京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2011-11-04 13:51:36 | 日記

昨日のお祭り風景です。今年も寂しく「お神輿」を見送りました。
工房の前を通り過ぎる時に撮影した。

時計の修理中にお祭りは盛り上がっていました。
組み立てに入ると一気に仕上げる為に手を離せないのです。
「残念!」

京都は今日も良いお天気!
心配なのが花粉アレルギー。季節外れのスギ花粉だそうです。

来店されるお客様のマスク姿が気になります。
スギ花粉。黄砂。結構つらい症状だ。
花粉症の皆様。京都観光にはマスクをお持ちください。

京都・西陣地区に移住する人も最近多いようだ。
京町屋の空き家が人気。月家賃5LDKで11万前後が相場でしょう。
職住一体型の建物なので使い方がいろいろあります。

私の自宅も工房も京町屋。気に入っています。
入居前のお約束。必ず害虫やネズミ被害の対策をやりましょう!
京都の不動産屋さんにその道の大工さんたちを紹介してもらえます。

猫・いたち・ネズミいろいろな動物、昆虫・節足動物がやってくる。
部屋中の穴という穴は完璧にふさぐ。

冷蔵庫の裏をネズミが走り回っている事もある。
寒い京都の冬。
冷蔵庫の裏は暖かいので絶好の越冬地になります。

京都の米屋さんの店頭には相変わらず猫がのんびりと寝そべっています。
京都の路地や辻に猫がのんびりと日向ぼっこしているように見えるが、猫にも仕事があるのだ。
ネズミを取らない猫は京都では「役立たず!こまった猫」なのだ。

年末の時計量販店。猫の手も借りたいほど忙しくなります。
夕食の時にうつらうつらと寝てしまう事もありました。

クレームのトップは「つり銭の間違い」
入社一年目の社員は特に多いミスです。
彼や彼女たちの人生でここに来るまで100万円の札束に触れた事はない。
緊張の連続だ。

「4800円のお返しです!」といって48000円渡した猛者もいました。
立っているだけでやっとの「ヘロヘロ」状態が連日だ。

時計売上料金・時計サイズ調整・保証書の記入・包装。お客さまを見送るまで時間と手数がかかるのだ。遅れるとお客様が怒り出す事もある。「キャンセルしてくれ!」

私の店長時代には営業終了後みんなを強制的に連れて食事に行きます。
殆ど新店舗ばかりの担当だったので皆さん新人社員。
「体力はない。」のが当たり前だ。

帰宅後、何も食べないで寝てしまうのです。これでは翌日の仕事は満足に出来ない。
「とにかく食べさせます!食べてください。それが仕事だ!」
とくに焼肉屋さんには協力してもらっていました。
それでも年末にはげっそりとやせる人が殆どでした。

体力のない人にはミスが目立つ。
時計のバンド調整時のコマ忘れ。保証書の記入ミスなどなど。2年目以降になると不思議とミスも少なくなる程体力がついてきます。安心ください。

入社一年目の人が多い店ほどレジの打ちミスによる過不足金が多い。
不正を働く社員はいないので安心して仕事が出来る。

ところがベテラン社員が多い店ほど「頭の黒いネズミ」が増える。
「黒いネズミ」発見作業はバイヤーの仕事のひとつだ。
年度末の棚卸までには見つけ出す。
面倒な仕事だが必ずやっておかないとネズミは増える一方になるのです。

いつものように「黒いネズミ退治」のあと新幹線の最終便で帰宅する。
年末の恒例行事でした。
高額商品を扱うのです。楽しい事ばかりではありません。
コテンパタンにやられても人を信用することが長続きする秘訣だと思います。


















コメント
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