年末に思うこと

今日近くのショッピング施設に用があり行ってきました。
中流階級の街という感じのところなのですが、
家族連れ、それも3世代連れも多く、
ちょっと高めのものがよく売れて、人だかりでした。
帰りにふつうのスーパーやダイソーにも寄ったのですが、
ほんとうにどこもかしこも家族連れで混雑していましたね。

お正月は、日本人にとって1年でおそらくもっとも大事なイベントで、
家族が一番集まるときだろうなあと思います。

わたしは今年実家へ帰りませんが、わたしのように、帰省もせず、
結婚もしていなくて家族もいない人は
どういう気分でどのように年末年始を過ごすんですかね？
わたしは大晦日と元日は友達とごはんの約束をしていますが、
それ以外は家でのんびりする予定です。

年末、会社のひとや友達など何人もに聞かれたんです。
「お正月、実家に帰るの？」って。
学生や20代の人に聞くならまだしもわたしの、この年に人間に聞くなんて、
遠回しになにか伝えたいんですかね？

わたしが最後に実家で過ごしたお正月は2年前ですが、
そのとき、本当に地獄だったんです。
一番に思ったのは「帰ってこなきゃよかった！！」でしたね。
いま思い返しても、まだ誰にも話せない。
親が死んだら、そのときは兄に話してもいいかな、といまは思っています。

その年以外でも、「殺されるんじゃないか」と
思いながら過ごしたお正月もあったんです（父親に）。
一家惨殺っていうのかな、父の口癖が
「おまえ（母のこと）を殺して俺も死ぬ」ですしね。
ときどきありますよね、年末の一家心中。

ある年には、帰省したときに父へ挨拶が遅れたら
（父母は敷地内の別建物にそれぞれ住み、敷地内別居している）
ブチキレて、わたしが東京へ戻るまで一言も口をきかなかったこともあった。
（できるだけ会わないように気を付けていても、タイミング悪く庭で会ったりするんです）
気分の悪い年末年始を過ごしましたよ。

実家に帰って「くつろぐ」ってことがないんですね、わたしの場合。
なんていうか、「緊張感」に満ちているというか。
あと、わたしの力ではなにも変えられない、あの低位安定の生き地獄感。
なにか言おうものなら、父が一発触発で、
警察沙汰になるかもしれないしね。

わたしが結婚でもして（そういう奇特な男性はいないだろう）、
親も死ねば、もう金輪際だれからも
「お正月実家に帰るの？」って聞かれなくなるし、
そこはかとなく感じている「（帰省の）義務感」も
なくなるなあと思ったりする年末です。

（手術から8日経ち、すっかり元気になりました）


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