ・ブルー」をご紹介します。

 

 

 とり


クイズで覚えるドイツワイン~ドイツの赤ワイン

2011年02月24日 14時02分12秒 | クイズで覚えるドイツワイン

2011年2月25日

 

ドイツワインと言えば白ワインのイメージですが、

近頃ちょっと赤ワインの事情が変わってきています。

古くからのブドウ品種に加え、知名度の高い国際的な品種も導入され、

全体の生産量も年々右肩上がり。

ドイツの枠を超えて、世界的な評価を受ける赤ワインもでてきました。

 

ということで、知っておいてもソンはないドイツの赤ワイン事情、

以下よりお楽しみください。

 

 

 

第一問 2010年度、ドイツの赤:白の割合は?

A.赤37%:白63%  B.赤27%:白73%  C.赤17%:白83%

 

第二問 ドイツ最大の栽培量の黒ブドウ品種は?

A.ドルンフェルダー  B.カベルネ・ソーヴィニョン  C.シュペートブルグンダー

 

第三問 ドイツのワイン産地で最も赤ワインの比率が高いのは?

A.ラインヘッセン  B.アール  C.バーデン

 

第四問 高級黒ブドウ品種シュペートブルグンダーのフランス名は?

A.ピノ・ムニエ  B.ピノ・グリ  C.ピノ・ノワール

 

第五問 次のメジャーな黒ブドウ品種の内、目下ドイツで未だ栽培されていないものは?

A.キャンティの原料サンジョベーゼ  B.スペイン・リオハのテンプラニーリョ  C.オーストラリアの主力シラーズ

 

第六問 ドイツ独自の黒ブドウ品種ドミナ。名前が意味するのは?

A.女流詩人  B.女主人  C.皇太子妃

 

 

 

 

 

答え

 

第一問 A

第二問 C

第三問 B

第四問 C

第五問 A

第六問 B

 

 

 

ドイツの赤ワインの質・量向上の理由には、

 

・北国ドイツの気候に合うブドウ品種の改良

・世界的な気候の変動に伴う植生の北上

・ドイツ人の赤ワイン造りへの執念

 

などがありますが、

この中で一番大きいのは3つめの理由じゃないかと

個人的には思っています。

集中力と技術力に長けてますからねー、ドイツ人。

 

 

とり


【商品紹介】トリッテンハイマー・アポテーケ畑のリースリング・アイスワイン!

2011年02月23日 11時56分21秒 | ワインについて

2011年2月23日

 

久しぶりに商品紹介を致します。

今回はモーゼルのリースリングアイスワイン、

質は高くてお値段控えめなアイスワインをお探しの方にお薦めします。

 

 

※写真をクリックすると商品ページへ移動できます。

 

モーゼルのリースリング、しかも畑はトリッテンハイマー・アポテーケというこのアイスワイン、

期待をするなというのが無理な話です。

商品ページでも書いていますが、2007年は評価の非常に高いヴィンテージ。

一番大事な甘さと酸のバランスがしっかりとれて、

ドイツの甘口らしい爽やかな後味まで楽しめます。

 

※アポテーケの畑から見たトリッテンハイムの町。右はモーゼル川

 

造り手はこれも定評のあるボッホ家。

他の甘口ワイン同様優しく、透明感にあふれた味わいが楽しめます。

抽象的な表現ですが、どこか心が洗われるようなアイスワイン。

冬の引き締まった空気の下で味わえば、

様々な要素の詰まったアイスワインの醍醐味が実感できます。

 

クリーム・ブリュレやバターケーキと合わせても美味しいですよ。

 

とり


クイズで覚えるドイツワイン~アイスワイン

2011年02月19日 08時17分01秒 | クイズで覚えるドイツワイン

2011年2月19日

 

まだまだ寒い日が続きます。

この、冬の寒さと切っても切り離せないワインと言えば、

アイスワイン

ですよね。

 

「飲んだことある!」という方も多いと思いますが、

そんなアイスワインに関するあれやこれやをクイズにしてみました。

全部で6問、レッツ・チャレンジ!

 

 

 

第一問 ドイツのアイスワインは畑でのブドウの天然凍結が必須。では次のアイスワイン生産国の内、天然凍結が必須ではない国は?

A.オーストリア   B.フランス   C.カナダ

 

第二問 アイスワインは氷点下の気温で凍結したブドウを収穫しますが、ドイツで収穫が許可される気温は次のどれ?

A.マイナス6℃以下   B.マイナス7℃以下   C.マイナス8℃以下

 

第三問 アイスワインのラベルに書かれたヴィンテージの意味は?

A.原料ブドウの実った年   B.原料ブドウを収穫した年   C.そのアイスワインが瓶詰めされた年

 

第四問 アイスワイン発祥の国はどこ?

A.オーストリア   B.カナダ   C.ドイツ

 

第五問 では第四問の国で言い伝えられる最初にアイスワインが造られたとされる年は?

A.1775   B.1794   C.1830

 

第六問 世界最大のアイスワイン生産国はカナダですが、この国で造られた世界最高額のアイスワインの価格は?

A.約260万円   B.約330万円   C.約390万円

 

 

 

 

答え

 

第一問 B 冷凍庫などでの人工凍結が可能

第二問 B Cはカナダ

第三問 A

第四問 C

第五問 B 但し文書による記録はC

第六問 A Royal DeMaria 2000 Chardonnayという銘柄で、約3万カナダドルとのこと

 

 

さあ、あなたはいくつ答えられましたか?

ここで仕入れた知識を活かして(?)、

どうぞ美味しくアイスワインを飲んでくださいね!

 

とり

 


完結編 現代に蘇るローレライの伝説?

2011年02月14日 20時31分46秒 | その他

中世の半ばから、ヨーロッパの経済の発展に従い、各地で産業が勃興し商人たちの活動が活発化してきます。

農業の生産性が上がったことが一番の理由ですが、その結果として、東方への植民活動が盛んになってきます。人口も増えて今ある農地だけではすべての人を養うことができなくなってきたわけですから。

聖地エルサレムを奪還すると言う宗教的な理由のみがクローズアップされる十字軍も、実はこのような歴史の流れの中で発生しました。

いくらローマ教皇が声高に叫ぼうと、ベニスやジェノアの商人が商機を見出さねば、またヨーロッパの封建諸侯が新たな領土(農地)の獲得の必要がなければ実現しませんでした。

 

前置きが長くなりましたが、

現在のロマンティック街道も、かつではローマの軍道だったものが北イタリアとドイツを結ぶ通商路として再び脚光を浴びることとなったものです。

当然のことながら、ライン川のような大きな河川も、陸路以上に重要な通商路です。

 

陸路に関しては、今や無料で制限速度なしのアウトバーンをトラックが列を成して走っていますが、ライン河は昔と変わらず、日々多くの貨物船が行き来しています。

ところがこの一ヶ月は、ローレライのところの交通規制の関係でほとんどタンカーや貨物船を目にすることがありませんでした。

わたし的には大変非日常的なライン河の眺め。

もともとが世界有数の風光明媚なところであるだけではなく、ワインの名醸地。ワイン片手にゆっくりと風景を楽しむのもいいものですよ^^。

 

ドイツのニュースによりますと、

2月14日には沈没船の撤去が完了し、15日からは運行が可能となる模様です。

ドイツに観光旅行で来られた方にとっては最も大きな関心事であろうKD汽船の運行は、2月16日の水曜日より正常化する

と、船長さんが言っておられました^^。

 

現地に取材にはまだ行っていませんので、今回は写真はございません(汗)。

 

これからは気温が上がっていくのに従い天気のいい日も次第に増えてまいります。

ドイツに来られる機会には、是非ライン河にもお寄りください。

 

イプシロン


値下げのお知らせ

2011年02月10日 15時48分31秒 | 値下げのお知らせ

 

緊急告知!

 

 

この度プロストは円高のため、

すでにご紹介してきた大半のワインの価格を、

抜本的に見直しました。

基本的に10~14%ダウン

モノによっては30%お安くなっています(ラインガウ産リースリングアイスワイン)

 

例をあげると・・

 

などなど、これ以外にもお得なワインはまだまだあります!

→他のワインを探してみる

 

ドイツワインにお気に入りの味がある方も、

普段あんまり飲まないなーという方も、

 

新しい扉を開けるチャンス!

 

デス。

ぜひご活用頂ければと思います。

 

 

それにしても日本円、強いですねー。

お買い物もドイツ旅行も今が狙い目ですよ!

 

僕らが日本へ里帰りする時は思いっきり目減りしてしまいますけど・・(涙目)

 

 

とり

 

 


ゼクトの味の違いについて

2011年02月08日 16時57分35秒 | ワインについて

2011年2月8日

 

ドイツワインの味の表記は『辛口・中辛口・甘口・極甘口』のざっくり4つ。

細かな呼び名を入れても5つ~6つ位で、

しかも必ずしもラベルに表記されるわけでもないのですが、

ゼクトとなると話は変わります。

味の表記は全部で7段階がきっちり定められ、ラベルにも必ず表記されます。

 

ということで以下、2月5日の記事の補足です。ゼクトを選ぶ際の参考として下さい。

下の表は左と真ん中がゼクトの味の表記と残糖度、

右は「その残糖度だと、ワインの味はどの辺なの?」の目安です(あくまで目安)。

※()は英語表記

  • Brut nature(naturherb)       3g/l以下     Trocken 辛口
  • Extra brut (Extra herb)    0~6g/l         〃
  • Brut (herb)                      20g/l以下    Halbtrocken 中辛口
  • Extra trocken (Extra dry)  12~17g/l       〃
  • Trocken (Dry)                  17~32g/l   Lieblich 甘口
  • Halbtrocken (Midium dry)   32~50g/l   Lieblich 甘口~Süss 極甘口
  • Mild (Sweet)                     50g/l以上    Süss 極甘口

 

茶色のところを見て下さい。

ワインで「甘口」なのがゼクトでは「辛口(Trocken)」になってしまうのが分かりますか?

ただ実際にゼクトを飲むと、例えば次のHalbtrockenでもそんなに甘いとは感じません。

これはゼクトの飲用適温が低いから(6℃~8℃)だと個人的に納得しています。

泡が強ければそれだけ舌もマヒしますしね。

 

対して辛口のBrutやExtra brut、Brut natureあたり、

しっかり冷やせばキリリっとした辛さが楽しめます。

食事どきに通して楽しむにもうってつけですよ。

 

ということで、どうぞ楽しいゼクトライフを!

 

とり

 


続 現代に蘇るローレライの伝説?

2011年02月07日 16時05分57秒 | その他

先日ご案内しましたローレライの岩の近辺の交通状況の確認に再び行ってまいりました。

ライン下りの観光船の運航はまだリューデスハイムとカウプの間のみです。

しかし、ライン河沿いの国道は通行可能になっております。

ただし、ローレライの岩のところだけ、ほんの短い区間ですが片側交通になっており信号が備えられております。

 

事故当時、以前写真にて御案内した頃よりはライン河の水位も下がり、沈没船の姿もよりはっきりと確認できました。

ローレライの銅像のすぐ向こうに横倒しになった貨物船の船尾の部分が見えます。

 

大きなクレーンが何本か立ち並び、呉か来島の造船所のような雰囲気でした。(私は愛媛県の出身なもので、、、^^)

多分ライン川の、このような眺めは二度と体験できないだろうな、と感じました。

事故の当事者の方には不謹慎かもしれませんが、今ドイツ旅行に来られている方には是非ご覧になられることをお勧めします。

 

イプシロン

 


無くてはならない!?ドイツの泡モノ

2011年02月04日 15時50分16秒 | ワインについて

2011年2月5日

 

シュワシュワ立ち上る泡が魅力のスパークリングワイン。

  

 

 

シャンパン、クレマン、カバ、スプマンテ・・・

などなど世界にたくさんありますが。

 

 

ドイツワイン専門店としては、ここはひとつ、

 

ゼクト

 

を推したい!

 

 

「ゼクトってなに?」

という方。

ゼクトはドイツの上級スパークリングワインの名前です。

フランスのクレマン、スペインのカバに相当するものとお考え下さい。

 

実はゼクトを含めたドイツのスパークリングワイン、フランスに続いて世界第二位の生産規模。

消費量もハンパではなく、年間3億本もの泡モノが飲み干されているお国柄です。

これはドイツ人1人当たり4リットルの計算で、世界一の飲みっぷりだそう。

 

そんな市場を反映してか、スーパーマーケットや飲料品店では、

ドイツの巨大泡モノ会社による有名ブランドが激しくシノギを削っているのですが・・・。

最近、様子が変わってきた模様。

 

実は今、とみに人気なのが、小規模な醸造所が自前でリリースしている泡モノ。

その中でも1番人気はやはりゼクト、なのです。

 

大量生産品とは全く異なり、昔ながらの方法で作られるこれらのゼクト。

手間ヒマは掛かりますが、味の違いは歴然としています。

元になるワインの質、ひいては原料のブドウの出来の違いで顕著に味が変わるのは、

スパークリングワインも普通のワインも同じこと。

ブドウ栽培からワイン醸造まで一貫して手掛ける作り手の多いドイツだからこそ、

細部にまで行き届いた味の泡モノが多く産み出せるのだと言えるでしょう。

 

 

そんなドイツのゼクト、飲まなきゃソンでは!?

ということで、プロストはセットを組んでみました。

 

※もう一度、最初の写真

 

一つ一つの特徴はここからどうぞ。

   

 

 

クセは無いけどコクはある、爽やかさもある、なによりキレイな泡立ちがある!

そんな3拍子揃ったゼクトの3本セット、

お得にご紹介中です。

 

どうぞお試しあれ!

 

 

とり

 


優しい甘口はいかが?

2011年02月01日 13時35分42秒 | ワインについて

2011年2月1日(火)

 

ドイツ最大のワイン産地ラインヘッセンと、大きさ第2位のプファルツ地方。

 

 

 

南北に隣り合っている産地ですが、出来上がるワインのスタイルは

「滑らかでマイルド」(ラインヘッセン)

「コクがあってふくよか」(プファルツ)

という具合に少し異なります。(すごく大ざっぱですが・・

 

 

今日はそんな二つの産地から、それぞれ異なるブドウ品種の甘口・白をご紹介。

最初のワインは・・・

 

1)ラインヘッセンより

グレース醸造所 カビネット ショイレーベ種

 

HP  楽天

 

家系は500年前のフランス・ブルゴーニュにまで遡れるグレース家。

ワイン造りのモットーは

『品質は、熱意をもって取り組む仕事への喜びから』。

先代の当主は現役の村長さんという、土地の名士と呼べるワイナリーです。

 

 

2)プファルツより

カール・プファフマン醸造所 シュペートレーゼ フクセルレーベ種

 

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こちらは代々プファルツ地方でワイン造りを受け継いできたプファフマン醸造所。

「次の世代の人々とブドウたちへ」を合言葉に、

自然の呼び声に耳を傾け、

土地本来の力を決して損なわないブドウ栽培を大切にしています。

 

どちらの甘口も、押し付けるところの無い素直で優しい味。

しかも、ブドウの旨味や土地の滋味もしっかり味わえる造りです。

 

たまには肩の凝らない美味しさ、いかがですか?

 

とり