堀北真希のCMとＮＨＫ紅白出場者削減とドラマ「不信のとき」

堀北真希を話題にしたら新CMを「ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日」
の監督で撮影したらしい。

監督と息があっているなら、仕上がりはいいCMだろう。
ただ、CMじゃなぁというのが実感だ。

堀北真希はどういう訳かやけにCMに出ている。
沢尻エリカの映画の逆の展開だ。

女優は舞台、映画、ドラマに出てなんぼだと思うので何でもいい
から堀北真希には演技を見せて欲しい。
(電車男に出るのは知っているが)

今、雰囲気と真逆の役をやらせたら堀北真樹は一番輝くと思ってい
る。それくらい抜群の演技力、表現力を身に付け出した女優と思って
いる。
こんな女優さんは今磨いて欲しい。

さて、ＮＨＫ紅白出場者削減という話題を見たがもう一議席確実に
減っている。沢尻エリカ「タイヨウのうた」をＮＨＫが目玉にしない
はずがない。女優が紅白に自前の歌をヒットさせて出演というのは
調べていないが史上初になるのではないか。
最も過去はしがらみが強くて実現する壁が高かった事情があるかも
しれないが。
これも年末に向けて面白いと思っている。

そして、今日が最終回の「不信のとき」。
なんとまぁ、理詰めの終わりだと思いかけたら最後に途中から飛ばし
飛ばし見た人間には理解できない終わり方。

とある解説サイトで何とか意図は分かったが、ストーリーとしては
やはり破綻していると思う。視聴率は出てるし解説サイトも比較的
好意的な書き方していたが、この最後はどんな感想だろう。

来月10日頃までは、番組編成が特別になるのでさて、どの単発ドラマ
を見てみようか思案中だ。

本来は舞台が見たいが、個別の俳優、女優さんに良さは見出せても
舞台そのものに良さが見出せない。
今年一番の舞台は「ベガーズ・オペラ」。多分、このブログを見る人
の大半は知らない舞台だろう。

他にも当然良い舞台があるだろうが、全然私はぶつからない。
ということで、今年は映画とドラマに走っている。

阿部寛「結婚できない男」と沢尻エリカの映画

ヒット数に釣られて3人の将来有望な若手女優で
書き出したこのブログ。結構というか楽に10倍
以上見てくれる人が増えた。

なんて事はさておき、「結婚できない男」阿部寛
が今週もやってくれた。

この俳優にしかこの役はもうできないだろう。
腹を抱えて約50分は笑えた(CM含む)

だが、最後の締めでシナリオ的にはちょっと失敗
して尻切れトンボの感じがした。

有名ライターでもやはり10分という中途半端な延長
が難しいとつくづく感じた。
多分20分延長なら、うまく転がせたろう。

いつもと同じ時間なら完璧な終わりを書けたろう。
ライターには心残りのドラマだったかなとつい想像
してしまう。

そして、沢尻エリカ。今、話題性十分の女優さんで
秋だけで4本の映画。

「タイヨウのうた」は3週連続ベスト3で女優としては
史上初だそうだ。

堀北真樹、長澤まさみ…この二人は大器なのは映画、
ドラマで分かるが、沢尻エリカは想像ができない。
これは、この二人を超える可能性もあるという意味
も含んでいるが。

ドラマと歌からは水準以上にありそうだが、大作映画
か舞台に出て欲しいと思う。

今秋の映画は少し背景が狭いので、見ても今の個人的
な感想は変わらないだろう。
変わるとすれば、最後の「手紙」かもしれない。
東野圭吾原作の同名映画だが、心理的な深さを追求する
と「世界の中心で…」まで届く…かもしれない。
最も公開映画館数が少ないのでよほどヒットして映画館
数が増えるか公開延長にならなければそこまでいかない
が。

ここまで、3人の一人に活躍されると堀北真樹、長澤まさみ
にもがんばって貰いたい。
長澤まさみは「セーラー服と機関銃」に出るので堀北真樹に
映画に出て貰いたい。

現状では安定した演技力、表現力で3人の中ではかなりリード
しているからだ。

それにしても、舞台だけでなく映画、ドラマに目を向けだした
途端にいい俳優さんたちを見つけるようになった。

舞台はミュージカル花盛り。演技力や表現力を伸ばせる場所は
限られてきているのかもしれない。

それだけに舞台、ドラマ、映画と3つのステージで活躍してくれ
る俳優さんに出てきて欲しい。

それが、堀北真樹、長澤まさみ、沢尻エリカ、そして少し年齢は
離れているが宮菜穂子さんではないかと思っている。

そうそう、ジャニーズではあるが山下智久くんにも期待している。

この中に舞台出身の若手男優の名前が出せないのは残念だ。

沢尻エリカ「天使の卵」とミムラ「天使の梯子」

「天使の卵」公開翌日に「天使の梯子」がドラマで流される。
うまく嵌れば映画とドラマのコラボ完成だが、「天使の梯子」
の女優ミムラの演技が心配だ。

ドラマ「いま、会いにゆきます」、映画「この胸いっぱいの
愛を」と見ているが、どうもこの女優さんは何かが足りない
と思っている。
一つはセリフの感情表現だが、それ以上に基本的な何かが足り
ない印象を持っている。
もっとも上の二つは、それ以前にシナリオに責任があると思う
が。

とはいえ、ドラマ→映画の順で多分見るとは思う。

続編ではミムラにとってはいい事は何も無いように思えるが
事務所はどう考えているのだろう?
なんて書いていたら同じ所属事務所。
芸能界は怖いところだ。二人並べれば演技力と成長力は明らか
だ。
だが、現在のところはという注釈がつく。
こういう育て方はあまり好きではないので、少しミムラを応援
したくなる。
以前努力と書いたが、前向きな考え方と書き直してもいいと思
っている。それを持ち続ければミムラの演技もこれを機会に変
わる可能性がある。それを期待したい。

公開直後の映画の沢尻エリカの作ったキャラクターを壊せな
い制約に縛られているドラマ。

話題性で相乗効果は期待できるし、どんなドラマの内容でも
映画の後押しになるのは確実な手法に見える。
一方、ドラマは内容、ミムラの演技が沢尻の映画のイメージ
を損なえば批判されるだけだろう。
ミムラがこの状況でどこまで奮起した演技をしているか、そ
れがドラマの出来を左右すると思える。

大きな映画では使えないが、小さなスクリーンで公開される
映画では成功すれば続々とやりだすかもしれない。

「トップキャスター」第３話DVD削除

細木数子氏の猛抗議でDVDから削除とのこと。
これはいい事なんだろうか?
表現の自由に抵触しないのだろうか。

悪徳弁護士、悪徳医師のドラマはDVD化されても
その職業についている人から削除など申し出され
ない。
不愉快でも一方で名弁護士、名医師のドラマが作
られることでバランスが取られているからかもし
れない。

今回も同じ次元の話の範疇に入ると思う。
視聴者は全部を見たいはずだし、放送に問題がある
なら細木氏自身が「放送倫理・番組向上機構」に提訴
すれば良いのではないかと思う。
その上で今回の削除なら視聴者も納得するのではない
か。

そういった行動をしないで、細木氏に視聴者の見る権
利を奪う権利があるのだろうか。
まして、同番組は同氏を名指しでドラマ化したわけで
はないように見えた。

ということで、相当違和感がある決着である。
他の視聴者はどう思っただろうか。

私自身は自分の運命は自分で変えるものだと思っている。

おさるが「モンキッキー」に変えて以前と大きく変わった
だろうか。一時話題になったが、その後は改名前とかわら
ないのではないか。

私にはかなり疑問に思える。

森山未来「僕たちの戦争…」上野樹里

森山未来「僕たちの戦争…」を何気に最後までみた。
戦争のむごさを語り継ぐドラマ…だっただろうか。

少しどこに焦点があるのか消化不良なドラマだった。
上野樹里演じる女性が恋人が別人である事を知りながら
いつしか顔がそっくりで別人の男性を愛し子供を宿すド
ラマに見えた。
戻ってきた恋人は黙ってその子を育てるだろうなぁとは
思う終わり方だったが、一方残された上野樹里演じる女性
も喪失感を持ちながらこれから生きたような気がする。

さて、森山未来。何が分からないって、うまいのか下手な
のか分からない演技。「世界の中心で…」と変わらないよ
うな気がするが、なんとも言えない。
ドラマ、映画だけだとやっぱり分からない。舞台が一番演
技力が分かる。

そして、上野樹里。こちらも「スウィングガール」以来い
くつかのドラマ、映画に出てるようだが、個人的には何も感
じない。
人を惹きつける何かはないような気がするが、本人の才能と
は関係ないので、こちらも森山君同様これからの女優さんだ
ろう。

さて、最後に堂本兄弟に「バックダンサーズ」の4人が出て
いた。

個人的にはサエコはがんばらないとなぁと思っている。
「NANA」で人気が出たが今までのテレビ、映画を見るだけで
も女優と呼べる演技力まで足りないと感じている。

今のような勢いだけでやっていると飽きられたときに本人が
苦しい思いをすると思える。
人気に流されず、自分の出演したドラマ、映画を見直してセ
リフの話し方のチェックなどしてみたらどうだろう。

マイボス・マイヒーロー最終回と劇団四季の夢から醒めた夢

マイボス・マイヒーローの最終回、これまでのおバカ路線から始まりは暴力シーン。
その後の展開はあまり面白くない。
感動を生み出そうとしたのが、違和感を感じた原因だろう。
ここまでおバカ路線で来たなら最終までその路線で感動させる落とし方をして欲しかった。

さて劇団四季の「夢から醒めた夢」を名古屋まで見にきた。
光枝さんの穴は大きい。感想は例によってホームページで、だが劇団四季はどこに向かっていくのだろう。17年前は観客に目を向けていたが、今はどうだろう。そんな感慨を初日を見て思った。

沢尻エリカ「タイヨウのうた」最終回と「マイボス・マイヒーロー」の新垣結衣

沢尻エリカ「タイヨウのうた」最終回、個人的な拘り
からはいくつか注文があるが、結構…いや実は相当泣
いた。
一人暮らしはこういう時、気持ちよく泣けるのがいい。

注文したいところは、最後歌い終わって倒れるにして
貰いたかったという点。ただ、これだとほとんどの人
が予想しているので、避けたのかもしれない。

AMANE KAORUの「タイヨウのうた」が聞きたかった。
ただ、それだけの注文でもある。
他にも細かく見るとあるが、ざっくりこのドラマは実
は見続けているので許せる範囲でもある。
だからこそ、楽しんで見れたドラマとも言える。
見終わって考えると細かく見ている人が多かったのかも
しれない。そうなると突っ込みどころが結構あるドラマ
だったことはいなめない。

さて、それはともかくKAORUの「夢を叶えて死ぬの」と
「夢を持たないで行き続ける事」のどっちが正しいかと
いう問いかけは重くて悲しい選択だ。

自分の事だけ考えれば答えは簡単だ。だが、自分に関わる
人間を考えると果たして答えは簡単にだせるだろうか。

そんな事を考えながら見ているとじわじわ泣けてくる。

それにしても、この曲が大ヒットしているだけに最後
のシーンはシナリオとして自信を持ってかけたのでは
ないだろうか。

終わりが尻切れトンボの感じを与えるドラマの多い中
このドラマは余韻を残して終わったと思う。
DVDは視聴率以上に売れるだろう。

さて、「マイボス・マイヒーロー」の新垣結衣がアイドル
だったとは驚いた。
実は普通に若手女優だと思っていたので。

ただ、それだけの印象だが、宮崎あおいと比較すると不良
から清楚な役までこなせる事からアイドルを辞めてももう
少し幅の広い女優になると思える。

沢尻エリカ「オトシモノ」「タイヨウのうた最終回」試写会と長澤東宝カレンダー

沢尻エリカ「オトシモノ」試写会があったのに書き込み
無し、今のところ。
ホラーは難しいなぁというのを、個人的に思っている。
予告編を見てもそんな感じがするので、この映画は内容
的には…だが、見所は沢尻エリカの「目」かもしれない。
予告編ではまるでいままでと別人のような清楚な表情に
なっていた。

演技がうまくなると「目」で心が表現できるようになる。
元々の顔立ちは変えられないので、普通つり目の人はきつ
い感じを他人に与えるが、「目」の演技が出来る人はやさ
しいイメージを作ることができる。
どうもそれが出来ているような気がする。

もっとも、本来は試写会で「ガン見されてる」という発
言をするくらいなので外見通りバリバリの現代っ娘だろう。

「着信アリ」などは原作を読んだら絶対に映画は見れない
内容だったが、それでもそれに近いシーンを撮っていた。

最近のホラーはハリウッドの影響を受けているせいか物理
的な怖さに頼ってヒット作が生まれにくくなっているよう
な気がする。
今回のこの映画も気味の悪い人間がぞろぞろ暗がりから出
てくるシーンがあったりする。
視覚的な怖さには限界がある。人の心の奥底が見えるシーン
の方がよほど怖い。

シックスセンスのような心理ホラーを誰か作って欲しい。

ということで「シュガー&スパイス 風味絶佳」と「オトシ
モノ」を重なる時期に上映した理由が分かった。
ただ、沢尻エリカの本来の実力はまだ分からない。
ドラマではいいドラマに立て続けに出ているが、映画では
まだ大作と呼べるものに出ていないからだ。
もう少しバックグラウンドが大きい映画だと上辺だけの演
技かどうか分かりやすくなる。

または、舞台にやはり出て欲しい。1時間以上主演なら舞台
から離れることはない。
表情のある演技をその間し続けられるかどうかやはり見て
みたい。

そして、「タイヨウのうた」の最終回。原作とはかなり違っ
た展開になっているので楽しみにしている。ぜひ最終回だけ
でも見てもらいたい。

さて、長澤東宝カレンダー。初だそうだ。それだけ期待が
大きいことが分かる。
だとするなら、色々な機会を長澤まさみに提供した方が今
より伸びるだろう。
ぜひ普通の東宝の舞台に長澤まさみを出して欲しい。
2ヶ月も出れば、かなり変わると思う。

東宝には舞台で培った役者を伸ばす指導者がたくさんいる
だろうし、世界的な演出家ジョン・ケアードなども呼べる
だろう。
大器であるのは「世界の中心で…」を見た人間は誰でも思
っているのだから。

大切に育てるのと奇をてらうのは違うということに東宝に
は気づいて貰いたいものだ。

長澤まさみ「涙そうそう」試写反応と堀北真樹テレビ版「電車男」

長澤まさみ「涙そうそう」試写反応がヤフーに
書かれていた。

まあまあの反応でほっとしている。予告編で見た
通りのストーリーのようだ。
ただ、それだと予定調和だという反応もある。
だが、最近邦画が過剰供給ぎみで質が落ち始めて
いるのでこの反応なら安心して見にいくことがで
きる。

ということで、現状「海猿LIMITED OF LOVE」を
超える映画が出ていないことになるか。

期待しているのは、宮崎あおい「ただ、きみを愛
している」
個人的には、そうなると「海猿」の対抗馬は今年
これ以外無い。

出来も知らず宣伝キャンペーンをしたくなる。
主演の宮崎あおいは、このストーリーならうって
つけだ。
そして、ストーリーも予想通り現在から始まり
過去に戻って現在に戻る流れになりそうだ。

当然、本を20回くらい読んだ人間からするとこう
いった作りしか考えられない。
気になるのは最後の作りだ。ナレーションになる
だろうが、どのシーンでナレーションを入れる
だろう。
本の通りあのシーンでナレーションをぜひ入れて欲しい。

特に足を運んで見て貰いたい映画だ。
うまく作られているようなので泣けるのは間違いない
と思う。
「好きな人が好きな人を好きになりたい」このフレーズ
は心に残る。

ああ、最後に入れて欲しいフレーズは上のフレーズでは
無いことは補足しておく。
そのままだと長いのでワンフレーズでいいと思っている。
第一その方が泣けると思うと期待だけ持たせて書くのは
ここまで。後は映画館で見て欲しい。

さて、堀北真樹は「野ブタをプロデュース」で気に
なり映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見てこれはこれ
はと思った女優さんだ。
「クロサギ」を見る気になったのも山下・堀北コンビ
と知ったから。

堀北真樹も目力を自在に操れる。分かりやすく書くと
目を見ているだけで、その役の人物がどんな気持ちで
いるか表現できる女優さんだということだ。

「目は口ほどにものを言う」とはよく聞くと思うが、
堀北真樹はそれを自在に出来るように見える。

ホラー映画に良く起用されているようだが、決して
雰囲気は弱弱しくは無いと思う。
製作者サイドで決め付けて役を振っているきらいが、
今まであったが「クロサギ」でちょっと気の強い女子
大生の役まで幅を広げたと思っている。

お嬢さん役から悪っぽい役まで全部こなせる女優に見
えるので、次のドラマ、映画ではぜひ明るいカッコい
い役で起用して欲しいものだ。
堀北真樹なら、「えっ」と驚くキャラクターを作り出す
だろう。

そうそう、「電車男」の妹役で出ていたのはつい最近
知った。少しふてくされたキャラだったと思うが、そ
んな役もやれるという証明でもある。

沢尻エリカ「タイヨウのうた」オリコン1位と長澤まさみ「セーラー服と機関銃」

沢尻エリカ「タイヨウのうた」オリコン1位とは何を今さら
と思っていたら、発売日にジャニーズ系の新曲が発売されて
いて前週は2位、売れ続けてついに18日付け1位のようだ。

初動で15万枚も売れていて1位になれないのはジャニーズ系
列の発売力を知らなかったせいだろう。
普通の週なら今はぶっちぎりの一位になっている。

それはさておき、これだけ話題になって劇中歌も売れに売れ
内容もそれなりに良いドラマなのに11%弱の視聴率が不思議
だ。
金曜ドラマでなければ、軽く20%は超えるということだろうか。

そして、内田有紀以来約12年振りの女優の歌手デビュー作1位。
頭打ちのCD売上に、突如15万枚も売上げる大型新人が出てきた
ことになる。
着うたなどのダウンロードより利益率の高いCDが売れた方が業
界としても良いわけだから、これは貴重な人材だろう。

今までも柴咲コウが歌える女優として活躍しているが、同じ事
が出来る女優が出たことで音楽業界ではこれから、歌えそうで
視聴者の心を捉えそうな女優探しがはじまるのではないかと思う。
同じことがドラマでも言える。劇中歌形式のドラマが増えると
予想する。

そうなると私の応援している宮菜穂子さんも対象になるか。
というか、ミュージカルで活躍しているうまい舞台女優が根こ
そぎドラマ音楽業界から注目を浴びることになる気がする。

生の演技で鍛えられ、歌もうまくて魅力的な女優はミュージカル界
には多い。音域も広い。ただし、アンサンブルに。
今、ミュージカルのメイン近くを演じているうまい女優、男優はテ
レビや映画のヒロイン、ヒーローをやるには年齢が高い。
選ぶならアンサンブルで埋もれている魅力的な若手女優だろう。

ストーリーを異ならせ、劇中歌と主題歌をヒロインに歌わせれば
今回と同じ現象がかなりの確立で起こるだろう。
視聴率、もしくはDVDは確実に取れるか売れる。

今のミュージカル人気がドラマに飛び火するのだから。
困るのは舞台関係者かもしれない。
ミュージカルに偏ったために育つ俳優と育たない俳優の色分けが
以前より楽にできるようになってしまった。

ここから先は、愚痴になるので書かないが一方歌はうまいが演技が
できない若手のメインも多い。理由は芸能界の構図を知っている人
なら想像できるだろう。

アンサンブルはメインを目指して苦労するため、逆に、メインより
緊張と緩和のうまい演技を覚える。

そのため、つまらないストーリーのミュージカルなど熱心な演劇
ファンの間ではメインよりアンサンブルの誰が良かったなどと話題
になったりする。

今回の沢尻エリカは、その火付け役になる…ような気がする。

今、演劇界はミュージカルを除いて冷え込んでいると聞いている
し、ストレートプレイを見に行くと観客の年齢層の高さと少なさ
に悄然とする。

テーマは重い、演出も重い。これでは観客が来ないということに制作
は気づいていない。
「観客が冷たい」ととある演出家が言っていたが、逆だということに
気づいていない。

この状況でミュージカルも冷え込んだらどうなるか…いい加減気づいて
欲しいものだ。

と演劇論に走ってしまった。

さて、長澤まさみ「セーラー服と機関銃」だが最終回の銃撃シーンを
レンタルで先に見せるそうだ。こちらは完全なプロモーションでやっ
た事の無い試みなので何とも言えない。

シナリオライター的な視点から言うと作りが難しくなったような気が
する。
通常ドラマの何話分か先に書いておいて、視聴率と視聴者の反応で書
き換えながらシナリオを書くはずだからだ。

このやり方だと最後のシーンは変えられない。途中どんなに変えても
必ず最後のシーンに繋げる話にしなければならない。

何人シナリオライター、アンダーで用意するつもりかなどと余計な興味
がわく。

だが、長澤まさみはやはり舞台で1年くらい育てて欲しい。必ず育つ
と思っている。
だが、1年も舞台は危険な賭けかもしれない。そのまま印象を無くされる
のが怖ければ、映画ないしドラマを併用してはどうかと思う。

未完の大器を未完のままでは終わらせたくない。