大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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金曜・親子療育教室

2010年09月19日 | ノンジャンル
 先週金曜日の親子療育教室は私とスタッフのKoさんが担当する「みたて・つもりあそび」の日。最近はピアニスト(ボランティアスタッフ)のTaさんがスタッフの意図や子どもの動きに合わせて奏でるBGMがとりくみを盛り上げてくれます。

 この日、やってきたのはYuちゃんただ一人。この頃、大学生のお姉ちゃんもお母さんと一緒に参加しておられます。
 継続して参加(利用)してくれているので、Yuちゃんの変化が手に取るようによく分かります。
 確か、初めの頃のお母さんの悩みは、日頃の療育の中で十分に力が発揮できていないからか、ストレスがたまって夜泣きしたりしてリズムが乱れているので、のびのび遊べる場が欲しいということだったように思います。
 土曜日も「みたて・つもり遊び」をやりだして新しいお友だちも次々に増え、内容を変えないでずっと「遊園地ごっこ」を続けています。(2回ほど「動物園ごっこ」をしましたが…)

 初めの頃は「周辺参加」が多く、大好きな動物図鑑がある本のコーナーに自由遊びの延長で入り浸りでした。この本コーナーを居場所に、興味のある取り組みには促されてではありますが、小刻みに参加していました。特に体を動かす遊びが大好きで、走ったり(「ねずみばあさん」)、グルグル回ったり(ビリボー)、バランスを楽しんだり(平均台渡り)、飛び降りたり(高い台からのジャンプ)などに参加していました。

 今でも本コーナーには行きますが、座り込んで本の世界に入り込むことがなくなってきたので、すぐに設定遊びに入ってきます。小刻みだと、設定したあそびの一部を切り取って「つまみ食い」しているような感じですが、今ではとりくみの流れに乗って、全体を楽しんで参加しているように思います。安心、楽しい、分かる、期待感と意欲、見通しが生まれてきたのかなって思います。これが一日の園生活の中でできるようになると、安心して学校につないでいけるようになるのだと思います。
 学校生活に適応させるための「訓練」と称して細切れの課題・メニューを提供し、厳しく指導する児童デイもありますが、私たちは「甘すぎる!」と言われようが少し長い目で子どもの将来を見つめて、子どもたちと楽しく遊んで(療育して)います。

 Yuちゃんは視線も合うようになって、この日など台の上から飛び降りたときに「やったぁー!」(とは言うのはこちらですが、いつもは自分からは共感のメ[ズは出ない)のガッツメ[ズでしょう、脇をしめて両腕をギュッとしてメ[ズをとりました。「かわいい!」と思う以上に、苦手な面である感情を共感・共有できる!、「見て見て!」を発信しようとしているということへの喜びが勝っていました。

 写真は「通園地ごっこ」の中の「メリーゴーランド」です。このアトにこのバルーンを利用して子どもたちが布の上に乗って「ジェットコースター」を楽しむ設定です。両手でちゃんと布を持って座ってバランスをとれるか、こけてもくじけないで再挑戦できるか、お友だちと順番を待つことができるか、手を挙げたり声を発して「乗せて!」の意思表示ができるかなどを見てはいるのですが、子どもたちにはそんなことは関係ありません。楽しまなければ意味がありません。Yuちゃんはこのジェットコースターが大大々好きなんです。この日のYuちゃんは座ってですが水上スキーを楽しんでいるようでした!


 さて、この金曜日の療育ですが、以前から午前中に持っていこうという案があります。午後は小さい子が午睡の時間と重なり、来所時にウトウトしていることもあるからです。Yuちゃんは療育を休んで来ているので問題はないようです。検討してみたいと思います。