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経産相「辞任は当然」…被災者から怒りと失望(読売新聞) - goo ニュース
大臣が、福島を「死の町」と表現したことで、これが福島の方々、ひいては日本国民みなの怒りを買ったとして、辞任に追い込まれました。
死の町などと表現するから、また、断定するような物の言いをするからいけないのです。
物には言い方というものがあります。
横文字で、しかも語尾をぼやかし、「ゴーストタウンのようだ」とでも言っておけば、揚げ足を取られずに済んだのかも知れません。
・・・いや、決して揶揄するつもりも、ましてや福島の皆さんを誹謗するつもりもありませんので、この点は、誤解のないよう、先に申し上げておきます。
失礼を百も承知で申し上げますが、福島原発近くの町は、家々が建ち並んでいるにもかかわらず人っ子一人いない状況に間違いはなく、こうしたニュースを見れば誰でも、現在の町の状態について持つ認識は大同小異です。
そうであれば、誰がどんな言葉を使って表現するかといった違いはあるものの、「ゴーストタウンのよう」な現状は、現状として認めざるを得ません。
そしてその状態は、除染作業がなければ、放射性セシウムの半減期だけを考えても、少なくとも200年は続きます。
除染作業をしたとしても、数十年は人が住めないでしょうし、住もうとするなら、残存放射線を浴び続ける危険を冒すほかありません。
規模が桁違いな例で、参考にならないかもしれませんが、プリピャチを始め、チェルノブイリの近隣地域には、千年近く人が住めません。
西暦2001年に、「新しいミレニアムが始まった」と祝った皆さん、プリピャチに人が住めるようになるのは西暦3000年、次のミレニアムまで待たなくてはならないですよ!!
これを「死の町」と呼ぶのはどうですか?「ゴーストタウン」ならいいのでしょうか。
ついでながらプルトニウムの半減期は2万4千年・・・戻り住む者がいるとすれば、それは、もはやホモ・サピエンスではないかもしれません。
つまり、誠に残念な話ですが、このままでは、福島から避難した方々が、生きているうちにもう一度「元どおりの我が家」に住める可能性は、まず、ありません。
避難した方々の中にも、理科系の学校へ進んだ方や、原子力に興味を持って自分で調べた方がいると思いますが、そうした方々には自明の理です。
自分自身に死病の診断を下すようなもので、認め難いと言えばこれほど認め難い話もないでしょうが、正確な診断は下さなければなりません。
「死の町」という表現の是非はともかく、誰かがいつかは公式に、「絶望的である」ことを言わなければならないのに、責任を取りたくないから、今まで誰も言った人はいませんでしたが、正直に表現した大臣は、「いけにえ」にされてしまいました。
現状を正確かつ端的に言い表した大臣は辞任に追い込まれ、野党は早速、総理大臣の任命責任だ何だかんだといっていますが、それは対策を遅らせる以外に何の効果もありません。
それよりも問題の本質は、一国の大臣をして、そう発言せしめたのは何なのか、ということのはずです。
言うまでもなく、未曾有の原発事故です。
マスコミは、避難されている方々へインタビューをしたようですが、「大臣の発言は不適切だ。すぐに辞めろ」という発言をした方々しか報道しておらず、私が前述したような意見や、その他の意見があっても開陳せず、スキャンダルを盛り上げることに汲々としています。
表現ひとつをあげつらって、視聴率や部数売り上げ、まして政争の具にする時間やエネルギーがあったら、「大臣をしてそう発言せしめた」原因を作った側に、怒りの矛先を向けるべきです。
インタビュー映像の中に、「(辞任した)大臣は、福島のことを何も考えていない」という趣旨のものが多くありました。
しかし述べてきたように、私から見れば、「福島のことを何も考えていない」のは、マスコミと、当の大臣以外の国会議員みなです。
大臣も「表現がまずかった」点は陳謝した上で、辞任はせず、
「だからこそ自分は、『死の町』を一日でも早く『生の町』に復活させるべく、自らの職務に邁進する」
との決意を表すべきだったと思います。
そうすればこそ、「200年は住めない」「少なくとも数十年は住めない」と申し上げた私の浅学など吹き飛ばす知恵も出てこようというもので、私もまた、それを願って止みません。
しかしそれは、少なくとも10日間、遅れてしまいました。
経産相「辞任は当然」…被災者から怒りと失望(読売新聞) - goo ニュース
大臣が、福島を「死の町」と表現したことで、これが福島の方々、ひいては日本国民みなの怒りを買ったとして、辞任に追い込まれました。
死の町などと表現するから、また、断定するような物の言いをするからいけないのです。
物には言い方というものがあります。
横文字で、しかも語尾をぼやかし、「ゴーストタウンのようだ」とでも言っておけば、揚げ足を取られずに済んだのかも知れません。
・・・いや、決して揶揄するつもりも、ましてや福島の皆さんを誹謗するつもりもありませんので、この点は、誤解のないよう、先に申し上げておきます。
失礼を百も承知で申し上げますが、福島原発近くの町は、家々が建ち並んでいるにもかかわらず人っ子一人いない状況に間違いはなく、こうしたニュースを見れば誰でも、現在の町の状態について持つ認識は大同小異です。
そうであれば、誰がどんな言葉を使って表現するかといった違いはあるものの、「ゴーストタウンのよう」な現状は、現状として認めざるを得ません。
そしてその状態は、除染作業がなければ、放射性セシウムの半減期だけを考えても、少なくとも200年は続きます。
除染作業をしたとしても、数十年は人が住めないでしょうし、住もうとするなら、残存放射線を浴び続ける危険を冒すほかありません。
規模が桁違いな例で、参考にならないかもしれませんが、プリピャチを始め、チェルノブイリの近隣地域には、千年近く人が住めません。
西暦2001年に、「新しいミレニアムが始まった」と祝った皆さん、プリピャチに人が住めるようになるのは西暦3000年、次のミレニアムまで待たなくてはならないですよ!!
これを「死の町」と呼ぶのはどうですか?「ゴーストタウン」ならいいのでしょうか。
ついでながらプルトニウムの半減期は2万4千年・・・戻り住む者がいるとすれば、それは、もはやホモ・サピエンスではないかもしれません。
つまり、誠に残念な話ですが、このままでは、福島から避難した方々が、生きているうちにもう一度「元どおりの我が家」に住める可能性は、まず、ありません。
避難した方々の中にも、理科系の学校へ進んだ方や、原子力に興味を持って自分で調べた方がいると思いますが、そうした方々には自明の理です。
自分自身に死病の診断を下すようなもので、認め難いと言えばこれほど認め難い話もないでしょうが、正確な診断は下さなければなりません。
「死の町」という表現の是非はともかく、誰かがいつかは公式に、「絶望的である」ことを言わなければならないのに、責任を取りたくないから、今まで誰も言った人はいませんでしたが、正直に表現した大臣は、「いけにえ」にされてしまいました。
現状を正確かつ端的に言い表した大臣は辞任に追い込まれ、野党は早速、総理大臣の任命責任だ何だかんだといっていますが、それは対策を遅らせる以外に何の効果もありません。
それよりも問題の本質は、一国の大臣をして、そう発言せしめたのは何なのか、ということのはずです。
言うまでもなく、未曾有の原発事故です。
マスコミは、避難されている方々へインタビューをしたようですが、「大臣の発言は不適切だ。すぐに辞めろ」という発言をした方々しか報道しておらず、私が前述したような意見や、その他の意見があっても開陳せず、スキャンダルを盛り上げることに汲々としています。
表現ひとつをあげつらって、視聴率や部数売り上げ、まして政争の具にする時間やエネルギーがあったら、「大臣をしてそう発言せしめた」原因を作った側に、怒りの矛先を向けるべきです。
インタビュー映像の中に、「(辞任した)大臣は、福島のことを何も考えていない」という趣旨のものが多くありました。
しかし述べてきたように、私から見れば、「福島のことを何も考えていない」のは、マスコミと、当の大臣以外の国会議員みなです。
大臣も「表現がまずかった」点は陳謝した上で、辞任はせず、
「だからこそ自分は、『死の町』を一日でも早く『生の町』に復活させるべく、自らの職務に邁進する」
との決意を表すべきだったと思います。
そうすればこそ、「200年は住めない」「少なくとも数十年は住めない」と申し上げた私の浅学など吹き飛ばす知恵も出てこようというもので、私もまた、それを願って止みません。
しかしそれは、少なくとも10日間、遅れてしまいました。
現状のままでは、実質「死の町」化していることは誰もが多かれ少なかれ感じていることだろう。
それより、家に帰れず、避難生活を続けている人がいるのに、その事を考えず、ふざけた態度をとった事に怒りを感じているのだと思う。
実際問題、山林を含む広範囲な土地の除染は不可能だと思う。
人が住む平地だけを除染したところで、雨が降れば山林から放射線物質が流れ込んでくるだろう。
復興には長い時間と労力が必要であることは間違いの無い話である。
その事を深く考えずに、大臣になって舞い上がったとしか思えない “悪ふざけ” をした大臣には早々に退場願った方が復興も進みやすくなるとは思う。
もっとも、求心力やカリスマ性をみじんも感じさせない首相と、揚げ足をとることに汲々としている野党では、先の展開は暗いといわざるを得ないが。
だが、その発言については、情報源が曖昧すぎて、確認が取れなかったらしく、当初、話題になった後は、マスコミも追求を引っ込めてしまっている。
よって、本文では取り上げなかった次第。
ところで、そうした未確認情報に基づいて大臣を追及し、名誉を傷つけたはずのマスコミが、大臣に対して謝罪したという話は聞かないのだが・・・