☆ 今 日 の 幸 せ ☆

♪~生きていることに感謝、あなたに出会えたことに感謝、そして・・・明日が見えないことに感謝~♪

virtual water&food miles vs.地産地消

2007-01-08 | ・・・シリーズ、
virtual water:
海外から輸入される食物を自国で生産した場合、どのくらいの水がいるか、試算したもの。

food miles:
目の前の食料が、どこからやってきたのか、そしてどの程度の距離を運ばれて、量はどの程度かを、計算したもの。

「コンビニ弁当16万キロの旅」という、小学生にも、わかりやすいだろうと思われる本の中にでてきた言葉。

「幕の内」弁当を例に、それぞれの材料が、どこの外国からやってきて、日本での食料自給率は40%程度で、食料だけでなく、水資源も同時に輸入してることになる。というような話。

人口当たりのvirtual water の輸入量は日本が断トツ。
日本国内の水の消費量とほぼ同じくらいのvirtual waterを輸入してるそうだ。

この本は、「身近な問題から世界を考える本」シリーズの一冊。

小学生だけでなく、政治家にも、考えて読んでもらいたい本だ。
オーストラリアとの、貿易自由化がなにを意味するか?
国内産業に打撃を与えるだけでなく、food milesに伴う、二酸化炭素の排出。環境汚染。

国内で、生産できるものを、価格だけで、輸入に頼ることが、どんな結果を招くか。

輸入食料、輸入菓子、輸入衣料。できるだけ、買わない努力をしましょう!

そして、価値のあるものは、しっかりとした価格で購入しましょう。

こういう点では、やはりイギリスは偉いな、と、思ってしまいます。

物資が、人が、地球上を移動すればするほど、地球環境を汚染してるわけで、地産地消、消費者の努力で、もっと伸ばしていかなくては。それは、毎日のお買い物をして、食事を作るだれもができること。

コンビニ弁当は確かに便利だけど、その材料がどこからやってきたか、考えるのは、リッパな社会科の授業だよね。
自分でこれだけのものをつくるのに、どれだけの材料費と、手間がかかるか、それがこの値段で、食べられる。 その影のカラクリ。 そんなことを考えると、すこしは、自分で料理する気が湧いてくる。笑

霧の子午線/高樹のぶ子

2007-01-08 | ・・・シリーズ、
1990年初版。

検索してみると、1996年制作の映画のページばかりでてくる。

映画のストーリーを読むと、かなり設定が変わっている。

いずれ、2時間前後の映画にまとめるためには、どこかを削らなくてはならないのだろうが、本の中で、最後のほうに、何度か出てくる希代子の妹、和歌子。彼女が、苦しみのはてに、たどりついた人間的な成長をカットしたのは残念。

ストーリーは備忘録程度に残しておく。

全共闘世代、一人の男性を「共有」していた、性格のことなる二人の女性。 希代子は子供を宿し、八重は、産むように励まし、実際の援助もした。

さて、20年後。 クローン病で、命の先の見えない八重と、突っ張っていきてきた希代子は相変わらず親友であるが、河合隼雄風に言うと、かつて、昇ることを許されなかった「二度目の太陽」を昇らせたい、というところだろうか。

この本を読んだあとには、映画を見る気には、全然ならない。

テレビドラマで、原作に忠実に、数回シリーズで作られれば、いまでも、ヒットするのではないかしら?

全体的に、男性陣は、どちらかというと、狂言まわしのような役回り。
女性のしたたかさ、ただでは、起きない強さ、それゆえの友情。

ワタシが希代子だったら、
ワタシが八重だったら、
ワタシが和歌子だったら、

たとえ、
「しかし」と、「ならば」では、ストーリーができない。
という言葉があっても、同じような立場に立ったときに、思い出して、自分の行動を決める参考程度には、なりそうな本である。