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ブラジルに赴任することになったサラリーマンによるお気楽ブログ

リオの抗争

2009-10-21 01:03:52 | 日常生活

こんにちは。サンパウロは晴天です。

17日(土)の朝、リオで大規模な抗争がありました。
日本でもニュースになったようですからご存知の方も多いと思いますが、麻薬密売者と警察との抗争で19人が死亡したというものです。

事の発端は麻薬組織同士の縄張り争いです。
コマンド・ベルメーリョという組織が対立するアミーゴス・ドス・アミーゴスの支配地域(マカコスの丘)への侵入を試みたところ、事前に情報をキャッチした警察部隊が鎮圧に乗り出したところで衝突が起こりました。
警察の地上部隊を援護していた軍警ヘリは麻薬組織の重火器により撃墜され、さらには組織のかく乱作戦であちこちで12台ものバスが焼き討ちにあったりと市街戦さながらの状況だったようです。

この地域はリオの旧市街から10km少々、世界的に有名なマラカナンのサッカースタジアムからわずか5km少々です。
マカコスの丘は貧民街とはいうものの中流階級住宅が近くにあることから、麻薬販売の拠点として狙っている組織も多いようです。

今回の抗争では襲撃の指示が遠く離れたパラナ州内の刑務所にいるコマンド・ベルメーリョの幹部から発せられたようです。この刑務所は最重度の警備を誇るようですが、それでも通信ができてしまうということです。
また警察ヘリも底部は防弾仕様のようですが、低空飛行中の側面攻撃で撃墜されてしまったようです。

早くもオリンピックの際の治安を危ぶむ声が出ているようですが、治安対策の行方が気になるところです。