文化逍遥。

良質な文化の紹介。

千葉市の貝塚―東寺山貝塚、2018/10/24

2018年10月27日 | 考古・エッセイ
 24日(水)午後、千葉市若葉区東寺山町というところにある東寺山貝塚に行ってきた。我が家から自転車で20分程のところにある。
 昨年暮れにも行ったのだが、ここは今は神社になっていて、地元の人でもあまり知る人はいないだろう。周辺は、公園や緑地になっていてゆっくりした気持ちになれる所だ。



 昨年暮れに来た時もこのような穴があって落ち葉を燃やすためにあるのだろうと推測したのだが、今もあるところを見ると、あるいは貝塚の観察のために掘られているのかもしれない。


 ちょっと見にくいが、白線で囲ったあたりが貝の層。千葉市内の他の貝塚ではキサゴという小さな巻貝が多いのだが、ここを見る限りでは、二枚貝が多く見られるように思われた。しっかり発掘調査して、保存に努めるべきだろう。

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わたしのレコード棚―ブルース62、Howlin' Wolf

2018年10月24日 | わたしのレコード棚
 ハウリンウルフ、「吠える狼」という名でシカゴを中心にバンドを組み、ダミ声を武器にヘビーなブルースを歌い続けたアーバンブルースの嚆矢とも言えるブルースマン。本名はチェスター・アーサー・バーネット(Chester Arthur Burnett)。生まれは、1910年6月10日ミシシッピー州ウェストポイント、亡くなったのは1976年1月10日イリノイ州ハイネス(Hines)だった。


 MCAのCD22005。1959~'66の15曲。
 左上の写真右でギターをかまえているのは、ヒューバート・サムリン。ハウリンウルフの死後もブルースギタリスト活動して来日もしたが、やはりこのアルバムを聴くと、ウルフあってのサムリンだった、と感じる。その点では、マディ・ウォータースのギターを担当したバディ・ガイやエディ・テイラーなども同じだ。逆にいえば、戦後のシガゴブルースでハウリンウルフとマディ・ウォータースの存在はあまりに大きかった、とも言える。後に続く世代では、マジック・サムやオーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズなどエレキギターの特質を良くつかみ、リードソロを前面に出したモダン・ブルースが生まれ、今に至る主流になってゆく。それはそれで良いのだが、個人的にはそこに至るまでに「言葉」が貧弱になっているように感じざるを得ない。テーマもほぼ異性関係だけで、女の事しか歌えないのかなあ、と食傷気味になる。まあ、都会のミュージシャンたちに田舎の生活や労働者の苦労を歌え、といっても無理な要求ではある。それにしても、詞に深みがないように思うが、どうだろう。モダンブルースのファンには怒られそうだが、それが正直なところ。


 オーストリアのWOLFレーベルのCDで、120.100。「Joe's Place」というクラブでの1973年のライブ録音。晩年の演奏になるので、写真を見ても察せられるが、このときすでにかなり弱っていたようだ。全13曲の内で、ウルフが加わっているのは4曲のみ。

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1967年ジョージア(グルジア)映画『大いなる緑の谷』

2018年10月20日 | 映画
 10/18(木)、神保町岩波ホールにて。



 50年以上前の白黒映画だが、テーマは少しも古くない。
 主人公の牧夫は、先祖から続く草原で素朴な牧畜を営み、先住民の文化・宗教をも受け継いでいる。洞窟の奥には天然ガスが噴き出し、絶えることなく岩の間から火が燃えさかる。そこには先住民が壁画を残し、火の光でそれらが浮かび上がっている。そこは、そこで暮らす者だけの秘密の場所なのだったが・・・近代化の波はその豊富な地下資源を見逃すことなく、やがて開発が進められてくる。

 清澄だった草原の空気や川の流れは汚染され、牛たちは病気になってゆく。それでも、牧夫はそこでしか生きられず、妻との距離が離れてゆく・・。

 設定されている時代は、やはり1960年代の後半くらいだろうか。日本では、東京オリンピックの後の高度経済成長期の頃だろう。やはり、公害が深刻な社会問題になってくる頃だ。そして、それは今でもそれほど良い方向へ向かっているとは感じられない。むしろ、世界的に見れば、より深刻化しれいるようにも感じられる。PM2.5やマイクロプラスチックなど、目に見えない汚染も広がっている。
 この日の岩波ホールは、入場者120人位だった。座席数の半分ほど埋まっていたが、多くの人に観てもらいたい作品と思った。

 

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JR御茶ノ水駅、2018/10/18

2018年10月19日 | まち歩き
 御茶ノ水駅の改修工事もだいぶ進み、新たな駅上部が形になってきた。


 聖橋上から、御茶ノ水橋方向を携帯で撮影。写真右側、工事車両が止まっている下には神田川が流れているが、今は端にかすかに見えているだけだ。


 この古い駅舎も、もうすぐ無くなる。懐古趣味は無いつもりだが、やはり寂しい気がする。写真左側が中央線の東京方面。

 この後、例によって岩波ホールへ。映画の話はページを改めよう。

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2016年ジョージア(グルジア)映画『他人の家』

2018年10月16日 | 映画
 10/13、神保町にて岩波ホール。





 やっと秋めいてきた13日(土)、岩波ホールでジョージア映画祭が始まったので、さっそく行ってきた。
 ここ岩波ホールで、ジョージア映画『放浪の画家ピロスマニ』、『花咲くころ』の2本をすでに観ている。そのレベルの高さに驚かされたものだったが、この日の『他人の家』も良い作品だった。

 この映画に、ストーリーはほとんど無い。鏡や窓を多用した映像の中で、人の意識の複雑な反射と枠取り(フレーミング)を静かに表現してゆく。登場する人物も10人に満たず、外はいつも雨が降るか曇っていて日光が差し込む日は無い。傘は無く、コートやフードでよけている。それは、この国が蒙った政治的混迷と争いの中で生きる人々の姿を象徴しているかのようだ。隣人の女性は夫を戦争で失い、妊娠するために好きでもない男に身をゆだねる。そして相手の男に「これが女の生きる道なのよ、2度はないわよ」と言い放つ。戦争で男たちの多くは死に、相手を選べる状況ではなくなっているのだった。
 そして最後の場面、この山間の村に引っ越してきた家族はやはり雨の中を戦争で荒れた街へと帰ってゆく。

 このジョージア映画祭は、26日まで続き18本程の作品が1日に4本くらい日替わりで時間をずらして上映される。もう1本位は観に行きたいと思っている。

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10/6セッションの写真

2018年10月14日 | ライブ
 ルイジアナギターの斉藤店長から、10/6に「リンゴ」で行われたブルース・セッションの写真が届いた。


 使っているのは、12弦ギターでESPにオーダーしたもの。普通のテレキャスターよりも一回り大きいが、長身のわたしが持つと普通のテレキャスに見える。材はアルダー。同型でアッシュのものも持っている。オーダーメイドのギターも、今は随分と値段が高くなったが、これを作った20数年前はさほどでもなかった。今の半値くらいか。こういう特殊なギターはメーカーも生産しないので、作っておいて良かったのかもしれない、と今は感じている。ただし、売ろうと思っても、まず売れない。こういうギターを使える人も、あるいは使おうと思う人も、今はいないだろう。しっかり自分で弾きこんであげよう。

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耳栓

2018年10月12日 | 音楽
 昨年、三半規管の異常とみられる目まいに襲われ、特に左耳が大きい音にさらされると今でも軽い目まいを感じることがある。なので、ライブの時なども耳栓を左耳には使っていた。その耳栓も古くなったり、失くしたりしたので、新たに買い求めることにした。ネットで良いものがないかと探していると、ミュージシャン向けのものがあった。欧米では、ライブハウスやクラブなどで働く人達、あるいは地下鉄や建設工事などで騒音にさらされる人たちが難聴になりやすい事が問題になり、必要な音は聞こえるが全体に音圧を下げられる耳栓(イヤープラグearplugs)を使うことが推奨されているらしい。
 成田のサウンドハウスでも取り扱っており、大きさや種類もいろいろ。値段も、ペアで1000円位から、高いものでは射撃用の特殊なもので3万円を超えるものまで様々。どれを買ったら良いかわからないので、取りあえず、ETYMOTICというメーカーのミディアムサイズとラージサイズの2組になっているものを買った。値段は、2300円程。


 左が大きめのもので、右が標準タイプ。大きめのものを耳にフィットさせるとかなり音は減衰する。が、どうしても耳が痛くなってくる。途中まで耳に差し込む感じでリゾネーターギターを弾いてみたが、かなり効果があった。気長に、自分に合う使い方を試してみたいと思っている。他のメーカーのものも試してみたくなった。その分、お金がかかるのだが、聴力は一度失えば戻らない、とも言われている。難聴になれば医療費もかかるし、大切な耳を守ってくれるなら、多少の出費は惜しくは無いように思うが、どうだろう。

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ブルース・セッション、10/6

2018年10月08日 | ライブ
 10/6(土)、千葉のライブハウス「リンゴ」恒例ブルース・セッションに参加してきた。先月は都合で行けなかったし、その前の8月はセッションそのものが休みだったので7月以来の参加となった。
 いつものように軽く2曲やって、あとは他の人の演奏を聴いて楽しみながらも、演奏法を参考にさせてもらおう、と思って行った。が、この日は参加者が少なめで、4曲やってくれとホスト役の「ルイジアナ・ギターズ」の斉藤店長に頼まれた。しかも、それが休憩前の締めの役。寄席の方で言う「中トリ」というやつだ。やむを得ず、少し気合を入れて4曲演奏してきた。この日使ったのはエレキの12弦ギター。それでなくとも音のコントロールが簡単ではないのに、使ったアンプ(フェンダーのツインリヴァーブ)がなかなか思い通りの音になってくれず一苦労。しかし、それも良い経験ではある。参加者が少ないと、打ち解けてアットホームな感じになり、演奏の合間に曲の事やギターの事など話しながらで、それはそれで楽しかった。なんとなく、関西風のノリになった夜だった。
 演奏曲は以下のとおり。
1.Steady Rollin'man
2.Key To The Highway
3.Stranger Blues
4.Walk On

余談―ライブハウスには譜面台が用意されている。わたしは使わないが、人によっては、これに譜面や歌詞カードを置いて演奏する。ところが、最近はこの譜面台にタブレットを置いてそれを見ながら歌っている人もいる。この日は、右手に持ったスマートフォンを見ながら歌っている人がいた。予め必要な歌詞をダウンロードしておいて、スマホに記憶させておくのだろう。驚いたなあ、ほんと。ほとんど、「唖然」とした。時代の流れ、と言えばそれまでだが・・いまだにガラ携を持つ身としては、少しさみしい気がする。

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オリジナルギターピックアップ

2018年10月06日 | ギター
 所有しているエピフォンのFT-110。以前から、これに合わせて自分でマグネットのピックアップを装着できるようにしていあった。ジョー・バーデンというメーカーのエレキ(ストラト)用を使い、それに合わせてプレートを作り、ボディに張りつけるようにしたものだが、どうしてもブロンズ弦ではうまく出力出来ずにスチール弦を張らなければならなかった。しかし、そうすると今度はこのギターのもつ響きが失われてしまう。なので、このピックアップは使っていなかった。ところが最近、弦をダダーリオのFT16というブロンズなのだがフラットトップ(リボンワインドに近いもの)弦を張り、試しにピックアップで音をだしてみたところ、これがけっこう使える。芯になっているスチール線が他のブロンズ弦より太い為ではないか、と推測している。それでも、どうしても1・2弦の出力が強くなってしまうが、プリアンプを使って補正可能な範囲だ。





 接着は両面テープの強めなものを使用。ボディ内部に、小さいコンタクトピエゾピックアップも付いていて、ステレオで出力出来るようになっている。たいしてライブ活動もしていないのに、我ながらよくやるなあ、と思う。こういう作業がおもしろくて、好きなのだ。うまくいけば達成感があるし、失敗してもそれなりに楽器や電気に対する知識および理解度が深まる。まあ、たまに楽器にダメージを与えて2週間くらい落ち込むことはあることはあるが・・・。あまり真似しない方がいいかもね・・。

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