プロストワインハンデル公式ブログ「クライナー・プラッツ Kleiner・Platz」

ドイツのリューデスハイムに所在するドイツワイン専門店です。在住者ならではの新鮮な情報と個性的なワインをご紹介します。

ゼクトの味の違いについて

2011年02月08日 16時57分35秒 | ワインについて

2011年2月8日

 

ドイツワインの味の表記は『辛口・中辛口・甘口・極甘口』のざっくり4つ。

細かな呼び名を入れても5つ~6つ位で、

しかも必ずしもラベルに表記されるわけでもないのですが、

ゼクトとなると話は変わります。

味の表記は全部で7段階がきっちり定められ、ラベルにも必ず表記されます。

 

ということで以下、2月5日の記事の補足です。ゼクトを選ぶ際の参考として下さい。

下の表は左と真ん中がゼクトの味の表記と残糖度、

右は「その残糖度だと、ワインの味はどの辺なの?」の目安です(あくまで目安)。

※()は英語表記

  • Brut nature(naturherb)       3g/l以下     Trocken 辛口
  • Extra brut (Extra herb)    0~6g/l         〃
  • Brut (herb)                      20g/l以下    Halbtrocken 中辛口
  • Extra trocken (Extra dry)  12~17g/l       〃
  • Trocken (Dry)                  17~32g/l   Lieblich 甘口
  • Halbtrocken (Midium dry)   32~50g/l   Lieblich 甘口~Süss 極甘口
  • Mild (Sweet)                     50g/l以上    Süss 極甘口

 

茶色のところを見て下さい。

ワインで「甘口」なのがゼクトでは「辛口(Trocken)」になってしまうのが分かりますか?

ただ実際にゼクトを飲むと、例えば次のHalbtrockenでもそんなに甘いとは感じません。

これはゼクトの飲用適温が低いから(6℃~8℃)だと個人的に納得しています。

泡が強ければそれだけ舌もマヒしますしね。

 

対して辛口のBrutやExtra brut、Brut natureあたり、

しっかり冷やせばキリリっとした辛さが楽しめます。

食事どきに通して楽しむにもうってつけですよ。

 

ということで、どうぞ楽しいゼクトライフを!

 

とり