わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

漆の薬箱

2005年09月28日 | 日本の手仕事
 昨日に引き続き、今日もルアンプラバンは、雨です。
昨日の木綿の布たちが、乾かない。
日本に送る予定の荷物を、郵便局に持って行けない。
夜行バスでビエンチャンに行く「サプライズ計画」も、危険だから中止。
 しかも、泣けてしまうほど、お腹が痛くなってしまいました。

 ブルーな気持ちの中、痛みは、我慢できる範囲を超えてしまいました。
結局、鎮痛薬に頼ってしまうことにしました。
「病気でもないのに、クスリかぁ・・・」。
 さっそく、そぉ~っと、薬箱を袋から出しました。
 
 薬箱が袋から顔を出した瞬間、お腹の痛みを忘れました。
深い色の檜地の漆に、優しく光る夜光貝の細工。
ため息が出るような、美しい漆器(本当はお弁当箱)。
静岡の漆職人、細田豊さんの、手仕事です。
昨年、京都の可愛らしい日用雑貨屋の「はじかみ」さんで出会いました。
 カオニャオさんが、「誕生日に」と、プレゼントしてくれました。

 手に取って見ると、その美しさに、心が癒されるし、わくわくします。
病気のときにこの薬箱を手に取ったら、心が癒されて、元気になるはずだからと、
お弁当箱ではなくて、薬箱にすることにしました。
絹の布を中に敷いて、鎮痛薬や陀羅尼助丸といった常備薬を入れました。
普段は、木綿の袋に入れて、一番手に届き易い場所に置いています。
 出張に行くときは、レンテンの木綿の風呂敷に包んで、持ち歩きます。

 私は、日々の生活で、薬にお世話になるようなことはあまりありません。
ですから、私が薬に頼るのは、症状が相当悪いときだけです。
今日は、久々に鎮痛薬を飲みました。
す~っと、痛みが和らぎました。
それでも、薬というよりも、薬箱のお陰でよくなったと、私は思っています。
 それほど、私とってこの美しい薬箱は、とても重要な存在です。

2 コメント

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ステキですね! (Ume)
2005-10-01 18:42:26
美しいものだからこそ薬箱にした!というぴえっとさんの気持ちがステキです。

そうですよね。沈んだときこそ自分の気持ちを明るくするものたちを手元に置いておきたいですよね。



さて、前の記事の『木綿の布たち』のコメントがかけなかったので、こちらに書きます。

ラオスの布、私もとっても好きです。

友人のラオス旅行のお土産に頂いたシルクの布は、

我が家のリビングの一番広い壁に飾ってあります。

私も布だけを買いに、ラオスに行きたいくらいです。

ぴえっとさんがもっていらっしゃる布の一部だけでも、一度こちらで見せていただきたいな。



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ぜひとも、ラオスへ (ぴえっと)
2005-10-02 14:09:59
Umeちゃん。本当に、モノが多い人間で・・・。引越しが、たいへん。でも、作り手が一所懸命作ってくださったモノたちに、いつも支えられているなあって、思っています。あと、ラオスの布たち。ぜひとも、ご紹介しちゃうね~。その前に、ぜひとも、ラオスに遊びに来てね~。

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