☆ 今 日 の 幸 せ ☆

♪~生きていることに感謝、あなたに出会えたことに感謝、そして・・・明日が見えないことに感謝~♪

「見た目」依存の時代

2007-02-28 | ・・・シリーズ、
少し軽い読み物を読んでから、また中世に戻ることにしよう。

「自分自身を晒さずに、容姿問題を語る人は信用できない」
(石井政之)

”美という抑圧が階層化社会に拍車をかける” という副題がついてる。

ユニークフェイスの会長、石井政之氏と、資生堂の客員研究員をやってる石田かおり女史の共著。

男性の立場、それも、顔におおきな痣があって、子供のときから、様々な経験をしてきた男性と、化粧を哲学的にとらえる女性。 かなり、論調は違うけど、いままで、あまり縁のない分野。 いろんな言葉を覚えた。

ユニークフェイス
カモフラージュメイク
メトロセクシュアル
ボーテコンシェルジュ:メーカー枠をこえた化粧アドバイザー

アンチエイジング医療

日本は、ご神体(みせない)、アメリカは顔出し。

コンプレックスビジネスには、満腹とか、満足がないので、いくらでもエスカレートする。

肉体価値のインフレ現象。

「ビューティーコロッシアム」という、見せ物番組

「キモメン、ニート、オタク」は恋愛障害者である。

化粧をして、身なりを整えることで、頑張れる事がある。

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容姿の問題を語るって、実に難しい。
ほめるのは、簡単だけど、現実を認めることは,難しいかも。

自分1人で生きているのならいいけど、人の目を通して判断することが多いものね。

ベルギー ヨーロッパが見える国

2007-02-27 | ・・・シリーズ、
ヨーロッパに行く時の乗り換えで、空港だけは、降り立った国なのだが、このベルギーという小国が、列強に侵略されながら、どう戦ってきて、今の形になったのか、なぜ、世界の連合機関の多くがこの国におかれているのか、不思議だった。 その謎が、解ける本。

ワロン地区とフランデレン地区で、話す言葉が、フランス語とオランダ語にわかれ、そのほか、ドイツ語圏もあり、はたまた、フリジア語というなじみのない、言葉も使われているようだ。ケルト族とゲルマン族の寄せ集め。

ノルマン・フレンチ
Law and order
Act and deed

同じような意味なのに、後者は、ノルマン・フレンチ

言語戦争は終わらない。言語と境界線の一致しない問題

フランデレン地区のオランダ語といっても、いくつもの方言の寄せ集めで、その集合体をフランデレン語とでもいえる。 これが後に英語に発展。

ヨーロッパ大陸で初めて鉄道敷設
イギリスに続き、産業革命
オリエント急行の焼死者、ベルギー実業家

70%は原子力発電

たくさんある修道院でつくっていたビールまだ、健在。
ランビックと呼ばれるビール
一次発酵したものにサクランボをプラスするとクリークになる。木イチゴをプラスすると、フランボワーズになる。


フリッツとフライドポテトを呼ぶ。ムール貝、チコリ、白アスパラ

フランデレンはカトリックが多く、出生率が高いので、人口比率が多くなる。

ブリュッセル自由大学では思想の自由がある。

レーヴァン大学、カトリックではヨーロッパで一番古い大学、ローマ教皇の免許で創設される。

SWIFT=金融機関伝達サービス

ブリュッセルの27%は外国人(1994)

原爆の原料、コンゴ産ウランはベルギー、センギエールにより米国へもちこまれ、この原料をつかった原子爆弾が広島,長崎へ、

一橋大学の前身は、アンヴェルス商学をモデルにした。

1831年成立の革新的ベルギー憲法の諸国への影響
すべての権力は国民に由来する。 皇室は、現在の日本皇室のような立場でつくられた。

ベルギー中央銀行は、日本銀行のモデル

欧州大学への、官僚子弟の留学

Leuven 市庁舎,地下のビール博物館。

日本という国が、同一民族(大陸からうんぬんは別として)、同一言語で、綿々と続いてきて、いろんな国の侵略を受けなかったということが、国民性に、どう影響するのか、、、外交が下手なのは、当たり前のような気がしてくる。本当の意味で、生死をかけた周辺国との、駆け引きが必要な時代というのは、なかったのではないだろうか。

文学と学問

2007-02-24 | 記憶に残したい言葉
文学的な叙述と経験された現実が一致することはまれである。
(ドイツ中世の日常生活より)

塩野七生さんが、おりにふれ、「私は学者ではない。学者のかたが、重箱の底をつつくような研究をされたものを利用させていただいて、一般の人のわかりやすいような、物語を、再構築したのだ。」というようなことをおっしゃってる。

5W1H, =Why、What、Who、Where、When、How  最後は、do で締めるのだが。

作文の基本で、それぞれの要素について、別々の人が書いて、組み合わせて、遊ぶゲームを中学時代にやって、笑ったものだ。今でもやるのかな?

what who where when do は、資料や史実から,経験された現実をかなり正確に知る事ができるが、why とhow これは、資料として残すことがほとんどない。個人の日記みたいなものが、たくさん、あれば、すごく、参考になりそうだけど。で、これを想像しながら、文を膨らませる能力を小説家は、豊かにもってるのかしらね。

ドイツ中世の日常生活

2007-02-23 | ・・・シリーズ、
5章にわかれていて、 騎士、農民、商人、手工業者、娼婦その他、という分け方で、違う研究者がだした論文を訳したもの。

とても、読みやすくて、中世の人が、目の前に生き生きと浮かんでくるようだ。

最近は、あまり資料がなくて、研究が進んでない階層的には、下の人々に焦点をあてた研究が盛んらしい。

中世社会史、とか中世日常史というらしい。「軽やかな書物は、歴史書として翻訳されない」という日本アカデミズムの伝統がくずれて,私などは、嬉しいかぎりだ。

ヨーロッパの観光地には、よく中世の建物がよく保存されている地域です、というのがあるが、中世の生活がわからなければ、「フーン」という感じで、「来た、見た、帰った」になる事がおおかった。

旅行の計画を立てるのもいいが、中世関係の本を読んでるうちに、自然に、訪問したい場所が決まってくる。

メモです:

騎士:
騎士の必要性の低下、彼らの住まいの湿っぽくて、薄暗い様子。
貴族は、農民からの貢租は同じでも、生活水準の向上が、相対的に騎士を貧乏にした。

農民:
旧約聖書に、労働は呪い。とある。
農民の労働は、地位の低いものとされた。
村落表胴体は、共同の飲食で強くなる。

商人:
自制のない利潤追求は、法や道徳のいかなる生涯も打ち破る事ができた。
(現代だって、同じ。商品を右から左にうつすだけで、莫大な利潤が得られるとなると、、、)


中世の秋の、ホイジンハ or ホイジンガー

2007-02-22 | 今日の幸せ
中世といえば、「中世の秋」は外せない。

ところで、この著者、いろいろなカタカナで表記されるようだけど、このよみかた何語?

ホイジンハ
ホイジンガー

そのうち、アンテナたてておけば、わかるかも。

メモに残しておくことにする。

検索しても、語学からアプローチしたページがなかなか見つからない。

追:オランダで使われてる「フリジア語」というものらしい。おしえてgoo, 感謝

子供十字軍(少年十字軍)、続き

2007-02-22 | ・・・シリーズ、
参照記事:
Silent Minority


以前の記事を、編集するのが面倒なので、新しく記事にすることにする。

どうして、少年十字軍なるものが、できたのか、不思議におもったが、これは、日本語の語感からの誤解だったようだ。
実際には、かなりの大人たちが乗り込んでいて、青少年(15歳前後か)を先導して、十字軍にかりたてたというのが、実際のところのようだ。 船で乗り出し二隻は、沈没。残りは目的地につくと、子供たちは、奴隷として売られた。この話を聞くと、これは最初から画策されたものであり、大人たちの陰謀だったのではないだろうか。

宗教という免罪符に隠れて、影で欲望を満足させようとする行為。 それを見抜けない善良な人々。

今の巡礼(お遍路さん)が物見遊山で、ヴァカンスを楽しむため、というわけではないだろうが、精神的に不自由な生活を送っていた中世の職人にとっては、かなりの部分そんなところがあり、中には、「共通の女」たちを、訪問した人々もいたのかもしれない。

Second Life なるvirtual な世界

2007-02-21 | 今日の幸せ
You Tube の次は Second Life?

でも、このvirtualな世界に複数の人間が参加して、自分好みの世界をつくるという発想は、何年も前からあったとおもうけど、それが、ネットの世界で、簡単にできるようになったわけね。

いままでも、うそだか本当だかわからない文章を、blogにうちこんで、遊んでた人たちが、それでは物足りないで視覚に訴えるツールに飛び込んで、ますます、現実との生活のギャップに悩むことはないのかしら?


中世時代、特に手工業にたずさわり、なかでも、単純な労働を繰り返していた職工さんたちには、精神的、肉体的しばりからの開放という意味で、カーニヴァルや、巡礼、祝日が、大きな意味をもっていたそうだ。 柳沢大臣、またまた「ブルーワーカーは、労働時間を売ってるだけ」というような失言をしてブーイングされたそうだけど、中世ほどの縛りが大勢の人間にない現代では、巡礼も祝日も、別な意味をもってきている。

ネット世界で怖いのは、昔の巡礼や祝日やカーニヴァルの果たす役割のようなものだと割り切ったつもりでも、そのなかで、限りない人間の欲望を助長させ、現実の、地道に働き、地道に構築されるコミュニケーションの時間をドンドン浸食してしまい、境界をあいまいにし、

ネットは使うもの、使われるものではない。

という原則を、これでもか、と 多くの使用者から、取り上げる方向にいっているのではないか、ということである。

「マディソン郡の橋」の心理学&三浦敬三

2007-02-20 | ・・・シリーズ、
加藤諦三

いかにも、彼らしい、感想が文章になっている。

本の文章から、心理を読み解いているのだろうけど、フランチェスカが、リチャードが雨の中にたたずんでるのを見ながら、涙をこらえながら、わかれる場面。 いまだに、目に焼き付いてる。 こんなに、メチャクチャに批判されたら、メリル・ストリープが可哀想。 誰にでも、いくらか、心に残ってる欲望だと思うんだけど。

孤独と性的欲求不満が「大いなる恋愛」を産む。

女性は、男性を巧妙に誘っておきながら、決して、自分から誘ったとはいわない。

結果の責任を男性に押し付ける余地を必ず残しておく。

クリント.イーストウッドのリチャード・キンケイドは、原作のイメージより、かなりお年寄りみたい。

確かに、四日間の情熱だったから、一生記憶に残っていたのだろう。 しかし、

加藤諦三さん、フランチェスカが、アイオワの田舎の生活に、愛情がない。親しさがない、思いやりがない。
リチャードも、人と心を通わせることができない。だから、前の奥さんがでていっても、それまで。追いかけることもない。 と解釈している。

でも、世の中そんなに、愛情こめて、毎日家族のために料理したり、愛情こめて、奥さんを愛してる人ばかりかしら?

なんか、フランチェスカが、リチャードと逢う前も、別れたあとも、自己犠牲の固まりで生活してたように、読み解いてるけど、彼女は彼女なりに、実直な旦那さんを愛して、子供たちを愛してたのだ。 と 思う。

最後に、橋の上から、遺灰をまくシーン。子供たちが、母親を理解して、ということなのだろうが、あれだけは、いただけない。 だから、物語全体が、否定的なものになるのかもしれない。

存在しないものを、存在するかのように、心の中で作り上げて、現世では、かなえられそうもないことを、架空のものに、託して、それでも、頑張って生きていく。 だから、自殺しないで、生きてる人たちも、多くいると思うのだが、、、

今朝、三浦敬三さんが、
山は一歩一歩のぼっていけば、必ず山頂につく。明日は、あれをしよう、これをしようと思う。その瞬間が幸せ。だから一番幸せな時は、いつかときかれたら「今」と答える。

私は、だから、冒険家ではない。と言っていた。(もちろん、かつての話)


それはそれで、りっぱな生き方だけど、人は、時に、夢を描いて、バカなことを「しそうに」なっても、または、「してしまっても」、夢が破れても、いいと思う。




Silent Minority、読了& 三つの都の物語

2007-02-19 | ・・・シリーズ、
Silent Minority 後半は、塩野女史の、キプロス訪問記、交友録、諸々。

ついでに、数年前にテレビで放送した、ビートたけしがマキャベリに扮して、塩野女史が、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチアと、中世を語りながら案内するという番組を録画してあったのを、再度みてみたら、塩野女史の語ることが、ことごとく、本の中にでてきた文章と一致するので、わかりやすいこと、この上なしだった。少しでも勉強したかどうかわからないけど、ビートたけしさん、話を聞きながら、笑うしかない。知識の量では太刀打ちできないものね。

例によって、チェックした言葉、メモ:

アンドレオッティ:
権力は、それを持たないものを、消耗させる。

花田清輝:
無能な味方より、有能な敵

フィアットのアリエリ会長:
La Repubblicaのスポンサー
Cassa integrazione:失業者対策組合(税金がかかる)

sole 24 ore=イタリアにおける、日本経済新聞
RAI 1:キリスト教民主党
RAI 2:社会党、共産党
RAI 3:自由党、共和党、民社党

RAI は、NHKのようなものだけど、NHKは国営じゃないし。

イタリア警察は、金と権力に密着している。

1968~ラディカル・シック
大学紛争の「スター」をお金持ちが、応援。 大学は、広く開放されたが、その結果は?
せめて、医学部と工学部は、定員制にという話がでたそうだが、今はどうなってるかしら?10数年前の本ですからね。
この大学紛争の残兵が「赤い旅団」
liceo classico-ギリシア語、ラテン語必須。 大学進学コース
liceo scientifico-以前は、進学コースではなかったが、 開放により、このコースからでも進学可能になる。

Quadra mobile:犯罪捜査の機動隊

16世紀前半、フランシスコ.グイッチャルディーニ Ricordiを著す。

日本式トイレをヨーロッパでは「トルコ式」と呼ぶ。
キプロスで「モロヒア」を食べたとあるが、最近ブームの「モロヘイヤ」かな?

ジュゼッペ・プレッツォリーニ

モアヅィン:回教徒の祈りの合図の鐘

キプロスにおけるトルコ系とギリシア系の対立

レオ・ロンガジーネ:
「ロンガジーネ出版」を起す。モラヴィアがここから世にでる。


ドゥカスの記述
黒人奴隷の多くは声帯を潰されたので、彼の記述は怪しい。

サルディニアの山賊は、普通は羊飼いをしていた。


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三つの都の物語 より

政治家は才能がなくちゃ。 やる気だけじゃだめ。
民主主義、平等主義といっても、頭の出来は同じにできない。
地位があがるのは、不自由になること。
税金で食べてる皇室は、平民と同じことはできない。
ヴェネチアの元老院は、報酬がなく名誉職だった。10人委員会
商売が失敗すると、乞食になることも。→すっぽり身体をおおって、物乞い。「恥じ入る物乞い」
宗教の存在理由→人生の存在理由をもてない人たちに死後の人生を用意してやる。そして多くの人が存在理由を感じられない。
戦争がないと欲望が肥大化する。イタリアでさえ、母親殺しがおこる戦後60年の平和。
聖戦はキリスト教、イスラム教にしかない。
チェーザレ・ボルジア、イタリア統一を夢みたが、マラリアでなくなる。
(ところで、反乱者がしばらくして、和睦を申し入れ、チェーザレに殺されるが、何故、和睦を申し入れたのだろう)
チェーザレをモデルにした、マキャベリの君主論。


ルネッサンスとは?
人間復活、1000年続いたキリスト教世界。 それでもなにも変わらないではないか。さすがに、マドンナを裸にして、彫刻や絵画にできないので、ギリシア、ローマに戻った。

ヴェネチアのガレー船:
傭兵でなく、ヴェネチア市民が乗り込んで、海の安全を守った。

少しずつ、当時の様子が、わかってきたような、、、

Silent Minority/塩野七生、1

2007-02-19 | ・・・シリーズ、
最初、序文を読んだときは、昭和10年代生まれの日本人についてかいてある本かと思ったが、イタリア滞在の中で、書物から発見した、歴史上の、あまりしられてない、人物にスポットをあてて、オムニバスで並べた本だった。

このところ、中世にはまってる私は、検索でいろいろなサイトを読んでみるのだが、まず、総論的な流れが、掴めてなければ、ほとんど、役にたたないということを,脳細胞が死につつある頭ながら、感じている。

我慢して、大部の本を、数冊読んでから、検索で遊んだほうがよさそうだ。 これは語学の勉強にも通じそうである。代表的なセンテンスをいくつか暗記しても、どこかで、外国語の場合、文法のおさらいが必要。 算数が、かけ算九九を覚え加減乗除できないと,進まないのと、同じ。

だいたい、序章を読んで、数章読んだら次に、あとがきを読んで、再度、また本文を読むという方法で、今回も、途中まで、

メモです。(読んでない人には、実に不親切だけど)

17世紀:ジュゼッペ・ピニャータ
異端裁判所
罪は、裁かれるのでなく、作られるのだ。
ヴェネツィア共和国のスパイが1693年ローマより、彼について言及している。


カルロ・ゼン:
調子のいい怠け者であったが、人を惹き付ける魅力と、難局をうまく切り抜ける才能があった。ジェノヴァとヴェネツィアの戦い盛んなとき、傭兵(コノコロ、イタリア人は、職業として選ぶものが多かった)として、ヴェネツィア軍にはいり、あっという間に頭角をあらわすが、規則違反で失脚
「支配階級に属するものの犯した汚職は、死刑」
当時のヴェネッイアは、偉かった。


アメリカ陸軍ドージャー大将「赤い旅団」(大学紛争の闘士の残党)に誘拐される。:
(1971.12.17)
イタリア警察は逮捕者でも、外部と電話OK、男女テロリストの同房もOK
そんな状況の中、これを解決したF 氏のお手並み

イェルサレム問題:
シチリアのノルマン王朝の人口はほんの一握り。 支えたのは、ギリシア人、イタリア人、アラブ人。
アルビジョワの十字軍(1209)
子供十字軍(1212)ー奴隷になったり、遭難したり(どうして子供をおくったのだろう?)
アルヴィーゼとフリードリッヒ2世ーせっかく、法王にたてついてまでパレスチナでの回教徒とキリスト教徒の若いを実現させたのに、かえって、その後、裏切り者とされ、非寛容の土地になった。続く


十字軍とは、征夷大将軍みたいなもの?