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なんとなく、すきなこと

入院七日目・退院の日

2009-05-12 23:09:34 | 卵巣嚢腫
5月12日(火)

■6:30
いつもの起床の日課、検温と血圧測定。
・・・でも、私のは測ってはくれませんでした。

ちょっとサビシイ。

■7:20
同室の二人は今日が手術。
それぞれにそれぞれの準備をしている中、私一人で最後の朝ごはん。
ほんの数日前は私もあんな感じで説明受けてたんだよなぁ・・・なんて、既に懐かしく思いながら漏れ聞こえるやり取りを聞いていました。

最後のメニューは京がんも煮と青菜のお浸し。
記念に写真でも撮ろうと思っていたんだけれど、あまりに地味だったので止めときました。

(味は美味しかったけどね。)

あとはもう帰り支度をするのみです。

そうそう、歯を磨き、服を着て、化粧をし、荷造りを済ませ、時間つぶしをしていたとき、Y本先生が午後に手術を受ける同室の方の点滴を入れるついでに例の写真を持ってきてくださいました。

「記念にどうぞ」って。

私みたいに画像を欲しがる患者って、全体の何割ぐらいなんだろうね。
「ヘンな女」って思われてるんだろうか。
最初の診察の時から手術中を撮影した映像(もちろん私のお腹の中の)もあわよくば見たいって言い続けているし。

でも、人のものならいざ知らず、自分の体のことだもん。

見たいよねぇ!

・・・見たくないって?


■10:30
会計の係りの方に頂いた書類に書いてあった請求金額は15万弱だったんですが、事前に区役所で限度額適用認定証を発行してもらっていたので9万円弱を支払いでした。
この病院は保証金制度も無かったので助かりました!

ナースステーションに声をかけ(とはいえ、申し送り中だったしメイン担当だった看護師さんの姿も無く、ほんとにただ声をかけただけ)、病院を後にしました。
彼らにとって、たった一週間の滞在だった私の存在は既に過去になっているんですね。

そんな感傷にも似た気持ちを含め、長いようで短かった、短いようで長かった手術&入院生活6泊7日、私の貴重な体験になりました。


改めて、
良い仕事してくれた担当のY本先生や麻酔の先生方、
元気に明るく面倒みてくれたメイン担当ナースのY川さんはじめ看護師のみなさま、
その笑顔で元気をくれた清掃のおばちゃんやおじさんはじめ、病院スタッフのみなさま、

そして心配してくれた親兄弟親戚のみなさま。
励まし、応援してくれたお友達やバレエ教室のお仲間や通りすがりのみなさま。
毎日来てくれた愛する相棒に、ただひたすら感謝します。

お腹の傷はまだ痛いし、完全復活にはまだもうちょっとかかるけどね、日一日と元気蓄えていきますよっ!



◇追記

帰りに入院したときにはいていたジーパン穿いて帰ったのは痛恨のミスでした。
その下に穿いたスパッツもいかんかったのか、とにかく傷が痛くって。

女性のみなさま、くれぐれも退院の日にはフンワリなスカートをオススメします。

そして早速P商店街まで退院後初の長距離お散歩に出かけた私は、相当久しぶりにデニムのミニスカートと7分丈スパッツを購入しました。
ユニクロのジーパン一本をヘヴィロテしてましたからね、これからしばらくはスカート生活!
コメント (4)
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入院六日目

2009-05-12 23:09:19 | 卵巣嚢腫
5月11日(月)

■6:50
最後の検査です。
明日、予定通り退院できるかどうかの検査。

検温と血圧測定に加えて、採血、採尿。

■8:30
そしてY本先生の診察。
傷に貼ってあったテープをはがされ、消毒。
メインの3センチの傷にだけ改めて保護用にテープを貼ってくれましたが、剥がれたら剥がしちゃってOKって感じでした。
後の二箇所の小さな傷は、既に殆ど存在感がありません。

その他の診察も順調ってことで、退院後二週間経ったあたりに外来で診察を受け、そこで改めていろんなことにゴー出ししてもらえるって予定です。

そうそう、取り出した私の嚢腫、写真ででしたが、ここで初めて見る事ができました。

もちろんここでお見せできるようなものじゃないですが、思ったよりグロくないと思えたのは、自分の中から出てきたものだったからでしょうか。
銀色のトレーに取り出された私の嚢腫は、例えて言うなら、潰れて平べったくなった巨大な手毬麩。←そんな可愛いもんじゃないんだけどね。ある意味親バカ

手毬麩の横に卵管(一見レバーっぽい)と、摘出の際に中身を吸い出した時に出てきたと思われる髪の毛(一見モズク)も一緒に写っていました。

「どれが卵巣ですか?」

って聞いちゃった私。

「これ自体が卵巣ですね」

先生が指差したのは、その巨大な手毬麩。
考えてみればそうでした。
卵巣なんて本来ウズラの卵ぐらいしかないんですよね。
その中に出来た嚢腫が10センチ大に成長したら、卵巣それそのものが卵巣として形をとどめているわけはなく、どっちがどっちだか・・・って姿になっていたのでした。

すっかりひしゃげた状態だったけど「これがパンパンに膨らんだ状態でお腹の中にあったんだ・・・」って思ったら、やっぱ、取ってよかったって、素直に思う。
単純に、邪魔者以外のなにものでもないわ。

でも、早速愛着がわいてきました。

「この写真、もらっちゃったりはできないですよね?」

って聞いてみたんだけど、「カルテにつける写真だからねぇ」ってことで交渉はあえなく終了。
さすがに「私にも一枚焼いてくれませんか?」なんて図々しいお願いをする気にはなれず、でも、その後、諦めきれずに看護師長さんに「あの写真をデジカメで撮らせてもらったりってのもダメですか?」って聞いてみた。

一蹴されるかと思いきや、「そうですよね、ご自分のだものねぇ、欲しいよね」って同意してくれて「先生に聞いてみますね」ってアッサリ言ってもらえました。

何時間経っても何も連絡が来ないので「ダメって返事なんだろうなぁ・・・」って諦めかけていたんだけど、その日の夕方、「先生が明日写真を用意しておいてくれるってことでしたよ」って別の看護師さんが言ってくれて、更にはY本先生も直接「明日お渡ししますからね」って。(T▽T)

良い病院だ。

良い看護師さんたちだ。

良い先生だ。

そうそう、この日、同じ部屋に二人の入院患者さんが入ってこられました。
それぞれに翌日腹腔鏡と膣式の手術を控え、看護師さんや麻酔医の先生の説明を受ける彼女達。
一週間前の自分を見るようでなんとも感慨深いものがありましたよ。

おっと、そうそう、麻酔医の先生が全身麻酔を受ける方に「口はちゃんと開きますか?」とか「頭は後ろに反れますか?」って訪ねているのを聞いて「私で学習したな」って苦笑い。
実は私、他の方のブログで「口が縦に指三本入れられるぐらい開くかどうか訪ねられた」って読んで「ヤバイ」って思ってたんです。
顎が小さいせいもあり、指二本ぐらいしか入らないんです私。

で、看護師さんに訪ねてみたんですが「たぶん大丈夫」ってことで一応安心して手術を迎え、麻酔から醒めても気管の違和感も殆ど無くて「大丈夫だったんだ!」って思っていたんですが、実際は結構大変だったみたいで、ずいぶん元気になった頃に麻酔医の先生が病室に訪ねてこられて「この病院は規模が大きいので問題なかったんですが、もし今度手術するようなことになったら、前の手術で喉の奥が見難いって言われたって事前に言ったほうが良いですね」って言われてしまいました。

結果オーライだったわけですが、口が大きく開かないそこのあなた、もし手術される際は、聞かれなくても事前に言っておいたほうがいいかもしれません。



そんなわけで、それまで個室状態だった私、その夜はいきなり寝付かれなくなって、何時間経っても目がランラン。

持ってったMP3プレーヤーの英語とドイツ語教材以外は殆ど一巡しちゃうぐらい聴いて、更には携帯に入れてる某刑事ドラマの名シーンも見て、午前1時過ぎに漸く眠りに落ちました。

お隣の気配に敏感になってというより、それまでの濃厚な6日間が頭を駆け巡り、気持ちが高ぶっていたからなんだと思います。

名残惜しくもあったしね。

そんなわけで、退院の日を迎えた私でした。
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入院五日目

2009-05-12 23:09:07 | 卵巣嚢腫
5月10日(日)

■6:30
元気に目覚め!
寝返りのときの辛さがまた一段と楽になっていたし。
首筋を冷やしたのと、早めに休んだのがよかったのか、頭痛も一晩で回復しました。
夕食を抜いたのも良かったのか、胃もたれもかなり解消。

■7:20
朝食は悩んだ結果、ご飯に温泉卵を乗せ、醤油をふりかけ、二、三枚の味付け海苔と共に軽くいただきました。
ここで量を抑えたのがよかったのか、更に元気に!

■9:00
ほんとは前日にシャワー浴びられたんですが、特に「浴びてもいいですよ」って言ってもらえなかった上に頭痛もしてたし気が乗らなかったので、一日ずらし、朝からシャワーを浴びました。
久しぶりに髪も洗えてサッパリ!
このとき改めて傷口を見たんですが、糸でもホチキスでもなく、ただテープが貼ってあるだけでした。

(・◇・)

そんなんで始末できちゃう傷って凄い。

■12:20
サッパリもしたし気分も良いしお腹もすいたし・・・なお昼どきに衝撃が。
お昼のメニューはなんとカレー!
慢性膵炎と言われて以来、ほぼ3年ぶりのカレーライス!(´Д`)

普通のカレールーで作ったカレーと比べたらだいぶましだろうと、カレーまぶしご飯って感じの食べ方ではありましたがとりあえず美味しくいただきました。
ちょっとあとあと残ったけどね、とりあえず無事でした。(汗)

■15:30
この度ずいぶんとお世話になった、バレエ仲間で嚢腫摘出の大先輩がお見舞いにきてくれました。v
ほんと、ありがたやありがたや。(-人-)

■22:00
続いていた微熱も完全に平熱に戻り出血もほぼ治まり、退院は目の前!って感じでこの日も消灯と共に就寝。
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入院四日目

2009-05-12 23:08:54 | 卵巣嚢腫
5月9日(土)

■7:20
今日から普通の食事。
いきなり鮭定食♪

・・・が、ここで大失敗。
調子に乗って食べ過ぎてしまいました。
考えてみれば、私は膵炎故に揚げ物禁、バター禁、牛乳禁の三禁での献立をお願いしていたものの、あとは「常食」ってくくり、量については加減してないんですよね。
出されたものは平らげなきゃ・・・っていう妙な律儀さで、もともと大量には食べられない青菜のお浸し以外は全部食べてしまったがために、思いっきり消化不良を起こしてしまいました。

(´Д`)←懲りない奴

■12:20
というわけで昼食は半分残し。
まだ熱も37度ちょっとあるしね。
それに、体を動かす度に腹筋が痛い。
いや、腹筋ってより、お腹を膨らませたことによる後遺症だな。
肩や脇のスジだか筋肉だかも痛いし、寝返り打ったりするたんびに、お腹の中でゴボッていう、今まで感じたことのない不思議な痛みが発生します。

■14:00
ダンナ方のパパママがお見舞いに来てくれました。
消化不良以外は着実に回復中な感じ。
私はベッドを起こし、寄りかかったままではありましたが、まずまず元気に談笑。

■16:00
更に前の会社の先輩もお見舞いに来てくれました。
やっぱりまずまず元気に談笑。

■18:20
しかし消化不良度はマックス。
晩御飯が追い討ちをかける中華ディナー!ーー;
わかめスープの汁だけ啜っただけでゴチソウサマしてしまいました。

■21:00
更に持病の偏頭痛勃発。
さすがに疲れが出てきたんでしょうか。
アルミボトル入りの緑茶で首筋を冷やしつつ「温泉若おかみ」をボーっと見てたらだいぶ楽になってきたので、

■22:00
消灯時間と共にテレビを消して就寝。
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入院三日目(手術翌日)

2009-05-12 23:08:38 | 卵巣嚢腫
5月8日(金)

■9:00
生きていさえすれば、明けない夜はありません。
まさにその通り、苦しい夜は明けました。

まずは尿管が取れ、自分で歩けることになりました。

■10:00
別に文句は無いんだけど、あんがい放置プレイだったこの病院、動けることになったらお絞りくれました。

「拭いてくんないんだ。( ̄ω ̄)」

更に「尿管も取れたので、あとは水分いっぱい摂ってください」って言われたので、「どこで水分をゲットすれば?」って聞いた私に「食堂に自動販売機ありますし、お水やお湯はタダですよ」って。

「吸い口とかで飲ませてはくれないんだ。( ̄ω ̄)」

って、ちょっとガッカリもしたけど、ほんとに動けないお年寄りも結構いる病棟でしたからね、まだまだ私も若者のうちなんだろう!と、気を取り直して点滴ガラガラ言わせながら食堂まで行ってみたよ。

点滴すらしたことがなかった私が、こんなにやつれて見るからに入院患者な姿で歩いている不思議。

■12:20
手術後初めてのお食事。
まずは五分粥から。
でも、まるでコールスローサラダを牛乳で煮たようなメインディッシュにはさすがに食指が動かず、トマトとホワイトアスパラのサラダと、あとはゼリーやらヨーグルトやらを一口二口食べて終了。

■18:20
夕食は全粥。
このときは食欲全開、オカズも厚焼き玉子やジャガイモの煮付けにけんちん汁にとまともだったので、機嫌よく完食させていただきました。
食べられるって、良いね。v

■19:00
入院患者な自分をひとしきり満喫したその日の夜、その点滴も外れました。
手術が終わって最初の一日の辛さは、もうこの時点ではすっかり喉元を過ぎていました。

回復力って、凄い。

まだ熱は37度台、さすがにまだまだぐったりでしたが。
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入院二日目(手術当日)

2009-05-12 23:08:22 | 卵巣嚢腫
5月7日(木)

■6:30
その日の担当ナースがパソコンの乗ったカートを押しながら「○○さんおはようございまーす。お熱測ってくださいね」と元気に登場。
髪振り乱して体温計を脇に挟むと、もう片方の腕に血圧計を巻かれシュポシュポ。
いつもはそれで終了なんだけど、この日は違います。

「7時にお浣腸しますよ~」

■7:00
小学生の頃、我々の世代はギョウチュウ検査というものがありました。
まぁるい粘着性のあるシートをお尻の穴のあたりにペタッとくっつけて提出し、陽性になっちゃった人は茶色い瓶に入った甘いお薬をストローでチュウチュウしてギョウチュウを退治しなければなりませんでした。

私もチュウチュウした記憶があるってことは、かつて陽性だったことがあるってことでもあります(汗)が、あの検査がいやで、母の右手にあるシートから逃げ回った記憶が鮮明に残っています。
翌年は確か「自分で出来る」って、悪知恵を働かせ、二の腕をペタペタしたような。(笑)

そのぐらい、あそこは私にとって聖域(←意味が違うって)。

だからこの入院で何が一番いやだったって、手術前の浣腸!

でもイヤだなんて言えないわけで、観念しましたよ。
左側を下にして、大きく息を吐いて。

思ったよりなんてことありませんでした。
ちょっと拍子抜け。
ほんとは5分ぐらいガマンしてなきゃいけなかったみたいですが、ものの一分かそこらしか持たなかったものの、どうやら問題なかったようです。
消化器系はトラブルの多い私だけど、便秘はほとんどしたことが無かったのでした。v

そんなわけで、最初の壁を案外あっさり乗り越えた私の目の前に立ちはだかったのは、まさに手術本番!

■8:35
肩と脇部分をホックでくっつけただけの、細長い凸型の青い手術着をかぶり、オシメみたいな使い捨てぱんつを穿き、足の甲に穴のあいた膝丈のストッキングを穿き、自分のベッドの上に横になると、そのまま出発。

手術室へは歩いていくのか、もしくはストレッチャーみたいので移動するんだとばっかり思っていたら、病室のベッドごと!
廊下が狭かったら絶対無理ですよ。

「ご主人はこちらでお待ちになっててくださいね」って言われて待合室に案内されてくダンナを残して手術室に入りそうになったので「行っちゃうよ~!」って呼び戻してる私って結構冷静沈着でしたっけ。

とりあえず「じゃあね~」って別れを告げ、いざ手術室へ。

■8:45
天井と周りの人々が現れては消える不思議な光景でした。
「麻酔医の○○です。よろしくお願いします」って挨拶されても、とりあえず「よろしくお願いします」と返す以外はどうしようもありません。
自己紹介された名前なんぞ覚えちゃいない。

で、はしけからはしけへって感じで病室のベッドから一旦別のベッドに移され、そこから更にもう一つのベッドに移されガラガラと移動。
いかにも手術室って感じの空間に移されると、さっきの男性の麻酔の先生と、もう一人、ベテランの女性の麻酔医の先生が現れて麻酔の準備が始まりました。
左に点滴用の針を刺そうとし始めるも、どうやら上手く行ってない様子。

「ごめんね、痛いけどガマンしてくださいね~」

なんて声をかけられる。

「はい」

と、とりあえず健気に答え、ガマン。
でも案外平気。
そのうち点滴の針を刺すための痛み止めの注射というものを打たれ、再トライするも、結局血管が逃げちゃうらしく、別の場所で改めてトライ、漸く成功。

(´Д`)

そうこうしているうちに、担当のY本先生もご登場。

「よろしくお願いします」って言いつつ、私って案外落ち着いてるなぁって、再び改めて自分に感心しているうちに、麻酔医の先生から、

「だんだんまぶたが重くなってきますよ」

なんて言われ、ほんとにまぶたが重たいなぁ・・・って確認し、あ、酸素マスク来た!って思っているうちに、ストン。


■12:00
気がつくと周りで声が聞こえました。
抜管の余韻にいきなり襲い掛かられ「オエッ!」。

既にもとの病室に戻っていて、隣にはダンナがついててくれていました。

頭はボーっとしていながらも、気持ち悪さと不快感ははっきり感じていて、ヨレヨレの声で、看護師さんに「吐きたい」って訴えて膿盆をあてがってもらうも、何も出ず、とにかく「オエッ、オエッ」ってやってやっと落ち着いたと思ったら、今度は下腹の傷が痛いの何の。
目が覚めた時から異常な寒さにガクガクブルブル震えていたけど、そんなことよりとにかく傷口が痛い!

「痛み止め~。痛み止めぇええ~」ってダンナにハアハアしていたら看護師さんがすぐ来てくれたので、前日は「座薬なんてやです~!効き目が遅くても筋肉注射がいいですぅ!」って言ってた私なのに「座薬いれますか?」って問いかけに「ハイ!」って、キッパリ。

もう、この時点で既に何かを乗り越えて、私、一つ大人になってしまったみたいです。

なんとなく憧れていた酸素マスクも初体験だった私ですが、当然そんなの味わってる余裕も無く。

速攻効果の座薬のおかげで痛みはすぐに治まり、電気毛布のおかげで寒さもすぐに落ち着いたものの、この日は地獄でした。
とにかく辛い。
寝ているだけで辛くて。

でも、床ずれが出来るから寝返り打てって言われたから仕方なく数分(数十分?)起きに「う゛ー」って唸りながら片側の手すりを掴み浮いた背中に自分でクッションを当て、再び数分後に反対側に「う゛ー」。
一晩に、いったい何度それを繰り返したか。

そして、胴体部分のしんどさだけじゃなく、乱れた寝巻きやタオルケット、いちいちその存在がうっとおしい尿管や点滴、オシメみたいなディスポパンツの履き心地、両足に取り付けられたエコノミー症候群防止のポンプ、すべてが不快でした。
熱も38度台。
熱があるだけでもしんどいのにね。

でも、とにかく朝がくれば楽になる!
朝が来れば!

それだけを念じながら、ようやく次の日を迎えました。
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入院初日

2009-05-12 23:08:04 | 卵巣嚢腫
5月6日(水)

■午前10時
その日はこどもの日の振替休日。
病院はお休みです。
だから入院受付も閉まっていたので、ダンナと共に夜間受付へ。
産婦人科の病棟へ行くと、担当の看護師さんがナースステーションで出迎えてくれました。
まず、身長&体重測定。

「背、高いですね~」

って言われた。
そうね、そういえば割と高めだったな・・・って改めて思う。

そしてこれからの一週間を過ごすことになる病室へ。
5階建ての5階、4人部屋の向かって左奥のベッドが私の仮の住まいとなります。
高台な上に窓も広くて「○○ビューホスピタル」なんて名前でもいいんじゃないかってお部屋で、一度だけ、朝から良いお天気でキレイに富士山が見えました。
一人あたりの面積も思ったより広くて、圧迫感が無くて良い感じ。
建物もまだ新しいし、液晶テレビ付テレビ台もきれいだし、初めての入院としてはこれ以上無い環境じゃないでしょうかね。

本来ならばずっと満室でも不思議じゃないのに、3日目から6日目までの都合三泊は私だけの個室状態。
すぐに手術の予約が取れたこともGW明けということが関係していたようですが、何から何までラッキーだったと改めて思います。

まだ入院患者スタイルになる前に、検温と血圧測定。
そうそう、バーコードと名前が入ったリストバンドをつけてもらいました。
ERなんかだとみんなつけてるこれが昔からちょっとした憧れだったんでした。v

そして、レンタル業者さんに来てもらって、入院中はパジャマ、バスタオル、フェイスタオル、コップ、スリッパを一日315円にてレンタルすることに決まりました。
パジャマは手術当日と翌日に尿管が取れるまでは浴衣スタイルですが、それ以外は上下に分かれた甚平スタイル。
最初は自分でパジャマ持って行こうと思ってたんだけど、あえて全部レンタルにしてしまいました。
身軽なほうがいいもんね。

■12:20
まだそれに着替えるまえにコンビニでお弁当を買っていたダンナと共に食堂で最初のお昼ごはんをいただきました。
ご飯に金目の塩焼きに大根のくず煮にオレンジジュース。
最初は慢性膵炎な私のためのヘルシーメニューかと思いきや、手術前日は皆この「低残渣食」なんだとか。
超シンプルだけど美味しかったからずっとこれでもよかったのにな。

ダンナを送り出し、パジャマに着替え、いよいよ入院生活スタート!

麻酔医の先生、担当ナースが次々訪れ、質疑応答や、翌朝着替える手術着についての説明とか。

ドキドキ。

その後同室になった方に雑誌を借りたりして暇つぶし。

■17:00
綿棒持った担当ナースが「おへそのお掃除しますね」ってことで拭き拭きされました。
そう、おへそから管が入るんだった・・・と改めてドキドキ。

■18:20
早くも晩御飯。
ご飯にパンプキンスープに湯豆腐に大根の煮物に桃のピューレ。
こちらも完食!

■19:30
シャワー浴びました。
やや広めの家庭のお風呂って感じの浴室。
「明日からはここに傷が出来るんだぁ」って漠然と思ったっけ。

■20:00
検温、血圧測定

■22:00
消灯

この日は消灯前に公文やりましたよ。
ほんとはもっと夜更かししたかったんだけど、真っ暗な中起きてるのも気が退けて、早々に就寝。

翌日は6:30起き、7:00の浣腸を経て、8時45分には手術室です。

そんなことを考えたら緊張して眠れないかと思ったけど、寝れば眠れるもんですね。
時折目を覚ましつつも、案じたほどベッドの寝心地も悪くなく、ほぼ快眠でした。
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ただいま!

2009-05-12 12:50:12 | 卵巣嚢腫
元気に帰ってまいりました!
入院直前はさすがにドキドキしちゃった私でしたが、今、感想を一言で言うとすると、

「楽しかった♪」です。v

何から何まで始めてづくしのことだったし、恐怖を感じるより好奇心を刺激されるほうが強かったからかも。
「痛い」ことも「苦しい」ことも、長くても丸一日以上は続きません。
耐えていれば治まってくれるし、覚悟していた術後まる一日の辛さはね、確かに辛かったけど、それさえ乗り越えられれば、日が経つにつれ痛みも軽いものへと変化していくし、どんどん楽になっていきました。

今はまだ傷口の痛みが残っていますが、それを除けば入院前と同じって言えるぐらい。
激しい運動は少なくとも25日の診察のときに指示が出るまで待ちますが、軽いものなら大丈夫そう。
体力も落ちてるはずだからね、お散歩は日々の日課に取り入れようと思います。

もちろん全身麻酔した上に、最長3センチとはいえ体にメスが入っているし、お腹を膨らませ、今まであった臓器(左の卵巣)及び巨大な嚢腫が取り除かれたわけだから、負担がかかっていないわけがない。
あなどってはいけません。

甘えず、無理もせずのバランスが難しいんだろうけど、自分の体の声に耳を傾けながら、無理せずしっかり回復していきたいと思っております。

まずは退院報告でした。
追ってレポします♪



いつもお世話になりっぱなしのおねえさまから、退院祝いのお花を頂いてしまいますた。
ありがとうございます。m(_ _)m
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