4月12日夕方、日比谷野外音楽堂の「STOP!改憲手続法 4.12大集会」に参加しました。
野音に向かう前に衆議院インターネット審議中継をみると委員長席を取り囲み「休憩を取れ」などと辻本議員らがもめているところでした。
わたくしは、共産党主導の野音集会に出たのははじめて。
新日本婦人の会、東京民医連、民青同盟、東京医労連、全損保、東京土建、国公労連などの旗がなびいていました。
でも主催者あいさつは高田健さん、千葉県高教組の旗もあったし、反天連の集会でみかける方の顔もみえました。
司会の第一声は「先ほど18時2分に憲法調査特別委員会で改憲手続法が強行採決された」との報告。
志位和夫・共産党委員長は「4月8日のNHK世論調査結果や公述人(17人/21人)が徹底審議を望んでいる」ことから話を始め、「最低投票率の定めがないので白票を含めると国民の2割程度の賛成で改憲できること、公務員や教員は(日の君反対と同じように)反対運動をすると行政処分される可能性があること、有料広告放送も15日前まで自由にできること」など問題点を列挙しました。
福島みずほ・社民党党首は「衆議院では、1年半くらいこの法案を議論している。参議院であっという間に成立させるとすれば、それは参議院の死だ。憲法審査会は今年秋にも設置できるので、法案成立は、3年後に憲法改正をやるとの安倍総理の宣戦布告にほかならない」とアピールしました。
その他参加した国会議員は仁比そうへい、笠井亮氏。
滞日17年というアーサー・ビナードさん(詩人?)の話が面白かった。
「ペンタゴンがベトナムに枯葉剤を散布したのも、イラクに劣化ウラン弾を撃ち込んだのも理由は『国防のため』の一言。そして国家予算をブラックホールのように吸いこんでいる。
日本の憲法は国民のフトコロを守っている。
日本国憲法は古くなったから取りかえるのではなく、新品同様、むしろ未使用といってもよいくらい。
日本は超一流の憲法を持っているが、与党の政治家は三流だ。だからこの二つはかみあわない。
では憲法を選ぶか与党の政治家を選ぶかというのが、日本が直面する現在の問題だ」
この後、国会デモに移りました。いつも出ているデモに比べ、整然と行進、というかダラダラ歩いている人が少ないデモのように感じました。また(女性も含め)若い報道カメラマンが多かったです(なぜだろう?)
☆先月、黒マスク・黒マント姿で演じた「影の人」(権力者)のセリフ「国民投票法も共謀罪もオレさまの思いのままに通してやるから、そのときになってほえ面かくなよ。来月の都知事選ではオレの兄貴分の石原さんがみごと3選して協力してくれるんだからな。覚えてろ」が現実のものなりつつあります。
今通常国会の会期は6月23日(土)。昨秋の教基法同様、参議院審議の間、いかに国民的反対運動を高められるか、そして政府与党が目論む5月3日(憲法記念日)までの法律制定を1日でも引き伸ばせるかが、参議院選の結果に影響を及ぼすカギとなるだろう(楽観的か?)。
(集会の最後のほうで、19時10分米軍再編特訴法も衆院安全保障委員会を通過した、とのアナウンスがあった)