8月14日。明日は左半分の下弦の月。16日の送り火のお天気は雨のち曇り。1年間で一番夜のお天気が心配な日。
当日夕方まで仕事の予定なので出先から送り火を見ながら帰宅することになる。
町内会によってはついでに地蔵盆もやってしまうところもあるので帰り道が楽しくなるころ。
子供たちの歓声が聞こえてくる季節でもある。
「マンション住まいの人は地蔵盆には出られない!」という声もあるが西陣地区で町内会長をやっていた限りではそんなことはない。
町内の子供たちならだれでも参加できます。
郊外に住みついた人でもこの日だけはお婆ちゃんの家に戻って参加する子供たちもいます。
おばあちゃんが誇らしく活躍する日でもあります。
朝10時くらいから夜の大人の足洗まで終日盛り上がる1日。
一般の町内では処暑の24日が地蔵盆の集中日です。この日は車の自粛日になりますよ~。
さて、お盆に京都人は何を食べているのか?
京町屋の台所は狭くて暗い。帰省した家族の分まで作るとなると物理的に無理がある。
そこでお寿司がメインになります。
スーパーのチラシにはそれぞれお寿司の面積がトップに上がります。
ところがお吸い物にこだわる家庭が多い。
伊勢丹ではタイミングよく九州、沖縄物産展が開催中!私も今夜張り切って行ってきます。
長崎育ちのよそさんの私。
京都人が力を込めてこだわる料理にお吸い物やお味噌汁がある。ちょっと意外な気がする。
出汁はカツオ節、鯖節、昆布など生産地にもこだわります。
京都で長崎平戸のトビウオ(アゴ)が高級魚と聞いてびっくり。久しぶりに再会するのも楽しい。
平戸では冬の間波の上をぷかぷか浮いていていくらでも捕れるトビウオが京都に来ると高級魚になるのが不思議。
また京都の人は乾燥中のトビウオの臭さを知らないのが幸せなのだと思う。
京都人にとってお盆は晴れの日。
原爆にも遭わず、大災害にも遭わない台風でさえ京都を避ける。
ちなみに京都の災害というと政治災害だ。
応仁の乱、蛤御門の変など大災害はほとんどが政治災害です。
京都産業大学獣医学部一つ見てもこれは政治災害。
テレビで豪華な寺社仏閣の観光案内を頻繁にやているが補助金は減額され、観光客が残していくゴミや参道の補修に費用が増加しているのが政治災害の現実。
市内の小規模な神社は境内を駐車場化して何とか生きのこっているのが現状でしょう。
外人観光客はお賽銭は払わないのは常識なのだ。
特に西陣地区は観光地の東山、嵐山の陰に隠れて補助金もなくイベントも手作り、ひっそりと埋没しています。仕事中観光客が来て邪魔をするのが大変迷惑でもある。
グローバル社会の影響でキモノ、漆など高級品の伝統産業「京もの」と中国製との差別化がとにかく遅れています。
観光客が来ても売り上げにならない売れるものはほどんどチープな中国製。
お盆期間、町内の人と食事会をするたびにアルバイト先の話題が出てくる。本業では生活できないのでアルバイトの副業で何とか生活を維持しています。それも60才を過ぎるとタクシーの運転手の仕事などなかなか職が見つからない。
「時計屋さんはええね~!仙人みたいにカスミを食べて生きていけるにゃ~!」
写真はホワイトゴールド。京都人はひそかに目立たない高級品を好みます。その代表のようなものがこれ!革ベルト部品だけでも5万円超の高級品。
最近「時計の電池抜いてください!」依頼が増えてきました。長期に保存したいので電池から液漏れがしないようにあらかじめ抜いておく。工房では一般のお客さんは無料でやっています。
ランニングコストに電池交換1000円でもお客さんは削っているのが場末の時計師にもよく解かる。
いきなり5~6本の時計を持ち込み「全部電池を抜いてください!」と言われるのはつらいね~!
こんなことも時代の流れなのだ。ここはグ~っとこらえて頑張りましょう。
明日15日はお休み!工房に出たり入ったり仕事をしています。
16日は送り火。5時までの営業になります。よろしくね~!
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