PICO's BLOG~きままな日記帖~

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なんでもチャレンジ、そんなPICOの備忘録
   

お水送り@若狭小浜 神宮寺

2016年03月02日 22時50分57秒 | 寺社めぐり

千年を越える春の行事と言えば、奈良東大寺二月堂の

お水取りですが、その水を送る行事が若狭は小浜の神宮寺で

おこなわれる、お水送りだ。

簡単に由来を書くと、その昔(千数年前から)東大寺の別当が

全国の神々を東大寺に招いたが、ここ若狭の遠敷明神(おにゅう)

だけが漁をしていて後わあずかで終わる修二会2日前に現れた。

遠敷明神はお詫びに二月堂のご本尊にお供えする閼伽水を

献じると約束され、神通力を発揮されると地面がうがちわり、

白と黒の二羽の鵜が飛び出て穴から清水が湧き出した。

この湧水の場所を若狭井と名付け、川淵は鵜の瀬と呼ばれるようになった。

古来より若狭と奈良は地下で結ばれていると信じられてきた。

その若狭井から閼伽水を汲み上げ本尊にお供えする儀式が

大和路に春を告げる神事「東大寺二月堂のお水取り」であり

その神約を護り伝える行事が若狭小浜の「お水送り」だ。

3月2日は

下根来八幡宮で山八神事(秘密)があり、昼から修二会が

神宮寺で勤行され、弓打ち神事、奉納弓射大会がおわこなわれる。

そしていよいよ夕方からメインイベントであるお水送りの

行事が始る、まずは再度修二会がとりおこなわれ、19時ごらから

境内で大護摩法要がおこなわれる、境内に設けられた大護摩壇を

中心に修験者斧の行事、法弓大事、宝剣大事をおこない大護摩

法要が奉修される。

 

神宮寺

閼伽井

私の松明

 

そして大松明を先頭に、中松明、我々が1500円で買った小松明を

もって鵜の瀬までおよそ1.8kmを歩く。

 

鵜の瀬で再度護摩法要がおこなわれ、ここまで持ってきた

松明を修験者に渡し護摩供養をしてもらう。

壮大なイベントです、そして最後は神宮寺の住職が

遠敷川に閼伽井から汲んだ香水を流してクライマックスと

なり、お水送りは終わる。

この香水は10日かかって奈良東大寺二月堂の横にある

若狭井に着くという、そこでお水取りが執り行われる。

 

 

 

初めてこの行事に参加した、なんとも言えない荘厳な

行事に身震いを覚えた、そしてみんなが無病息災で

暮らせることを願った。

すでに10時を廻っていた、一昨日から降った雪と寒さ

長い一日だった。