沢尻エリカ「シュガー&スパイス 風味絶佳」をようやく見た。
ここから先は見ようと思っている人は見てから読んで下さい。
思いっきりネタばれの書き方をしています。
別に期待はしていなかったが、これはテレビドラマサイズの
ストーリーにも足りない映画と感じた。
ある映画監督が、ありそうでないストーリーがドラマであり
映画になると言っていたが、この映画は少なくともラブスト
ーリーとして私が何度も経験したことであった。
多分他の多くの人間も経験した事だろう。
しかも、夏木さん演じるキャラクターを除いてどのキャラク
ターも背景が見えないので人間が薄く見える。
結局、もう知ってる事を延々見せられただけの映画だった。
しかも、だらだらとメリハリが無いまま最後まで行くので何を
本当は見せたかったのかわからない映画でもある。
その上、主人公がどんな成長をしたのかもわからない作りに
なっているので、そういう意味でも謎の映画だ。
特に沢尻エリカのやった役は別れと元サヤに戻ったことで何を
得たのか?とか、最後に再び柳楽主人公の元に戻ってきたのか?
だとしたらなぜ?といった前振りが無い終わりでいたずらに観客
を混乱させるだけでもやもやした気分を残す。
もっとも最後の部分は、柳楽君が静かな顔からオーバーリアクシ
ョンな表情に変えるとかしてくれれば、想像しやすかったが表情
が弱すぎて何を観客に想像させるつもりか理解できなかった。
夏木マリさんが出演していて、ストーリーに足りない風味を
漂わせていたのが、最後までとりあえず見られた原因になっ
ているのが皮肉だ。
やけに70歳を超えた元気なグランマを強調していたが、主役
二人が食われる演技でこの部分だけは普通経験できないキャ
ラクターだった。
さて、最近私が注目の沢尻エリカ。もう少し大きな映画でな
ければ雑なところは見えないかと思ったが、まだまだのよう
だ。
まず、シーン毎に印象が違ってしまうのは困ったことだ。
お嬢様大学の傷ついたお嬢さんという役どころのはずだが、
セリフの無いシーンで度々印象が違った。
同じ人物なのに性格が何種類もあるような印象を持つのは違
和感がある。
理由は目配りなのだが、本人も監督も気づかず撮影している
ようだ。
やはり、この部分では堀北真樹が3人の中では圧倒的な差で
身に着けている。
そして、セリフ。感情がこもっていたりいなかったり。
ドラマでは編集しきれても映画では限界があるようで残念だ
が、テレビの印象ほど表現力は身につけていない。
とはいえ、「パッチギ」で出てきたばかりの女優さん。
こんな短期間でここまで来たのはやはり並の才能ではないだ
ろう。
しかし、自分の映画を落ち着いて見直して自分のセリフにア
テレコして訓練など薦めたくなる。そして、やはり舞台進出も。
先日、アイドルの安倍麻美さんが市村さんの舞台に出演して
いたが、以前見たテレビドラマからは想像できないほどうま
くなっていた。
舞台を観る客の反応は素直だ。良ければ、誰であろうと拍手す
るし、悪ければそっぽを向く。
負けん気の強そうな沢尻エリカなら必ず伸びる方法と思うが
舞台に出て見る気はないだろうか。こちらの方が見たくなる。
さて、主役の柳楽優弥。こちらも沢尻エリカと同事務所、2年
ほど先に映画に出て同じ時期の第57回カンヌ国際映画祭で最優
秀男優賞を貰って注目とのことというのは知っている。
うーん、貰ってからの彼の演技は何度かみたが、色々な舞台や
映画、ドラマなど見てるんだろうかと思っている。
自分の個性を生かした役者を目指さないとヒット作には恵まれ
ない、そんな演技としか書けない。
女性の方が早く大人になる分、うまくいくと自分を制御して伸
びるのかもしれない…と最近の大量名女優候補出現に思い出し
ている。
男優は大人になる前に人気で潰れているのかもしれない。
ここから先は見ようと思っている人は見てから読んで下さい。
思いっきりネタばれの書き方をしています。
別に期待はしていなかったが、これはテレビドラマサイズの
ストーリーにも足りない映画と感じた。
ある映画監督が、ありそうでないストーリーがドラマであり
映画になると言っていたが、この映画は少なくともラブスト
ーリーとして私が何度も経験したことであった。
多分他の多くの人間も経験した事だろう。
しかも、夏木さん演じるキャラクターを除いてどのキャラク
ターも背景が見えないので人間が薄く見える。
結局、もう知ってる事を延々見せられただけの映画だった。
しかも、だらだらとメリハリが無いまま最後まで行くので何を
本当は見せたかったのかわからない映画でもある。
その上、主人公がどんな成長をしたのかもわからない作りに
なっているので、そういう意味でも謎の映画だ。
特に沢尻エリカのやった役は別れと元サヤに戻ったことで何を
得たのか?とか、最後に再び柳楽主人公の元に戻ってきたのか?
だとしたらなぜ?といった前振りが無い終わりでいたずらに観客
を混乱させるだけでもやもやした気分を残す。
もっとも最後の部分は、柳楽君が静かな顔からオーバーリアクシ
ョンな表情に変えるとかしてくれれば、想像しやすかったが表情
が弱すぎて何を観客に想像させるつもりか理解できなかった。
夏木マリさんが出演していて、ストーリーに足りない風味を
漂わせていたのが、最後までとりあえず見られた原因になっ
ているのが皮肉だ。
やけに70歳を超えた元気なグランマを強調していたが、主役
二人が食われる演技でこの部分だけは普通経験できないキャ
ラクターだった。
さて、最近私が注目の沢尻エリカ。もう少し大きな映画でな
ければ雑なところは見えないかと思ったが、まだまだのよう
だ。
まず、シーン毎に印象が違ってしまうのは困ったことだ。
お嬢様大学の傷ついたお嬢さんという役どころのはずだが、
セリフの無いシーンで度々印象が違った。
同じ人物なのに性格が何種類もあるような印象を持つのは違
和感がある。
理由は目配りなのだが、本人も監督も気づかず撮影している
ようだ。
やはり、この部分では堀北真樹が3人の中では圧倒的な差で
身に着けている。
そして、セリフ。感情がこもっていたりいなかったり。
ドラマでは編集しきれても映画では限界があるようで残念だ
が、テレビの印象ほど表現力は身につけていない。
とはいえ、「パッチギ」で出てきたばかりの女優さん。
こんな短期間でここまで来たのはやはり並の才能ではないだ
ろう。
しかし、自分の映画を落ち着いて見直して自分のセリフにア
テレコして訓練など薦めたくなる。そして、やはり舞台進出も。
先日、アイドルの安倍麻美さんが市村さんの舞台に出演して
いたが、以前見たテレビドラマからは想像できないほどうま
くなっていた。
舞台を観る客の反応は素直だ。良ければ、誰であろうと拍手す
るし、悪ければそっぽを向く。
負けん気の強そうな沢尻エリカなら必ず伸びる方法と思うが
舞台に出て見る気はないだろうか。こちらの方が見たくなる。
さて、主役の柳楽優弥。こちらも沢尻エリカと同事務所、2年
ほど先に映画に出て同じ時期の第57回カンヌ国際映画祭で最優
秀男優賞を貰って注目とのことというのは知っている。
うーん、貰ってからの彼の演技は何度かみたが、色々な舞台や
映画、ドラマなど見てるんだろうかと思っている。
自分の個性を生かした役者を目指さないとヒット作には恵まれ
ない、そんな演技としか書けない。
女性の方が早く大人になる分、うまくいくと自分を制御して伸
びるのかもしれない…と最近の大量名女優候補出現に思い出し
ている。
男優は大人になる前に人気で潰れているのかもしれない。