現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

マンモスプロジェクトオフィス@京都

2004-09-19 | アート感想@遠征
今日は、京都河原町三条のARTZONEへ。ちなみに“ARTZONE”のロゴデザインは束芋。ここでは、9月18日~23日の6日間限定で、マンモスプロジェクトオフィスが公開されている。以下引用。

2005年に愛知県にて開催される21世紀万博「愛・地球博」のテーマは、「自然の叡智」です。現在、この万博の目玉として、一万年前この世に存在していた“冷凍マンモス”が掘りおこされています。冷凍マンモス掘り起こし作業にインスパイアーされた現代美術作家ヤノベケンジ氏は、「人工マンモスを作り、愛知万博開催中に道を歩かせたい!」と考え、このプロジェクトはスタートしました。ヤノベ氏の考えるロボットマンモスは、体長20m、動力はディーゼルエンジンで4足歩行をする巨大マンモス型ロボットです。その主な材料は、20世紀の工業廃材である家電製品や自動車の鉄を用います。ロボットマンモスは完成したら、街中を闊歩し、その後シベリアまで輸送されそして1万年後に掘り起こされるという条件付きで埋葬されます。

まず、1階で受付を済ませ、マンモスプロジェクトの映像を鑑賞。映画の予告編風の映像は、カッコいいのだがナゼだか笑ってしまう。ヤノベの妄想炸裂!!

続いて2階へ。ここは一方通行で、靴を持参して鑑賞する形式。部屋全体にジオラマが広がっており、掘り出されるマンモス、運搬されるマンモスのほかにアトムスーツやデメがいる。ジオラマの下が迷路状の通路になっていて、観客はこの通路内を這って鑑賞する。通路にはジオラマ内に顔を出せる透明のドームがいくつかあり、ジオラマ内に入り込んだような感覚を味わえる。また、「メガロマニア」展のオープニングや、「小さな森の美術館」等の映像も上映されていて、盛りだくさんである。発泡スチロール製の真っ白い通路は、マンモスが埋まっている氷の中にいるような感覚。

通路を抜けると、そこは「社長室」。つまりヤノベケンジの部屋。仰々しい社長机と赤いカーテンの前にヤノベ社長本人がいてびっくり!他のスタッフと会議中であった。楽しそうに雑談をしているようにも見えたが、きっと重大な懸案について激論を交わしていたのであろう(笑)。この部屋にはマンモスプロジェクトの原画や、マンモスプロジェクトのために参考にした機械工学の資料などもあり。

出口を出ると、そこはまさに勝手口であった。限られたスペースを最大限に利用している。無料とは思えないほど楽しめるので、関西にお住まいの方は、是非とも鑑賞されたい。9月23日まで、開館時間12:00~20:00。

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