現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

GEISAI#7

2005-03-20 | アート感想@関東
GEISAI#7に行ってきた。

会場に入ると、WILLCOMのCMにも使われた村上隆の花がお出迎え。入口からすごいインパクト!

今回のお目当ては、GEISAI『メダリスト展』。さすがは歴代メダリストだけあって、クオリティが高い。病院風のセットの中で、観客の顔を題材に陰刻鋳造の雌型を作る西尾康之や、本格派の油彩で、インパクトの強い自画像(なぜかオルゴール付き!)を描いた松井えり菜が印象に残った。

そして各ブースを観て回る。クオリティの高い『メダリスト展』を観たあとで、玉石混合のブースを回るのは辛いものがあったけど、足を棒にしながら一通り回る。壁ありのAブロックは、気合が入った展示が多くてレベルが高い。絵画のCブロックも、基礎がしっかりしている作品が多く、比較的安心して観ることができた。

続いて、スカウト審査結果発表。エルメスジャポンと小山登美夫ギャラリーは該当者なし。Cブロック(絵画)からの受賞が比較的多かった。なかでもC-051のTETSUは山本現代など3者から受賞。

リキテックス賞と審査員個人賞の発表のあと、いよいよ本戦審査結果発表。

銅賞はE-40の白A。黒い箱の中での男性5人によるパフォーマンス。ヘッドホンをつけて覗き穴から観るんだけど、タイミングが悪くて残念ながら観られなかった。今年6月のヴェネチアビエンナーレ・パフォーマンス部門にも出るとのこと。

銀賞はB-041の藤永結。大勢の小学生を三方の壁に描いたイラスト《藤永第一小学校》(写真)。イラストとしてのクオリティが高いうえに、全体の構成がが上手く、観ていて楽しい作品。

そして金賞はA-015のハルノ。ちょっと古風(といっても現代アートの枠の中で)な感じの平面コラージュ。壁ありブースに平面1枚だけというのも凄い。比較的地味な作品なだけに意外だった。

それなりに楽しかったけど、結局何も買わずに帰宅したのがちょっと心残り。