大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

フクロウさんのメガネかけ

2009年09月23日 | ノンジャンル
 敬老の日に宣伝するつもりで忘れていました。
 おじいちゃん、おばあちゃんに「フクロウさんのメガネかけ」のプレゼントはいかがですか?ぽぽろの工作部長(元は国語の先生ですが何故か家に工房がある…)が作りました。1個1,000円、何かにヒントを得たそうですがオリジナルです。ご注文はぽぽろまで。



 そして、貯金箱。物品販売部長のSさんが中心になって、「ぽぽろをそだてる会」のYさんとIさんが内職仕事できれいな壁紙を貼ってくださいました。ぽぽろの小口カンパとして大いに職場やお店などで活用いただければ幸いです。


 以下は私の「敬老の日」(普段は「軽老」の人にとってこの日は「敬老」というのだろうか?)。
 実はぽぽろの事業所はカレンダーの休日通りの休みではないので、関心が薄くなってしまい、21日が「敬老の日」であることを忘れてしまっていました。
 私は20日の深夜にガラすきの中国道を走って島根に帰り、病院の母親を見舞いました。その時に思いついて父親のショートステイ先に電話し、午後からのロング「散歩」の許可をもらい、父親を病院に連れて行き夫婦の時間をプレゼントしました。あとで母親が電話で何度も「ありがとうありがとう。最高に嬉しかったわ。」と言うので、鈍感な私はたったこれだけのことでと思っておりました。敬老の日であったというのは21日の帰りのカーラジオで知って、そんなつもりはなかったのに一日早い「敬老の日」のしゃれたプレゼントと受け取ってくれたのかと納得したわけです。
 認知症がかなり進んできた親父さんはおふくろさんに「それで退院はいつかい?」と10分おきぐらいに聞いていました。いっぱいしゃべった親父さんが、「小規模多機能型ホーム」へ帰るべく車に乗ったとたんに無口になってしまいました。ショートを利用し始めた2~3日はデイサービス利用者の方々が帰宅されるたびに自分はなぜ帰れないのかと納得がいかなかったようです。「慣れられました」とは言われるものの、淋しさは人一倍のようです。
 泊まりの一人部屋をのぞくと壁に「民謡大賞」という表彰状が貼ってありました。一度家に持ち帰ったものを、もう一度持ち帰らせたとか…。「歌を上手に歌ってくださるのでホームでは人気者です」とのことだった。人付き合いの悪い(反感を買い、人が離れていくと言った方がいい、不器用とはよう言わない)親父でしたので、家族・親戚縁者には信じられない話ばかりですが、「本心」は小さい時からさみしがり屋で人に認められたい、ほめられたい人だったのかもしれないなと思いました。つい最近まで父親とは対立ばかりしてきた、父親の「非行」が許せない私でしたが、今はそんな過去も想像できない好々爺となった親父さんをいつの間にか許している自分がいました。
 追伸;そんな思いで帰阪してからテレビで観たのが『おくりびと』でした。最後の場面が何とも今回の帰省の思い出と重なって、ウルウル・ジーンときてしまいました…。