「ペットの郷日誌」-ここだけの話        

自然豊かな施設の風景や動物だ~い好きな管理人の想いなど、
毎日だらだら書いてます。良かったら寄ってって。

お疲れさま。

2013-04-15 17:44:21 | Weblog
昨日ちょびっと触れました、あたしにとって特別なお別れ。
それは元盲導犬・キースのお別れのお手伝いです。

ペットの郷にはアイメイト協会の募金箱が置いてあります。

アイメイト協会の創設者、故・塩屋賢一さんは日本で初めて盲導犬を育てた方です。

以前、仕事でアイメイト協会を取材に行って以来、アイメイト協会を卒業した
ユーザーさんたちが書かれた本はほとんど読んできました。

その中に、なんとキースの元ユーザーさんが書かれた本があったんです。

いろんなユーザーさんの本を読みましたが、本に登場する
アイメイト協会の盲導犬本人(犬)と直接逢えたのはキースが初めてです。
だから、キースはあたしとって特別な存在になりました。

キースは、ここ牛久市でパピーウォーカーをされていた
Mさんのお宅で育ちました。

お父さん、お母さん、お姉さんに大切にそしてとっても可愛がられて
スクスクと成長し、やがて盲導犬を目指してアイメイト協会に戻ることになりました。

どうして優しい家族と離れなきゃいけないのか…。
キースにわかっていたのかなぁ?

協会に戻ったキースは厳しい訓練を受け、見事盲導犬として認めらました。

そしてパートナーとなる1人の男性と出会い、常に寄り添い、
立派に仕事を続けました。

そんなキースにもやがて引退の時がやってきました。

また大好きだったパートナーと別れなければなりません。

でも、キースが再び戻ってきたのは、たくさんの思い出がある
牛久のお父さんとお母さんの家でした。

大好きだったお父さんとお母さんの匂いと懐かしいお家。

もうどこにも行かなくていいんだよ。これからはずっと一緒だよ。

怖がりでやんちゃな先住犬レナードと一緒にたくさんの思い出を作りました。

昨年、7月。レナードが亡くなってからも、お父さんとお母さんと一緒に
いつもお参りに来てくれたね。

その度に、変なおばさん(あたしです)が走ってきて
体中なでまわされ、あげくにギューと抱きしめられたけど、
おとなしく好きにさせてくれてどうもありがとう。

耳が聞こえなくなってたけど、足元がおぼつかなくなってたけど、
口元にガンができてたけど、
まだ大丈夫、まだ大丈夫って思ってました。

キース、17歳半。とっても頑張りました。

お別れには、長年一緒に過ごしてきた元パートナーさんが書いた
キースが登場する著書も添えられました。

お父さんとお母さんとお姉さんに許可をいただき
キースの足型サインをもらいました。










キース。もうレナードとは逢えましたか?

お父さんが元パートナーさんに連絡をしてくれたそうですので、
きっと近いうちに会いにきてくれるから、ここで変なおばさんと待ってようね。

おりこうキース。君の温もりは忘れません。

ありがとう。