6/20(火)千葉劇場にて。今年、2017年のアカデミー外国語映画賞を受賞した作品だが、トランプ政権の入国制限命令に抗議して、アスガー・ファルハディ監督と主演した女優のタレネ・アリドゥスティさんがアメリカに入国せず、授賞式をボイコットしたことでも話題になった作品。そのためか、平日の昼間にもかかわらず、千葉劇場はけっこう混んでいた。6割程の入りか。

ストーリーは、ちょっとしたサスペンス仕立てになっていて、種明かしになってしまうので書かない。主人公エマッド(シャハブ・ホセイニ)は、国語の教師で、妻ラナと共に小さな劇団にも所属していて、今はアーサー・ミラー原作の「セールスマンの死」で主役を担当している。映画は、現実世界と劇中を行ったり来たりし、虚構の世界である演技の中で意外な本音が出てきたりする。交錯する世界を描く手法は、ギリシャの名監督テオ・アンゲロプロスの映像を思い起こさせられた。
主演女優のタレネ・アリドゥスティさんは、インタビューの中で、あまり知られていないイランの人々の生活を知ってもらいたい、という趣旨の発言をしている。確かに、日本に暮らす者にとってイランは言葉も宗教も、したがって生活様式も全く異なる世界とも言えるが、本音と建前を使い分けての近所づきあいなど、意外と近いものも感じた。考えてみると、ペルシャの昔からシルクロードを通じて関係していた国なのだ。文化交流が深まり、相互理解も進めば良いと感じた。

ストーリーは、ちょっとしたサスペンス仕立てになっていて、種明かしになってしまうので書かない。主人公エマッド(シャハブ・ホセイニ)は、国語の教師で、妻ラナと共に小さな劇団にも所属していて、今はアーサー・ミラー原作の「セールスマンの死」で主役を担当している。映画は、現実世界と劇中を行ったり来たりし、虚構の世界である演技の中で意外な本音が出てきたりする。交錯する世界を描く手法は、ギリシャの名監督テオ・アンゲロプロスの映像を思い起こさせられた。
主演女優のタレネ・アリドゥスティさんは、インタビューの中で、あまり知られていないイランの人々の生活を知ってもらいたい、という趣旨の発言をしている。確かに、日本に暮らす者にとってイランは言葉も宗教も、したがって生活様式も全く異なる世界とも言えるが、本音と建前を使い分けての近所づきあいなど、意外と近いものも感じた。考えてみると、ペルシャの昔からシルクロードを通じて関係していた国なのだ。文化交流が深まり、相互理解も進めば良いと感じた。