初台にある東京オペラシティ アートギャラリーに行ってきた。
アートと話す/アートを話す バウハウスからコンテンポラリー:ダイムラー・クライスラー・アート・コレクション
ダイムラー・クライスラー・アート・コレクションのうち、バウハウスの巨匠から若手まで、約50人の作家による約100点の作品を展示。作品を観るのが楽しくなるワークブックを、無料で貸し出してくれるのも嬉しい。
この展覧会で私が最も気に入ったのは、ジョン・M・アームレーダーの《してはいけない》。チラシにも写真が載っているこの作品は、工業製品を並べたインスタレーション。どこかで見たような便器があるなあ、と思って近づいてみると……!!思わず笑ってしまった。理由を知りたい方は、作品目録の「素材・技法」欄をご覧あれ。
自動車メーカーのコレクションだけあって、クルマに関係した作品が多い。そんな中で私が一番気に入ったのは、カースティン・モッシャーの映像作品《カーメン》シリーズ。ほふく前進をする兵士のオモチャに、クルマの模型がかぶせてあって、クルマがノコノコ歩いているような姿がとってもユーモラス。このクルマが焚き火に突っ込んだり、本物のクルマに轢かれたりするのもシュールで面白い。あと、この作品のスペルは《Carmen》だけど、どうやらビゼーのオペラとは関係ないみたい。
このほかの作品では、ゲルヴァルト・ロッケンシャウプの《6つのアニメーション》や、ダニエル・ビュレンの《正方形とダンス》が良かった。
東京オペラシティ アートギャラリー(3Fギャラリー1&2)にて、
3月26日まで、月曜休館(2/20開、2/12休館)。
project N24 小林 浩
単色のグラデーションでぬいぐるみをリアルに描いたアクリル絵画。グラデーションは地図の等高線のように1色ずつシャープに塗り分けられていて、それぞれの色がこんもりと盛り上がっている。近くでは何の絵かわからないけど、絵から徐々に離れていったとき、急にリアルなぬいぐるみが浮かび上がってくる感覚が面白い。この作家は、写真をコンピュータ処理したイメージを、アクリル絵具でキャンバスに写し取っているとのこと。
東京オペラシティ アートギャラリー(4Fコリドール)にて、
3月26日まで、月曜休館(2/20開、2/12休館)。
ついでにオペラシティの近くにあるギャラリーへ。ケンジタキギャラリーの展示が良かった。
小柳裕 新作展
「VOCA展2004」で奨励賞を受賞した、77年生まれの作家の個展。「VOCA展」に出展したものと同じ《エーテル》シリーズの油彩が10点ほど。団地、分譲住宅、踏切、公園といった、どこにでもあるような風景が多少ピンボケ気味に描かれていて、観ていて何だか懐かしい。この年代の都市出身者にとっては、このような風景が原風景なのかも。あと、画面の四隅が丸くなっている作品は、昔のテレビを観ているような感覚。
ケンジタキギャラリー(初台)にて、2月18日まで、日・月・祝休廊。
アートと話す/アートを話す バウハウスからコンテンポラリー:ダイムラー・クライスラー・アート・コレクション
ダイムラー・クライスラー・アート・コレクションのうち、バウハウスの巨匠から若手まで、約50人の作家による約100点の作品を展示。作品を観るのが楽しくなるワークブックを、無料で貸し出してくれるのも嬉しい。
この展覧会で私が最も気に入ったのは、ジョン・M・アームレーダーの《してはいけない》。チラシにも写真が載っているこの作品は、工業製品を並べたインスタレーション。どこかで見たような便器があるなあ、と思って近づいてみると……!!思わず笑ってしまった。理由を知りたい方は、作品目録の「素材・技法」欄をご覧あれ。
自動車メーカーのコレクションだけあって、クルマに関係した作品が多い。そんな中で私が一番気に入ったのは、カースティン・モッシャーの映像作品《カーメン》シリーズ。ほふく前進をする兵士のオモチャに、クルマの模型がかぶせてあって、クルマがノコノコ歩いているような姿がとってもユーモラス。このクルマが焚き火に突っ込んだり、本物のクルマに轢かれたりするのもシュールで面白い。あと、この作品のスペルは《Carmen》だけど、どうやらビゼーのオペラとは関係ないみたい。
このほかの作品では、ゲルヴァルト・ロッケンシャウプの《6つのアニメーション》や、ダニエル・ビュレンの《正方形とダンス》が良かった。
東京オペラシティ アートギャラリー(3Fギャラリー1&2)にて、
3月26日まで、月曜休館(2/20開、2/12休館)。
project N24 小林 浩
単色のグラデーションでぬいぐるみをリアルに描いたアクリル絵画。グラデーションは地図の等高線のように1色ずつシャープに塗り分けられていて、それぞれの色がこんもりと盛り上がっている。近くでは何の絵かわからないけど、絵から徐々に離れていったとき、急にリアルなぬいぐるみが浮かび上がってくる感覚が面白い。この作家は、写真をコンピュータ処理したイメージを、アクリル絵具でキャンバスに写し取っているとのこと。
東京オペラシティ アートギャラリー(4Fコリドール)にて、
3月26日まで、月曜休館(2/20開、2/12休館)。
ついでにオペラシティの近くにあるギャラリーへ。ケンジタキギャラリーの展示が良かった。
小柳裕 新作展
「VOCA展2004」で奨励賞を受賞した、77年生まれの作家の個展。「VOCA展」に出展したものと同じ《エーテル》シリーズの油彩が10点ほど。団地、分譲住宅、踏切、公園といった、どこにでもあるような風景が多少ピンボケ気味に描かれていて、観ていて何だか懐かしい。この年代の都市出身者にとっては、このような風景が原風景なのかも。あと、画面の四隅が丸くなっている作品は、昔のテレビを観ているような感覚。
ケンジタキギャラリー(初台)にて、2月18日まで、日・月・祝休廊。
projectNはいつも面白い作家さんを紹介しているので、
毎回楽しみにしています。
今回は本企画展より面白かったかも?!
確かに、今回の企画展は少し散漫な感じがしましたが、
それ以上に小林さんの絵はインパクトがありましたね。
今後のご活躍も楽しみです。