一期一会日記~「今」の記録

多言語、ウサギ、本、お勉強、テレビなど私が今楽しんでいること、ものについてつづっていきます。

日常から飛び出しました

2010年06月15日 | 部分と全体
昨日は名古屋のヒッポルームに山崎先生が来られて、話をしてくださるというので、楽しみに出かけました。前回2006年にも名古屋に来られて話をしてくださっていますが、その時は2ショットの写真(私がやたら嬉しそうに写ってました)が記念に残ってますが、話は難しかったので全く記憶に残っていません。

山崎先生は今回はしろうとにもわかるように「神」と「数式」を使わず先生が面白いと思っていることを話してくれました。テーマは「宇宙には果てがあるのか?」そして「死んだらどうなるのか?」後者の方は思わずスピリチュアルな話かと思ってしまいましたが、いくらなんでもそれはありえないだろうと思っていたら、やはりそうで量子力学の話でした。

宇宙は137億年前に誕生し太陽系は45億年前に誕生したそうです。宇宙のはてはどうなっているのか?ユークリッド幾何学的に考えれば膨張しているというデータから考えれば果てがあると考えなくてはいけなくなりますが、宇宙が非ユークリッド幾何学的な性質をもつと考えれば膨張はしていても果てがあるとは限らないという結果になります。宇宙はどうなっているんだろう・・・気が遠くなりますよね。

そして人というのは形はあまり変わらなくても原子レベルで観測すれば一刻一刻変化しています。それを動的平衡と言います。死体を燃やした時、目に見えるものは骨だけになってしまうけど、煙として私たちのからだは広がっていきます。原子レベルで考えればすべては保存されているということ。そして原子というのは同じ種類であればまったく同じだそうです。そして不確定性原理により原子ひとつひとつの動きを追うことはできません。死んでしまった私たちは原子としてずっと生き伸びます。

今から50億年後くらいに太陽の寿命が尽きるとき、地球は巨大化した太陽に吸収される。そのときには原子は核融合反応によりほかの原子になるかも知れません。でもそれまで私たちを構成している原子は生き延びるということ。なんだか気が遠くなりますよね
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ハイゼンベルクの序

2010年06月07日 | 部分と全体
私に「部分と全体」はとても深く難しいので、解説できるほど理解はできません。これは、と思うところを抜粋しながら、少し自分の意見を書きたいと思います

「自然化科学は実験に基づくもので、それにたずさわってきた人々は、実験の意味することについて熟慮を重ね、お互いに討論しあうことによって成果に到達していくのです。この本を通じて科学は討論の中から生まれるものであるということを、はっきりさせたいと望んでいます。

「近代原子物理学は、哲学的、道徳的かつ政治的な根本問題に新しい議論を提供しました。この種の議論にはできるだけ広範囲の人々の参加が望まれます。」


自然科学は人間により作られたものであり、またその発展は対話によるものです。一人の天才によるものではないということ。時々天才は出てきますが、その天才もいろいろな人に影響を受けています。

また20世紀の原子物理学により原爆を作ることができるようになってしまったという事実があります。自然科学はそれだけで存在できないのです。
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序文を読みました

2010年06月03日 | 部分と全体
日本語版にということだと思いますが、ノーベル賞をとった湯川秀樹さんが序文を書いてます。この本は19歳の時の友人との対話から始まり60歳過ぎまでのハイゼンベルの思索を表しています。湯川さんにとってのハイゼンベルグの思い出にノーベル賞を授けられた人の講演会での様子があります。英語で講演をした人がいると、ハイゼンベルクは壇上に上がり、それをドイツ語で話す。その逆もやり、どちらも少しも淀むことなく話します。構成力と同時に、それを構成する思考力とが、よほど優れているんだろうと、感嘆しています。そしてそれ以上にすごいところは、気力だと言っています。第一線で活躍し続けることは知力、体力ともに卓越していないとできません。

そして湯川さんはこのことはハイゼンベルグが一貫して理論物理学を哲学と不可分のものと考えているからだと指摘しています。確かに物質の本質を究めていくと、最後には哲学になるという感覚は私でもすこしはわかります。今までに2回とりあえず読みましたが、物理学関連の話だけではなくて政治、歴史、生物、言葉、哲学など内容は広くなっています。ハイゼンベルグという人が研究面だけでなく広くて深い教養をもっていたんだろうと考えられます。

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「部分と全体」

2010年05月20日 | 部分と全体
ヒッポのトラカレに入るにはハイゼンベルグがかいた「部分と全体」という本を読むことが必須でした(今もかなあ?)でも、値段は高いし内容は難解で、あまり読まれてないのが現状。

でもこの前の月曜日のフェロウ研修ミーティングで話題になっていたらまた読みたくなりました。私は今までに2回通り読み、付箋がいっぱいつているのだけれど、内容についてはあまり覚えてないんですよね

でもみんなの話を聞いているうちまた読みたくなりました。これから少しずつ感想をつづっていけたらいいな、なんて思ってます。

ハイゼンベルグはノーベル物理学賞をとったドイツの物理学者んだけど、イケメンなんですよ
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