身も心も

病気の事。ヨガやアロマの事。日々の事。好きなもの。

寛容

2019-08-30 10:20:21 | 日記
私の中で最も手を焼いている感情は「人を許せない!」と言う強い思いだ。
「寛容」は一生のテーマ。

10年も前、私と夫は、夫の親族とかなり醜く辛辣な争いをした。
最終的には法的な手続きを経て解決となり、その後一切の連絡を絶った。

私自身も自分の家族との関係、他者との関係に「まるで境界線が無い」と気付き始めていた時だった。
私自身が「被害者」であり「加害者」でもあった。

「私は私、あなたはあなたの人生を生きる」
「家族であれ何であれ、人と自分の間の境界線を見極め、踏み込まない、踏み越させない」
「自分の不幸や、失敗、後悔は自分のもの。自分で昇華させていかなければならない。
だから私は、誰かの不幸や、失敗、後悔を背負い込まない」
日々苦しみ、失敗や混乱を繰返し、それでもなんとか新たな生き方を今も模索している。

可能であるのなら、被害や加害を繰り返してしまう人とは関係を絶つ。
夫には自分の意思を伝え「あなたはあなた、どうぞご自由に」と言った。

昨日突然、私のスマホに争いをした親族から連絡があった。
親族の一人が亡くなった。
10年ぶりに聞く声は、最初、誰だか分からなかった。
登録されていない番号が表示されたので、対応するか迷ったが、仕事関係で様々な人から連絡が来る事がある。

「はっ!?誰!?何で私に連絡するのよ!?」「だいたい、何で私の番号知っているの!?」
「こう言うせこい神経、ホント嫌い!」
まぁ~、思いつく限りの罵詈雑言が頭に浮かぶ。

対応は極めて冷静沈着。バカ丁寧な言葉使いをした。それは夫にも同じ。
彼は連絡を取り、葬儀に行くと私に伝えた。
明らかに私は不愉快。「分かりました。どうぞご自由に」つまり、お一人でどうぞと言う事だ。

「香典に¥〇持って行こうと思う」と言う彼に対して、私の表情が変わった、、、と、思う。
「あれだけ揉めた相手に、よくもそれだけの礼が尽くせるわね!?」これは、私の心の声。
彼は何よりも「人から見て、みっともない事はしたくない」「義理は果たす」「常識は何よりも大切」の人。

「分かりました」私、一言。

あ~ムシャクシャする。湧き出る恨みつらみ。死んで全てが終わると思うなよ!憎しみ消えないぞ!

一夜明けた今日、いつものように公園を歩いた。
同じように早朝ウォーキングをしている見知らぬ女性が「ほら、見て!」と、私に向かって空を指さした。
「虹だ!きれい!」辺りにいた人も皆、空を見上げて歓声をあげている。

馬鹿みたい。どうでも良いじゃないか。
下ばかり見ていると、空に広がる光を見逃すよ。
人それぞれに、大切にしているつながりや思いがある。

亡くなった人の冥福を祈り。これで終わり。
私は私で、ここから始めて行く。

ブログのテンプレートを変更した。少し、秋っぽく。
今年はサンマが不漁とか?大好きなのにな~。

コメント
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