サーヴァッティのジェータ林にデーヴァター(神性とでも言うのか。神や主人を指すデーヴァの抽象名詞、女性形)がやってきて、ブッダに詩の形式で問答する。このデーヴァターは、身を隠す必要のある高貴な女性を指しているのではないかという学説もあるらしい。
これは、サンユッタ・ニカーヤの有名な一群の経典と同じ形式。
それがスッタニパータに入っている。
これらの経典は、弟子に説示するときと違って、ちょっと世俗のことに触れている箇所が多く、なかなか面白い。
同時に、これらの経典がどのように生まれたかを暗示しているように思う。
ここでデーヴァターは、「(世の中には栄枯盛衰があるが)滅亡する人とはどんな人か?」と質問する。
ブッダの答えの第一は、あっさりしたものである。
中村先生の訳がわかりやすいので、出しておく。
92.
‘‘Suvijāno bhavaṃ hoti, suvijāno parābhavo;
Dhammakāmo bhavaṃ hoti, dhammadessī parābhavo’’.
「栄える人を識別するのは易く、破滅する人も易しい。理法を愛する者は栄え、理法を嫌う人は滅ぶ」
bhavaṃは栄える人、dhammadessīは理法を嫌う人。
結局、自分と世界をよく見て理解している人が最終的に「栄え」に至るということだろう。
これは、サンユッタ・ニカーヤの有名な一群の経典と同じ形式。
それがスッタニパータに入っている。
これらの経典は、弟子に説示するときと違って、ちょっと世俗のことに触れている箇所が多く、なかなか面白い。
同時に、これらの経典がどのように生まれたかを暗示しているように思う。
ここでデーヴァターは、「(世の中には栄枯盛衰があるが)滅亡する人とはどんな人か?」と質問する。
ブッダの答えの第一は、あっさりしたものである。
中村先生の訳がわかりやすいので、出しておく。
92.
‘‘Suvijāno bhavaṃ hoti, suvijāno parābhavo;
Dhammakāmo bhavaṃ hoti, dhammadessī parābhavo’’.
「栄える人を識別するのは易く、破滅する人も易しい。理法を愛する者は栄え、理法を嫌う人は滅ぶ」
bhavaṃは栄える人、dhammadessīは理法を嫌う人。
結局、自分と世界をよく見て理解している人が最終的に「栄え」に至るということだろう。