人生、長く生きていると、知らぬ間に抱えているものが増えています。子供のころは自分のことだけ考えていればよかった。過去は少ない。未来の不安を考えるほどには経験もない。瞬間に生きていた。
大人になるということは、いろいろな責任を負うことになります。自分のことよりも、家族のことだったり、仕事のことだったり、やるべきことに時間を取られ、いつしか自分がどんな人間かわからなくなってしまいます。
そしてパターン化した日常を送ることで、毎日が過ぎて行ってしまいます。
それはそれで安定していますが、何となくつまらないな、と思うときは、ちいさな冒険を積み重ねるのがおススメです。
ヒッポファミリークラブの、多言語の自然習得の活動、25年続けましたが、昨年の夏にやめることにしました。そこにいる人は大好きだけれど、活動自体に情熱を感じなくなってしまったから。でもまたいつか戻るときがくるかもしれませんが。
ヒッポの大きい活動の柱に、国際交流があり、ホームステイの交流になっています。
そしてヒッポの中では、一年くらいかけて準備をしていきます。その中で面白いなと思ったのは、「100個の冒険」というものです。
交流に行くまでに、新しいことを100個やってみようというもので、例えば今まで行ったことがない活動場所に行ってみるとか、青少年であれば、うちでやったことがないお手伝いをしてみるとか、今までとは少し違うことをやり、それを紙に書いていくというものです。
私は、今まであまりやったことがなかったけれど、なぜか今年になってからやり始めています。
紙に、新しいこと、発見など楽しいことを書いていくと、毎日変化、進化している自分を発見することにもつながります。
例えば、新しいハーブティーを買ってそれがとてもおいしかったとか、初めてのお店に入ってよかったとか、観た映画がすごくよかったとか、うさぎのみみちゃんの、しぐさがかわいかったとか、そんなことです。
小さいこと。
小さいけれど、その紙を見ると、嬉しさ楽しさが詰まっている。するとそれを読んでいるときには、書いたときと同じ嬉しさがよみがえってくる。
そしてまた書くことを日常の中で探すようになる。
過去や未来にとらわれていた思考が、現在の嬉しさ、楽しさを見つけるところに注意を向けるようになるということは、日常の中の見る景色が変わることに繋がります。
そして、その結果として、小さな積み重ねが、大きな変化になっていくと思います。