京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の音時間」

2021-07-25 07:59:06 | 時計修理

7月25日日曜日。写真は島原城・お堀のはすの花。

睡蓮とはすの違い、花が目安になります。水面に咲くのが睡蓮、上に咲くのがはす。どちらも花が咲くときにはパカ~ン!と音が鳴るのかね~。そこまでは知らない。桜の花の下には人が埋まっている、睡蓮の下には美少女が眠っている、はすの下にはレンコンが眠っている。睡蓮はマネの作品を思い出します。ハスは、クマモンの「芥子レンコン」を思い出す。はすの勝ち~!

南島原市の朝は破裂音で目覚めます。害鳥対策で各々の畑から散発に音が鳴ります。6時前に一発目がなると次々になります。子供のころの昭和時代なら鶏のコケコッコ~で目覚めたものですが今家庭で鶏を飼う人はいないようです。

京都・西陣地区藤木町に住んでいたころは機織の音で目が覚めた、ジャガジャガ~と鳴るからジャガード織りというのかと勘違いしていたほどにぎやかな音が響きます。その後に路地を売り歩く豆腐屋さんのラッパの音が続きます。その後にお味噌汁の香りがぁ~懐かしい。今は一人ぼっちの朝なのだ。。

時計修理では耳が重要な場面でかすかな音で異常を知ることが多い。また部品を「あ~外れたぁ~!」飛ばした際に落下地点の音を聞く。落ちたと思う場所からまったく違うところから見つかることが多いので案外耳は当てにならないものだ。

南島原市に着いて変わったことは酒量が減った。もちろん毎日の収入が皆無になったことで飲む気がしなくなったこともあるが、やはりまだどこか緊張しているところがあるのでしょう。京都のようにここは町全体が結界を張った場所ではないのです。

京都を離れて解る無防備な安心感がありました、毎日枕を高くして眠ることが出来た生活環境は貴重なものです。鬼門、裏鬼門を正確に測って家を建てる西陣の京町家は町全体そこそこ貧乏なのも犯罪の発生率が低い要因でしたかね~。スーパー・リッチな人は北区に住んでいます。そんなすみわけが出来ているのも町の特徴か?代々大金持ちは糸屋さんなので、機織長屋に泥棒さんは近づかないのだ。門前の格子の幅で職業がわかります。堀川通りなど大通りから一本路地に入ると夜はここ南島原市より静かでした。

今日から建具の修理に入ります。冬が来るまで50枚以上ある建具全部チェックする予定。細かな時計修理が出来るのはまだまだ、まだまだ先かぁ~。電池交換程度なら毎日やっていますのでご連絡くださいね~。

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