2011年6月23日
ワインとチーズは切っても切り離せない関係。
昔から多くの組み合わせ方が伝えられていますよね。
例えば、ブルーチーズと極甘口のデザートワイン。
ブルーチーズの塩味と極甘口ワインの甘みとが絶妙なんだとか。
でも、それってほんと?
そこで!
ブルーチーズと極甘口ワインの相性を探るべく、
プロストスタッフで実地調査をしてみました。
供したチーズは
・ロックフォール(仏)
・スティルトン(英)
・ゴルゴンゾーラ(伊)
の「世界三大ブルーチーズ」と、
ドイツ代表の
・ババリア・ブルー
の4種。
なぜにオレンジ!?見づらくてスミマセン・・。
ゴルゴンゾーラは辛みの強い“ピカント”ではないタイプ、
原料は羊乳のロックフォールを除き全て牛乳由来です。
これと合わせるワインは
の2種類。
どちらもラインヘッセン産です。
左がベーレンアウスレーゼ、右が貴腐ワイン
試飲に先立ち、まずはチーズだけを試食。
一口にブルーチーズと言っても味わいはかなり個性が違います。
4種類をマイルドなタイプから塩っけの強いタイプへ並べると、
ババリア・ブルー
↓
ゴルゴンゾーラ
↓
ロックフォール
↓
スティルトン
てな具合。
ロックフォールとスティルトンはほぼ同じぐらいの塩味の強さです。
チーズの個性が分かったところで、いよいよワインとの組み合わせスタート!
まずはベーレンアウスレーゼ(以下ベーレン)から始めます。
チーズに対してベーレンがどうだったかというスタッフの感想を、
まとめて一言ずつだけ。
1)ババリア・ブルー(独) → 悪くない感じ
2)ゴルゴンゾーラ(伊) → 美味しいんじゃない?
3)ロックフォール(仏) → ベーレンに分が悪いか?
4)スティルトン(英) → ベーレンでは太刀打ちできず・・
という具合になり、塩味が強くなるにつれてベーレンでは難しくなることが分かりました。
相性の点では二つめのゴルゴンゾーラがばっちり。
マイルドタイプということもあり、適度な塩加減がベーレンの持つ甘みとほんのり絡み合い、
「なるほど」と思える美味しさです。
次はいよいよ貴腐ワイン。
ワイン2種類だけの用意で言うのもアレですが、大本命の投入です。
果たしてベーレンアウスレーゼを寄せ付けなかった仏英コンビを
粉砕できるのか!?(趣旨が違う)
1)ババリア・ブルー(独) → 今度はチーズが負けます
2)ゴルゴンゾーラ(伊) → 不思議と美味しい絡み合い
3)ロックフォール(仏) → うん?いけるか?
4)スティルトン(英) → これも案外・・・いや・・・最後にチーズが目立って終わる・・・
さっき同様、ここでも最良の組み合わせはゴルゴンゾーラ。
貴腐ワインならではの、ベーレン以上の貴腐のニュアンスが
より一層の相性の良さを見せてくれました。
ウーン、やはり昔から「美味しい」と言われるだけのことはあります。
そんな貴腐ワインをもってしてもハーモニーを奏でるまでには至らなかったスティルトン、
さすがは大英帝国(?)です。
あるいはポートやマディラといった酒精強化ワインの甘口ならば、
口説き落とせるのかもしれませんね。
青カビ独特の風味が苦手な方も、
一度試してみると見方がガラリと変わるかもしれないデザートワインとのコラボレーション。
思わぬ優雅な時間が過ごせること請け合いです。
また、今回は試せませんでしたが、
しかるべき赤ワインとの組み合わせも楽しそうと感じました。
次はドイツの赤で探ってみるとしましょうか!
とり