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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
いい笑顔だ。
やはり輝いている。
その後、オセロ・ゲームをして遊んだ。
それも、やっぱり私の負け。
しかしながら、負けても楽しい。
勝ったときの香久やの表情が撫でてやりたいほど可愛い。
表情豊かな子は、見ていて楽しい。
こちらまで巻き込まれる。童心に帰られるようで嬉しくなる。
シャワーを浴びさせて寝床に入らせた。
一緒に入れてやりたかったのだが、元々他人の女の子。
小さいが、そこは割り切って一人で使わさせた。
さすがに、私も疲れた。
昨夜もロクに眠ってないので、その夜はぐっすりと眠れた。
その翌朝、起きると、隣に居るはずの香久やが居なかった。
帰ってしまったのかと、一瞬驚いたが、
台所の方で何か音がしていた。
起き上がって台所の方へ行ってみると、
何と朝ご飯の支度をしてくれているではないか!
ミソ汁に、ご飯に卵焼き。海苔までつけてくれている。
「わあっ、すごいなあ」
「Oさんの真似させてもらったわ」
もう7~8才になっているのだろうか。
うまかった。
味も炊き方も、Oさんそっくり。
さすがは、遺伝子泥棒!
こんな言葉、可哀相だな。
遺伝子解読者?
いい言葉が見つからない。
香久やに送り出されて、また会社に出掛ける。
今夜は何をして遊ぼうかな?
お土産、何にしよう?
などと取り留めもない事ばかり考えて、一日終わる。
といっても、
手はちゃんと仕事をしているのだから、
私も大した会社員になったものだと、
一人悦にいっている。
つづく