東京の緊急事態宣言が8/22まで延長になり、それに伴い周辺三県の「まん延防止重点措置」も延長され、ここ千葉市も引き続き自粛生活が続いている。
それにしても、コロナ感染者数は減少しない。それどころか、昨日7/14の東京発表の感染者数は1149人で、すでに第4波を超える。今回が、4度目の緊急事態宣言になるが、これで最後の宣言になることを願うばかりだ。ライブハウスが休業していて自分の演奏活動が出来ない事もあるが、これ以上の自粛は社会全体でに深刻な影響が及ぶ。
わたしは長く認知症の母を介護したので、介護を終えた今でも「認知症の人と家族の会」の会員になっている。毎月送られてくる会報を読んでいると、自粛下での認知症の人や介護している人達の深刻な状況が、そこに浮かび上がっている。例えば、介護施設に通えないことで人との関わりが失われ認知機能の低下が顕著になったり、家族の負担が大きくなることで疲労が蓄積し、それが時に暴言にまで至り、本人も介護者も苦悩している。これは、あくまでも1例で、弱い者へかかる負担をこれ以上長引かせるのは「限界」なのではないか、と感じる。感染症の中で、なにを「不要不急」とすべきなのか、それを真剣に考えたい。

「認知症の人と家族の会」の会報『ぽ~れぽ~れ』千葉県支部版2021年6月号の表紙。全国版と併せて、毎月郵送されてくる。ちなみに「ぽ~れぽ~れ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり・やさしく・おだやかに」の意味という。この会の会員及び賛助会員は、医療関係者や行政の専門家も多く、単なる介護者の通信ではない。図書館で置いてあるところもあるので、見つけたら手に取ってほしいものである。
表紙の俳句と俳画を23年余に渡りボランティアで担当されたのは、増渕三良という方。見てわかるとおり、趣味の域を超えた作品。それもそのはずで、川端龍子門下で日本画を学び、青龍展に4回入選されているそうだ。わたしも、その作品に毎号感心し、又楽しみにもしていた。しかし訃報がこの号に載り、残念ながら5月22日に100歳で亡くなられた、という。
困難を背負う者に自分の作品を惜しげなく提供する・・言葉の真の意味で「文化人」というのは、こういう人のことを言うのだろう。100歳まで創作意欲を失わず、死と共に創作を終える。そんな人生こそ、理想の極、と言える。
それにしても、コロナ感染者数は減少しない。それどころか、昨日7/14の東京発表の感染者数は1149人で、すでに第4波を超える。今回が、4度目の緊急事態宣言になるが、これで最後の宣言になることを願うばかりだ。ライブハウスが休業していて自分の演奏活動が出来ない事もあるが、これ以上の自粛は社会全体でに深刻な影響が及ぶ。
わたしは長く認知症の母を介護したので、介護を終えた今でも「認知症の人と家族の会」の会員になっている。毎月送られてくる会報を読んでいると、自粛下での認知症の人や介護している人達の深刻な状況が、そこに浮かび上がっている。例えば、介護施設に通えないことで人との関わりが失われ認知機能の低下が顕著になったり、家族の負担が大きくなることで疲労が蓄積し、それが時に暴言にまで至り、本人も介護者も苦悩している。これは、あくまでも1例で、弱い者へかかる負担をこれ以上長引かせるのは「限界」なのではないか、と感じる。感染症の中で、なにを「不要不急」とすべきなのか、それを真剣に考えたい。

「認知症の人と家族の会」の会報『ぽ~れぽ~れ』千葉県支部版2021年6月号の表紙。全国版と併せて、毎月郵送されてくる。ちなみに「ぽ~れぽ~れ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり・やさしく・おだやかに」の意味という。この会の会員及び賛助会員は、医療関係者や行政の専門家も多く、単なる介護者の通信ではない。図書館で置いてあるところもあるので、見つけたら手に取ってほしいものである。
表紙の俳句と俳画を23年余に渡りボランティアで担当されたのは、増渕三良という方。見てわかるとおり、趣味の域を超えた作品。それもそのはずで、川端龍子門下で日本画を学び、青龍展に4回入選されているそうだ。わたしも、その作品に毎号感心し、又楽しみにもしていた。しかし訃報がこの号に載り、残念ながら5月22日に100歳で亡くなられた、という。
困難を背負う者に自分の作品を惜しげなく提供する・・言葉の真の意味で「文化人」というのは、こういう人のことを言うのだろう。100歳まで創作意欲を失わず、死と共に創作を終える。そんな人生こそ、理想の極、と言える。