シカゴで活躍したJimmy Rodgersというブルースマンもいるが、ここで取り上げるのは「ヒルビリー」と言われる20世紀初期のアメリカ合衆国南部のカントリー音楽の白人歌手ジミー・ロジャース(Jimmie Rodgers)。本名はジェイムズ・チャールズ・ロジャーズ(James Charles Rodgers)。
生まれは1897年9月8日ミシシッピー州メリディアン(Meridian)、亡くなったのは1933年5月26日ニューヨークで、長く患っていた肺結核が元の肺出血だった。多くの録音を残してはくれたが、35歳で早世したのが残念だ。

実は、最近このオムニバスLPレコード『Country Blues Collector Items - vol.2(RST-BD2057)』を聴いていて、ロジャースの良さを再認識した。ご覧のとおり1930年代の珍しいブルースの録音を集めたLPで、19曲を収録ししている。これの最後に1931年6月ケンタッキー州ルイビルで録音された「Let me be your sidetrack」という曲が入っている。ヴォーカル・ギターがジミー・ロジャースで、ブルースギターの名手クリフォード・ギブソンがギターで加わっていて、ギブソンの巧みなギターとロジャースの郷愁あふれる歌が絡まった名演となっている。ロジャースの良さに今まで何で気づかなかったのだろう、と思った。
ブルースマンとのセッションが録音されているのは、我が家にはこれだけだが、2013年にロジャーズはブルースの殿堂にも入れられている。それゆえ、このブログでも「レコード棚ーブルース」のカテゴリーに加えることにした。ちなみに、1961年にカントリー・ミュージック殿堂博物館が建設された時、ロジャーズは最初に殿堂入りした1人でもある。


以前から持っていたCDで、ヨーロッパのレーベル「Academy sound and vision」のAJA5042。代表的なブルーヨーデル16曲を収録。

最近入手した「NOTNOWMUSIC」というヨーロッパ盤でNOT2CD765。2枚のCDで計40曲を収録。下は、CD内部の見開きの画像。
