絵じゃないかおじさん

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絵じゃないかいおじさん「S高校生ダイアリィ」016

2018-09-10 06:40:29 | つぶつぶ

copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんグループ



 m月d日



  君を見た 渡り廊下は 薄暗し
   パッと俺の眼 フラッシュした
                     ち ふ



 休み時間中、渡り廊下で、ある女の子とすれ違った。
 さわやかな風が走った。
 オレの後頭部から、背中、足元に、何かビビッと電流が流れた。
 今まで見たことがない子だった。
 優しそうな感じがした。
 学年も、名前も、わからなかった。
 恐らく、1年生だろう。
 背はスラリとしていて、可愛かった。
 心の中でも風が舞った。心が、クギづけになった。
 オレは、しばらくその場に立ち尽くしていた。
 目は、彼女の後ろ姿を追っていた。
 彼女が見えなくなっても、そのままでいた。
 網膜に、心に、しっかりと彼女が入ってきた。
 オレの生活が、音を立てて、変わってゆくのを感じた。
 オレは、今まで女の子にあまり関心はなかった。
 そういう感覚を感じた事もなかった。
 何が、どうなったのだろうか?
 新しい何かが始まる予感がする。

  長歌?を作った。

  「恋初め」

  ひうちの灘の S高の
  柳連なる 堀端の 古き門より 中に入り 
  数十歩程 行きければ 渡り廊下は そこにあり
  その片隅の 薄暗き 闇の中より
  さわやかに 思いもかけず 君出でぬ 
  われ一瞬に 驚きて 
  君をとらえぬ 心とは
  われの知能を はるか越え 天のみぞ知る その理由(わけ)を
  とにもかくにも 魅かれたり インスピレーションとは このことか
  スラリと細き その肢体 明るく さわやかなイメージは 
  渦のごと 嵐のごとく
  心揺り 全神経に 沁み入るは
  誠にもって 不可解に 動く心よ これこそは
  恋と呼ぶべき 代物(しろもの)か
  十六歳の ああ恋初め


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