66年のご愛顧に感謝して○○閉店売りつくし。
いよいよ本日スタートと、新聞紙面に某デパートの広告が載った。
6月25日に県都店の閉店が決まっている。旧来からの百貨店と云われる業態は、県内はこれで1店舗となってしまう。
今は小売業の形態が様々なカタチでしのぎを削る時代だが、私が子供の頃は、バスに乗って、県都のデパートに、親が連れて行ってくれるのが、田舎と違って、見るもの全てが華やいでいて、至極の楽しみだった。
エレベーターガールの「上に参ります。」の声を聞き、目的の階まで高さが7階も有り、固唾を呑んで乗っていた。
屋上には遊園施設の観覧飛行機、自動車、機関車などが有り、その一つや二つを乗せてもらい、親はこんなに楽しいものを何故乗らないのだろうと不思議だった。
昼時には上階の大食堂で、よばれるのも楽しみで、麺をバリバリに揚げた上に、餡がかかった、焼きそばが当時はめずらしく、多くあるメニューケースの中から、そればかりを頼んでいた。
そう云えばデパートにはズーッと行ってないナー、とっくの昔に、屋上の遊園施設は無くなっている。
私も子供達を、街中のデパートに連れて行った事は、有ったけッ?
そこまで行かなくとも、それに変わる施設が、地方に色々出来たと云う事か。
それと同じ事が、商店街も言われていて、親が商店街に子供達を連れて来ないのです。
商店街に次世代の買い物客が、果たして来るのか?
外資系の商品を扱う取引業者の所長がひょっこり現れた。
当業界も華々しかった頃は、同外国製品を扱う会社が県内には2社有ったが、時代も変わり撤退やら合併の繰り返しで、この1社が残っている。
その会社が、昨今の業界を取り巻く環境は一層厳しさを増し、誠に残念ながら、経営合理化のため6月10日をもちまして、県内のサービス事業を○○会社に移管する運びになったと云う。
大変急なご案内で恐縮だと挨拶に来られた。
県内の当業界の総会に出席してくれた数少ない取引業者の1社だった。
「あなたは如何するの?」と聞くと、何十年来の付き合いの人だったが、お声もかからず、この業界から去ると言う。
色々業界の事を伺っていたが、厳しさは一段と増している。
息子も言っていたが、こう書くと、私の文はチョット話が暗いとか、ネガティブとか言われます。
前々から色んな方に、ご指摘は受けている訳でして、物事を前向きに捉えないと、感覚が腐るぞと...
しかし、現実の話題はこんな事で、そんな事を云われると、つい人生の悲哀、憂いを書いているんだ!と叫びたくなりますナ。
エッ?そう云う事を言う事自体が、ネガティブだですって!