goo blog サービス終了のお知らせ 

文化逍遥。

良質な文化の紹介。

さよならgoo blog

2025年05月06日 | ブログ

 告知になります。こちらのgoo blog、投稿出来るのは今年2025年9月30日まで、11月18日をもって全て終了、とのこと。

 

 10年以上続けて、記事は1000本を超えている。5月5日までで、トータル訪問数(UUユニークユーザー)は327808、閲覧数(PVページビュー)は485478。使い慣れているし、書き込みしやすい、という実感もあり、このまま続けたかったなあ・・。残念ではあるが、無料だし、まあ仕方ないですね。

 そこで、新たに適当なブログサービスに引越して書き込みを続けるか、あるいは、これを機にブログを止めるか、今考えているところ。いずれにしろ、音楽や映画などのレビューなど、ヤフーなどから検索して閲覧する人が多い記事を残して、季節の話題などは消去した上で決めるつもり。引越しのための荷造り、といったところ。

 

 というわけで、goo blogでの投稿はここまで、とし、記事の整理に取り掛かります。今のところ、もし引越しするとしたら、知人で使っている人が多い「アメブロ」が良いかな、と漠然と考えているところであります。

 

訪問していただいた多くの皆さん、ありがとうございました。お元気でお過ごしください。


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「バハマ」ブルースセッション2025/4/26

2025年04月29日 | ライブ

 4/26(土)夜、千葉のライブハウス「Bahamaバハマ」でのブルースセッションに久々に参加してきた。

 この日は参加者が多く賑やかで、皆さん話も弾みそれぞれに楽しまれていたよう。良い雰囲気の中でのセッションだった。

 わたしは早めに上がったので、演奏曲数も2曲だった。が、それでも実力のあるハープの方やキイボード、ドラムスやベースのリズムセクションに支えられ、久々に納得のいくブルースを提供できた・・と、感じた。まあ、聞いてくれた人が、どう感じたかはわからないけどね。バックに任せられると、歌に集中できる・・それに尽きるなあ。また、参加したい。

 


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瑞庵2ブルースセッション2025/4/13

2025年04月22日 | ライブ

 毎月第2日曜夜に開催されている、千葉のライブハウス「瑞庵2」でのセッションに参加してきた。

 顔なじみのプレーヤーがそろい、打ち解けた雰囲気の中でのセッション。ミュージシャン達と語り合える機会は多くないので、貴重な時間を過ごせた。

中央で、黒いストラトキャスターを弾いているのがわたし。


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わたしのレコード棚ーブルース171、Alberta Hunter

2025年04月19日 | 本と雑誌

 

フランク・C・テイラー著、ヤンソン由美子訳、『人生を三度生きた女』1993.筑摩書房刊

 新居に移ってからは置き場所がないので本は極力買わないようにしているが、どうしても手元に置いておきたくなるようなものは買わざるを得ない。というわけで、行きつけの古本店「ムーンライト・ブックストア」で見つけて買い求めたのが今回紹介する本だ。



副題に『“魂のブルース”アルバータ・ハンターの生涯』とある。日本で訳本が出たのは1993年だが、原書は『[ALBERTA HUNTER -A Celebration in Blues]by Frank C.Taylor with Gerald Cook』として1987年にニューヨークで出版されているので、すでに30年近くが経っていることになる。アルバータ・ハンターは、1895年メンフィス生まれで主にシカゴやニューヨークのショービジネスで活躍した人。「クラッシック・ブルース」と言われているが、わたしはそちらの方には疎くて、あまり聞きこんでいないし、音源も少ない。アルバータ・ハンターの録音も、我が家には5曲あるのみ。


DOCUMENTレーベルから出ているCD[Classic Blues,Jazz & Vaudeville Singers]。左端の横を向いている人がハンター。このなかには、1曲だけ1923年ニューヨークでの録音「Down South Blues」が入っている。

「ショービジネス」と言われるくらいで、歌だけでなく、踊りやボードビルの要素をふんだんに盛り込んだステージをこなして、客に楽しんでもらうエンターテナーを勤めることで糧を得ていた人なのだろう。他にクラシック・ブルースでは、日本で名の知られているところではベッシー・スミスくらいだろか。いずれもレコードは残してはいるものの、やはり録音だけではその本当の実力というか実際のパフォーマンスを窺い知るのは困難だ。というわけで、「クラッシック・ブルース」歌手達については、あまり知るところではなかったが、今回この本を読んで戦前から戦後に至るアメリカ都市部における黒人女性歌手の実態を多少なりとも知ることが出来たような気がする。

 なにより、驚いたのはハンター個人の激烈とも言える生涯だ。12歳から歌い始め、母の死以降は年齢を誤魔化して60歳で看護婦になり、82歳でカムバックして89歳で亡くなる少し前まで歌い続けている。すごい人がいたもんだ。本の中では、誇張や美化しているところもあるかもしれないが、それにしても「自分もがんばらなくちゃ」、という気になる。

 著者は、ジャーナリスト。ジェラルド・クックという協力者はハンターの晩年7年間ピアノ伴奏を務めた音楽家。本自体は、歌手やクラブなどの固有名詞が多く、音楽に興味が薄い人には読み進めることが辛いかもしれないが、戦前から戦後に生きた黒人女性の伝記としても読むに値する本と思われる。

下のLPは、1961年8月に録音されたもので、写真中央でなぜかトロンボーンを持っているのがハンター。


収録されているのは、「You Gotta Reap Just What You sow(自分でまいた種は自分で刈りな)」他3曲。数少ない看護婦時代の録音だ。


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千葉市の桜、花見川サイクリングコース2025/4/10・東寺山調整池4/12

2025年04月15日 | 日記

 4/10(木)午前、千葉市の中央部を流れ東京湾に至る花見川沿いの桜を見たくて自転車で行ってきた。

 写真奥が上流で、印旛沼方向。右端に見えているのが、花見川サイクリングコース。このまま上流方向に進んで行くと右側に花見川区役所がある。その辺りが桜の本数も多くきれいなのだが、この日は花粉症がひどくなってきそうなので、残念ながらここまでで帰途に就いた。

 

 こちらは下流で、東京湾方向。鉄橋はJR総武線。自宅から、往復で1時間半ほどのサイクリングだった。

 

 下の4枚の画像は、我が家から自転車で20分ほどのところにある東寺山調整池で、4/12(土)の午後に撮影。周囲は遊歩道になっており、緑豊かで鳥や蛙の鳴き声が溢れている。ここまで来るには市街地を抜けなければならないが、ここに来るとホッとしてリフレッシュできる。

 

 

 

 すでに葉桜だが、新緑の緑と花の淡いピンクが混ざり合って、個人的にはこのくらいが最も美しいと感じる。

 現在は大雨の時に備えた調整池になっているが、千葉市中心部を流れる葦川の源流でもあり、写真奥の方向に東寺山貝塚がある。縄文時代は、海で採れた貝などをここまで舟で運んでいたと考えられる。


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Temuでギター弦購入

2025年04月08日 | ギター

 このところの物価上昇で「余裕」というものがほぼ無くなってきている。音楽活動をするうえで必要な楽器、および関連した消耗品などもコロナ前より4~5割ほど値上がりしている。かと言って、ギター弦などは劣化したら交換しないわけにもいかないので、少しでも安いところを探すしかない。いつも利用しているサウンドハウスも楽器店などより安いものの、それでもなおキツイ。そこで、ネットで調べてみると、Temuという安売りサイトがあって、信じられないくらい安い。取りあえず、エリクサーのフォスファーブロンズアコースティック弦3セットとダダリオのエレキ弦1セットを購入。

 

 

 エリクサーのコーティングされたフォスファーブロンズ弦1セットでも2500円はするのに、これ全部で2000円程だった。なぜ、こんなに安いのか?少し調べてみたところ、工場において検品時に除外されたものらしい。主にパッケージが潰れていたり汚れているもので、売り物にはならないものらしい。当然のこと、数に限りがあり、安定して入手できるものではない。

 ギターに張ってみたが、錆などは見当たらず、弦そのものの劣化は感じられない。ある程度使ってみなければ、ピッチの安定性や耐久性に問題が出るか分からない。が、実用上多少の問題があっても、割安になる。考えたくはないが、委託された海外の工場で元受けの許可なく市場に流したか、あるいは、流通過程でパッケージが潰れたりしたものなのか。それはわからない。が、仮に、メーカーの許可なく闇ルートで出回っているとすれば、早晩無くなってゆくかもしれない。

 

閑話休題ー昨夜の夢ーゴジラがエレキギター(ストラトキャスター)を弾こうとするが、力任せに弾くのでうまく弾けず、仕舞にはいらだってギターをバキバキに壊して雄叫びを上げる・・と、そこで目が覚めた。ゴジラは自分だったのか、あるいは、力に頼る演奏を戒めた夢告だったのか・・まあ、どうでもいいけど・・。

 

写真は、自宅近くの桜。2025/4/7(日)撮影。


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わたしのレコード棚ーブルース170Jimmie Rodgers

2025年04月01日 | わたしのレコード棚
シカゴで活躍したJimmy Rodgersというブルースマンもいるが、ここで取り上げるのは「ヒルビリー」と言われる20世紀初期のアメリカ合衆国南部のカントリー音楽の白人歌手ジミー・ロジャース(Jimmie Rodgers)。本名はジェイムズ・チャールズ・ロジャーズ(James Charles Rodgers)。
 
 生まれは1897年9月8日ミシシッピー州メリディアン(Meridian)、亡くなったのは1933年5月26日ニューヨークで、長く患っていた肺結核が元の肺出血だった。多くの録音を残してはくれたが、35歳で早世したのが残念だ。
 
 実は、最近このオムニバスLPレコード『Country Blues Collector Items - vol.2(RST-BD2057)』を聴いていて、ロジャースの良さを再認識した。ご覧のとおり1930年代の珍しいブルースの録音を集めたLPで、19曲を収録ししている。これの最後に1931年6月ケンタッキー州ルイビルで録音された「Let me be your sidetrack」という曲が入っている。ヴォーカル・ギターがジミー・ロジャースで、ブルースギターの名手クリフォード・ギブソンがギターで加わっていて、ギブソンの巧みなギターとロジャースの郷愁あふれる歌が絡まった名演となっている。ロジャースの良さに今まで何で気づかなかったのだろう、と思った。
 ブルースマンとのセッションが録音されているのは、我が家にはこれだけだが、2013年にロジャーズはブルースの殿堂にも入れられている。それゆえ、このブログでも「レコード棚ーブルース」のカテゴリーに加えることにした。ちなみに、1961年にカントリー・ミュージック殿堂博物館が建設された時、ロジャーズは最初に殿堂入りした1人でもある。
 
 
 以前から持っていたCDで、ヨーロッパのレーベル「Academy sound and vision」のAJA5042。代表的なブルーヨーデル16曲を収録。
 
 最近入手した「NOTNOWMUSIC」というヨーロッパ盤でNOT2CD765。2枚のCDで計40曲を収録。下は、CD内部の見開きの画像。

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2023年アメリカ映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』

2025年03月25日 | 映画
 3/24(月)千葉劇場にて。監督はショーン・プライス・ウィリアムズ。主演はタリア・ライダー。


 主人公のリリアンは、少女から成熟した女性へと移る多感な季節を迎えている。この作品は、そんなリリアンの目に映る現代アメリカの影の部分をシュールに描いてゆく。やはり、アメリカはUnited Statesを直訳した「合州国」ではなく「合衆国」なんだ、と、改めて思わされた。相容れない文化や宗教を持った人たちが集まり、時に共有し、時には分断の中で、それぞれが合衆して(United)かろうじて一つの国が形成されている。そんな危うい世界を、リリアンはさ迷ってゆく・・・正直言って、眼をそらしたくなる映像や、あまりにも現実から離れている設定と感じるプロットもあった。が、表面に浮かび上がる上澄みばかりのテレビにはうんざりしていたので、たまにはこんな映画を観るのも悪くない。



以下は、千葉劇場のホームページより引用。
『物憂げな少女リリアンが繰り広げる、現代アメリカの闇を巡る奇妙な旅を描いたドラマ。サウスカロライナ州の高校3年生リリアンは、恋人トロイや親友テッサ、アナベルら同級生たちと一緒に、修学旅行でワシントンD.C.を訪れる。どこか物憂げなリリアンは、はしゃぐ同級生たちを冷めた目で眺める。夜、皆でカラオケバーへ繰りだした彼女たちは、陰謀論に取り憑かれた男による銃乱射事件に巻き込まれてしまう。派手なパンクファッションのケイレブに導かれて店のトイレに逃げ込んだリリアンは、大きな鏡の裏にある“秘密の扉”から地下通路を通って旅に出る。(2023年製作/104分/R15+/アメリカ)』

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瑞庵オープンマイク2025/3/14

2025年03月18日 | ライブ
 9日にも千葉のライブハウス「瑞庵2」ブルースセッションにいったが、それに続き、14(土)夜の隔月第二金曜夜に行われているオープンマイク「マーシーのアコギで遊ぼ」に参加させてもらった。今回が2回目の参加。

 ホスト役の「マーシー」こと小川さんは、カントリーソング系のミュージシャンだが、ここではジャンルや使用する楽器に関係なくだれでも参加できるオープンマイクになっている。わたしも、アコースティックギターを弾く、という基本を忘れないために参加させてもらっている。この日は、リゾネーター・ギターを使ってのソロ曲を4曲演奏してきた。最近は、エレキギターばかり弾いているが、やっぱりアコースティックギターの音は良いものだ。拙い演奏だが、聞いてくれた人には喜んでもらえたようなので、これからも参加する事に意義を見出して頑張りたい。




 ボディ内にリゾネーター(resonator)と呼ばれる共鳴器が入っているものを総称して「リゾネーターギター」と言っている。が、リゾネーターにも、シングルコーン、トライコーン、スパイダーコーン、などの種類がある。さらに、ボディにも、金属の材質の違いがあり、木製のものもある。それにより、音質も値段も大きく異なってくる。写真のシングルコーン・リゾネーターギターはドイツ製の「コンチネンタル」というメーカーのもの。金属ボディの材質は、ブラス(真鍮)ではないかと考えているが、はっきりしたことはわからない。

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瑞庵2ブルースセッション2025/3/9

2025年03月11日 | ライブ
 今日は、14回目の3.11。14年前の東日本大震災の時、千葉県でも太平洋沿岸では津波に襲われ亡くなったり行方不明になった方も少なくない。こちら千葉市内でも液状化の被害が出た。そして、その後の福島第一原発の事故。当時、まだ寝たきりで存命していた母の介護をしていたが、正直言って途方に暮れた。あの日のことを忘れずに、日々を過ごしたい。


 さて、3月9日、千葉のライブハウス「瑞庵2」恒例第二日曜夜のブルースセッションに参加してきた。このところ、腰痛もあってセッションには行っていなかったが、なんとか体調も戻ってきたので久々に参加させてもらった。去年の秋以来なのでおよそ半年ぶり。自分では音のコントロールに満足出来ないこともあったが、なんとか6曲をギターとヴォーカルをこなし、歌えることがうれしかった。


 使用しているギターは、ESPにオーダーしたオリジナルの12弦。聞いてくれた人には、概ね好評だった。中には「シタールみたいな音でしたね」と、感想を言ってくれた人も。12弦ギターを知らない人なのかと思い、「(複弦の)1・2コースはユニゾン(同じ音)で、他はオクターブでチューニングします・・・」などと説明してきたが、余計なことだったかも・・。また、参加したい。

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千葉市稲毛海岸2025/3/1

2025年03月04日 | 日記・エッセイ・コラム
 3/1(土)午前、花粉の飛散が本格化する前に、自転車で稲毛の人工海浜まで行ってきた。


 海に突き出たデッキがあり、 土曜日だったので近隣の人たちで賑わっている。


 そのデッキの上から東京方面。右端に幕張メッセやマリンスタジアムがある。この日は気温が20度近くまで上がり、水面から靄が立ち上る感じで視界が期待したほどよくなかった。


東京湾に浮かぶヨットなどが多く見えた。後方に、よく見るとスカイツリーが写っている。普段は、もっとはっきりと見えているのだが、残念。

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ストラトキャスターのその後

2025年02月25日 | ギター
 先日、紹介したシェクター(SCHECTER)のストラトキャスター「 L-A-ST-AL/R」。自分で改造してリアピックアップのみにした。が、結局フロントピックアップを付けたくなり、さらに手を加えてみた。



 これが、取りあえずの完成段階で、リアピックアップのみでヴォリュームだけの状態。


 さらに手を加え、フロントにセイモア・ダンカンのテレキャスター用のピックアップをつけてみた。テレキャスターのフロント・ピックアップは小さめで指弾きでもあまり邪魔にならない。弦間ピッチが合うかどうか心配だったが、許容範囲内だった。当然必要になる切り替えスウィッチをつけて、さらにトーンも加えた。


 フロントに加えたのは、家にあったダンカンの初期のピックアップで、40年近く前に買って持っていたもの。この頃のダンカンは、まだ自社工場のみで生産されていたので、品質が高く、今のものとはトーンが違うという評価もある。確かに、音質的に豊かな気もするが、確信に至るほどでもない。しかし、カバーがないタイプで黒いままなので、リアピックアップと色違いのツートンカラーになってしまった。金属のカバーがサウンドハウスで2000円程なので、買い求めて、付けるか考え中。
 というわけで、改造・改良は、ずーっと終わりそうにない。自分でホビー用の工作機械を使ってやっているので、さほどお金はかからないし、楽しみながら時間をかけて続けている。

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荒屋敷貝塚2025/2/17

2025年02月18日 | 考古・エッセイ
 気候が良いので、墓参がてら千葉市若葉区貝塚町にある国の史跡である荒屋敷貝塚に行ってきた。特別史跡の加曾利貝塚からは、直線で2キロくらい。


 逆光になってしまい、ちょっと見にくいが昭和43年3月建立の石碑。この奥の広場のような空間が貝塚で、かなり大きい。




 左端に大きい樹が見えるが、下の写真はその根元を撮ったもの。

 白く見えているのが貝殻。二枚貝が多いようだ。



下の2枚は、荒屋敷貝塚から少し離れた所。台地の下にあたる場所で、かなり急な斜面になっている。なので、上から落ちて来ている多種類の貝殻が観察できる。

 

 道に落ちている貝を、種類ごとに土嚢の上に並べて撮ってみた。上の巻貝は千葉では「ナガラミ」と呼ぶダンベイキサゴか。中段は二枚貝で左から赤貝、アサリ、ハマグリ、などか。そして、下段の小さい巻貝は「イボキサゴ」で千葉市内の貝塚ではこれが最も多く見られる。「イボキサゴ」は、現代では食べられることは無い小さな巻貝。縄文時代も食用としていたとは考えにくく、何に使ったのか色々な説がある。わたしが個人的に好きなのは、土器で多くの貝を煮詰めてから身を干して「だしの素」のようなものを作り、他の地域と物々交換する際の「商品」にしたのではないか、という説。貝塚から出土する黒曜石などは、現代の分析で神津島や長野県などのものであることが判明している。タダで貰えるはずはなく、交易をする行商人の様な人がいて、交換していたのではないだろうか。縄文時代の流通は、かなり進んでいたようだ。そんな想像をすると、なんとなく、ロマンがあって楽しい気がする。

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1973年フランス映画『ブルースの魂』

2025年02月11日 | 映画
 2/7(金)、千葉劇場にて。映像や音を修復しての劇場公開作品になる。監督はロバート・マンスーリスで、2022年4月に92歳で亡くなっている。この作品はフランスのテレビ局の企画で制作されたらしいが、1973年当時、日本はもちろん、アメリカでもほとんど公開されなかったという。観ればわかるが、黒人の生活に対するフランス人の偏見が見え隠れする。おそらく、それが公開されなかった理由だろう。

 映画の最終場面で、ブラウニー・マギーが「Blues is truth(ブルースは真実)」と言って、エンドロールになる。そのブラウニー・マギーがヨーロッパに演奏旅行に行った際の逸話を、どこかで読んだことを思い出した。それは、記者から飲酒のことなどを問われて「わたしは酒も飲まないし、もちろんドラッグもやらない」と答えると、「あなたは本当のブルースマンではない」と言われたという。「あいつら、何か勘違いしてるよ」と回顧していたが、ヨーロッパでのブルースマンに対する偏見が良く表れている話だ。この映画でも、かなり作為的な編集の仕方が認められる。出演者のほとんどがすでに亡くなっているが、もし、生きていてこの作品を観たらがっかりするような気がする。
 とはいえ、昔の映像あるいは音源からノイズを除去して迫力ある生々しいシーンが続く。ほとんどの映像が我が家にもあるが、改めてきれいな映像で観られて良かった、とも感じた。さらにもう一点、翻訳が素晴らしかった。調べてみたところ、字幕の翻訳をしたのは福永 詩乃という方らしい。アメリカの音楽文化に詳しい研究者かと思ったが、ヒンドゥー語などのインド映画の翻訳も担当している翻訳家のようで、才能ある人だなあ、と感心ひとしきり。おそらく、この作品が作られた半世紀前だったら、この様なセンスの良い字幕が付くことは無かっただろう。それほど、文化の違いを翻訳するのは至難なことなのだ。

 なお、フランス語の原題は『Le blues entre les dents』。「dents」は英語のDentalに近い言葉のようで、歯の間から出てくるような自然なブルース、というほどの意味らしい。ちなみに、英題は『The Blues Under The Skin』。



以下は、千葉劇場のホームページより引用。
 『「ブルースの魂」
監督ロバート・マンスーリス
出演B.B.キング、バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ、ルーズヴェルト・サイクス、ロバート・ピート・ウィリアムズ、マンス・リプスカム、ブッカ・ホワイト、ソニー・テリー、ブラウニー・マギー、ファニー・ルイス、ジミー・ストリーター
B.B.キング生誕100 周年記念。製作から50年を経て、2K修復版にて劇場初公開。1970年代の伝説的なブルースミュージシャンたちの演奏をとらえた映像と、ハーレムに住む若いカップルの愛と苦難のドラマを融合させた音楽映画。フレディ(ローランド・サンチェス)は子供のころ生活のためノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ(オニケ・リー)と結婚し二人で母親の家に居候している。フレディは刑務所の病院で働いた経験を生かして看護助手をやろうと職探しをする毎日だがうまくいかない。街をうろつきハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし鬱とした日々をやり過ごしている。そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが…。(1973年製作/88分/フランス)』

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わたしのレコード棚ーザ・バンド The Band

2025年02月04日 | わたしのレコード棚
 今年(2025年)の1月21日、ザ・バンド The Bandの最後の生存メンバー、ガース・ハドソンがニューヨーク州ウッドストックで死去した。87歳だった。ザ・バンドは、アメリカ南部出身のレヴォン・ヘルムを除く他のメンバーがカナダ人で、1967年から1976年まで主にアメリカで活動したロックバンド。 1976年 11月25日 、 サンフランシスコでの最後のコンサートを映画化した『ラストワルツ』が日本で公開されたころ、わたしは大学生だった。無駄がなく、洗練された音使いに感動したものだった。ライブ演奏にもかかわらず、あれだけの完成度の高い演奏が出来る各メンバーの演奏力にも感心した。ロックバンドとはいえ、ジャンルを超えた演奏力を持った人たちだったのだ。

 ひとつの時代の終焉、とも言えるのかもしれない。以前はLPレコードも持っていたが、今、手元にあるのは下のCDだけだ。追悼の意味を込めて、取り上げておきたい。


 1968年から1977年までにリリースされた18曲を収録したCD『The Band GREATEST HITS』。Capitolレーベルから2000年に発売されている。


 CD解説内の写真。左から、ピアノのリチャード・マニュエル(1943-1986)、ベースのリック・ダンコ(1942-1999)、オルガンのガース・ハドソン(1937-2025)、ギターのロビー・ロバートソン(1943-2023)、右端にドラムスのレヴォン・ヘルム(1940-2012)。オリジナル・メンバーの全員が様々な楽器を演奏でき、それぞれヴォーカルもとれる。なので、普通のバンドでは到底考えられないような、多彩な音作りが可能だった。


 こちらは、裏面。

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