うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

果たしてコモディティはバブルか?

2008年04月27日 00時09分19秒 | 日々の取引の状況、注目銘柄など株式関連
元単身赴任さん

僕は、N村の経営者のいうとおり個人の資質の問題だと思います。
というのも「経営者のいう個人の資質の問題」が果たして真実か?否か?は別にして、過去に不祥事を起こしたN村の経営者の発言としてふさわしいか?否か?と考えると、N村の経営者に求められている個人の資質を満たしていないからです(笑)。
経営者にふさわしい個人の資質があればそもそも発言しませんし(笑)、起きてしまったらさっさと辞任することが経営者の資質だからです(爆)

どんきぃさん&ケイシンさん

いつも良いコメントをありがとうございます。ブログ運営者として大変感謝です。
この話題はコメント欄で簡単に返すのは惜しいテーマですから、本編を立てて議論を深めたいと思います。
投資に失敗する前に出来るだけに議論を深めたいので、お2人の意見を、出来ればそれは違うというオブジェクションをよろしくお聞かせください。無論、皆様の横槍コメントも感想も歓迎です。

果たしてコモディティはバブルか?

よくある議論の焼き直しではつまらないのでできるだけ独自の考察を加えたいと思います。
僕はある部分でバブルである一方、特にソフトコモディティではフロスだと思っています。
特に資源エネルギーのコモディティ、原油、鉄鉱石、石炭を例に、原油→精製→ガソリン→消費者、鉄鉱石&石炭→製鉄→自動車→消費者という流れを考えてみます。
いずれも「車」という形で消費者に行き着きます。
資源価格が上昇していますから昨今ニュースになっているように日系鉄鋼メーカーは、製品価格を値上げせざるを得ないハズです。
しかし、消費者は車の値上げを受け入れられない→自動車メーカーも価格上昇の全部の転嫁は無理→鉄鋼メーカーも部分的にしか転嫁できずと考えています。
車が売れないのに、ガソリン消費が伸びるか?と考えればわかります。
しかしこれは先進国の話です。しかし特にガソリン消費では先進国の占める割合はかなり大きいです。

ところでどんきぃさん、ケイシンさん車はお持ちですか?お二人に限らず車を保有している方は、なぜ自分は車を持っているのか?理由をお考えいただきたいです。ちなみに僕は学生時代に車を保有していました。

一方で例えばロシアの学生の間でフォードが売れていることが皆さんはご存知でしょうか?無論、若者の所得で買うことが出来る廉価版のフォードです。ちなみにAT車ではありません、MTです。理由を聞いてみたらガソリン代が安くなるから。無論、車に関連する産業も同時に発展します。ガソリンスタンド、観光地、大規模郊外ショッピングセンター、自動車ローンなどです。そういう理由で元締めの東欧の金融機関に投資していたこともあります。さて、彼等は5年前は車を保有していなかった新しい消費者です。どんどん車もガソリンも消費しています。よく言われる、先進国の消費サイクルによる景気の山や谷の議論にはそこへの配慮が抜けていると思います。

大事なことは今、具体例を挙げた事象をロシアの学生と友達でなくても日本人の感覚で知ることが出来ることです。というのも日本は世界の景気にもっとも敏感な輸出経済だからです。
例えばJFEの決算発表や大手自動車メーカーのニュースを見れば自然とニュースとして伝わってはいます。
しかし同時にスズキ自動車の鈴木会長の話も報道されました。
スズキは、社を上げた戦略としてインドとハンガリーなどに特化している会社です。
(同社の会長の話は、かってのトヨタ、ホンダの創業者のような戦争を含む厳しい時代を潜り抜けてきた生死をかけてきた大変動の経験が活きています)
スズキの決算発表や、来期予想を見て、以外に新興国は楽観的だという印象を受けます。
無論、原油高ですが一方でドル安であること、発展する国の通貨高などがあるにはしても好調を維持するような兆候が出ています。

先日カンブリア宮殿という番組で「社長の金言大賞」というのをやっていましたが、不動産セクターからはツカサグループ社長の「事実と真実は違う。事実の裏にある真実につかめ」というのがありました。いわく「今は情報がインターネットなどであふれている、膨大な情報の中から真実をつかむことが大事」とのことです。
僕はこのスズキと大手自動車メーカーの予測の差に、それを感じるのです。

かっては先進国の学生であった私達にも途上国の学生の気持ちが分からないはずがないと思うのです。彼らも若いですから享楽的に、おいしいものを食べ、ドライブに出かけ、モテて女の子とセックスをやりまくりたいのです(笑)ロシア人でも中国人でもそうだと思います。
そして彼らの人口は、先進国の人口の数倍はあるのです。

一方、穀物に関しては自体はもっと明瞭です。
アメリカの政策でエタノールにトウモロコシのような大事な食料が使われてしまっています。ブラジルの農地は拡大していますが、拡大は環境制約があるのです。
ローマクラブの時代から公式はハッキリしています。人口は乗数効果で加速度的に増え、農地の拡大は2倍のスピード。
まあ、プーチンのように地球温暖化でロシアの農地は二倍に増えるとか豪語するお方もありますが、ウクライナ、南ロシア平原の穀倉地帯が無事とは思えませんしね。

相場は確かに上がれば、調整します。それはベテランのお2人の言葉だけに私もそう思う部分はあります。
しかしだからこそ、仮に価格が調整した場合に同業他社を吸収合併できるような効率的な競争優位な生産体制、バリューチェーン、優秀な経営陣を持っているか?木も森も見るべきでしょう。

もちろん創造的な第二のイノベーションというのはあります。
例えば、「モホス文明の謎の黒い土」これを解明できれば古くて新しい農業技術の革新になるのではないでしょうか?
ブラジル以外の目立った政府が遺跡としてしか認識していないこの文明の食料生産システムを、僕が農水省の役人ならば、今こそ国力の総力を挙げて分析します。人間は食物とは生きている以上縁を切れませんから。
人口が減らない限り、穀物は調整はしても高騰し続けます。

こういった「商品の時代」はかってもなかったのでしょうか?
そんなことはありません。人類の歴史、第一次世界大戦の時代まではそういう時代でした。だからこそ帝国主義の時代だったのです。

例えばブラジルの農業ですけど、勤勉な日系移民の大農場の存在などを見ればわかりますけど、日本の農業には技術があるといえます。
では、なぜ日本農業に技術があったのか?というとそれは農地が狭く生産性が低かったら、みんな飢え死にしてしまうからです。
それが一時的にせよ解決したのが実は満州国だったのです。
(僕は冷静に物事を見る必要があると思っています)
しかし、他人の土地を奪うのは今の時代は不可能です。
(これもまた事実です)
植民地を持つことは不可能でしょう、が企業を子会社にすることは可能です。
領土に鉱山はもてなくても鉱山を持っている会社を支配することは可能です。
更に、日本の会社はROEもROAも欧米企業に比較し低いので、欧米企業の株を買えば買うほど、日本の会社の連結ROAが改善するのです。
特に年金の運用などで欧米の金融機関に、「民主主義の同盟を守る」という大義名分を掲げ、中国などのSWFに対抗し出資するといえばあちらは諸手を挙げて歓迎です。
これほど一方的に有利な状況がありますでしょうか?

そもそもではなぜ新しくは中国、古くは韓国企業が生産力をつけてきたのでしょうか?
廉価な製品の生産を移転したのは他ならぬ日本企業です。
日本企業しか購入しなかったオーストラリアの石炭を今は、日本企業と韓国企業と中国企業が取り合うのです。資源の生産量が増えるか、どこかが倒れるまで続く競争です。
冷戦が終わって製品の製造業がドンドン増えているのです。みんな日本、ドイツに倣えです。資源会社にその間に出資しなかった日本の製造業が間抜けだと思いませんか?

ウクライナでも南ロシアでもいいです、農村に行った人はいますか?
みんなコルホーズのような低賃金のダサい職業は捨てて、都会で高賃金をもらって贅沢な生活がしたいと憧れています。つまり過疎化です。
だから、食糧生産にかんしては特にそう思うのです。

なかのひと


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17 コメント

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商品の時代 (思考錯誤)
2008-04-27 16:58:57
>彼らも若いですから享楽的に、おいしいものを食べ、ドライブに出かけ、モテて女の子とセックスをやりまくりたいのです(笑)

いつの時代も人間の性は似たようなものでしょうが、それを許す環境と許さない環境がありますよね。

一方で豊かさを謳歌する国がある反面、なぜ他方では飢えと貧困に苦しむ国々があるのか。みな豊かに暮らしたいのは同様のはずです。

要するに今後10年、20年の間国民の食い扶持となる産業があるかどうかじゃないでしょうか?南米もアジアも高度成長を迎えたのは何も今回が初めてではありません。しかしみな途中で行き詰ってしまった。今回だけは違うのか?

日本やドイツがモデル国として普遍化されますが、実はその成功の背景には両国民の特殊性が強く働いた可能性が高いのではないでしょうか。先日、タイの政治家が「日本を目標に必死で努力したが、遂に日本のような製造業を作ることはできなかった」と嘆息する記事がありました。

私も行き過ぎた貨幣の膨張から「モノ」への揺り戻しが進行している最中だとは思いますが、ジムロジャースのような中国覇権論には今ひとつ懐疑的にならざるをえないのです。

仮にこのまま経済成長が続くとなるとインフレの進行によって農村は豊かになりますが、付加価値産業の無い国の都市は壊滅的な打撃を受けるのではないでしょうか?また『老いるアジア』で語られているように人口構成自体が以外に早い経済成長のピークをもたらす可能性も無視できません。このあたりは移民国家アメリカと単純に比較できないところでしょう。

おっしゃるとおり、現在は帝国主義の時代、もしくは過去の時代であれば戦争の一歩手前に近い状況によく似ており、考えたくもありませんがこの先いったいどうなるのか個人的にはかなり不安を感じています。「戦争などもう起こらない」というのはもしかしたら私たちの幻想にすぎないかもしれません。少なくとも今の中東情勢だけを見ていてもそう感じます。

再び弱者が貧困に耐えるか、あるいはより豊かな生活を求めて争いあうのか…。さもなければおっしゃるように文明の力でこの限界を克服してしまうのか…。

いくら考えたところで答えが出そうにもないので、今自分ができることで最善を尽くすしかないのかなと思っています。
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Unknown (フラット)
2008-04-28 00:10:41
豊かな生活を味わうと、もう後戻りはできません。中国やインドでも中間層による大消費時代が加速し、コモディティの需要は強含みで推移すると考えています。だから、コモディティ関連株の押し目は丹念に拾っていくつもりです。ただ、ジム・ロジャーズの言うような中国の時代の到来には、思考錯誤さん同様、懐疑的です。米人のロジャースには、隣の芝生が青く見えすぎているだけです。中国が覇権を握ることはできないと思います。聖火リレーに端を発したカルフールに対する中国の抗議行動を見て、苦々しく思っている人は少なくないはず。中国に対する風当たりは、今後、どんどん強くなり、経済にも影響を及ぼしてくると思います。
返信する
経済の変遷 (Ken)
2008-04-28 10:37:37
おもしろい事に人類の経済は、
インドに始まり、
東から西にながれきています。

次は中国で、その次にインドとなり一周するとか。
更にこの時代についに、中国は金の産出量が南アフリカを
抜いて世界一になった事実と時期的な不思議な一致。
実に面白い。

紙幣価値が、金に裏打ちされ、次に石油となり、
今、石油が終わりかけています。
石油は世界的には余っているにも関わらず、
将来の需要を考えると、今、価値を高める他ないのが
現状。
そうなると、次に紙幣の価値を裏打ちされるものとしては、コモディティという安直な、又自然な流れか。

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Unknown (うさ)
2008-04-28 10:55:18
思考錯誤さん

どこの国の若者でも一緒であり、それは人類という幅の中に納まっていることを強調して皆さんに親近感を持ってもらいたく書いている点です。
一方、全く一緒かというとこれが結構違っています。
しかし、なぜ変わったのか?と考えるとこれは環境など産後の後天的な違いが大きいです。

何が言いたいか?と単純に理解したがる傾向が今の日本の若者には蔓延しているからです。
これは日本の教育の環境があります。18歳は世界的に見てかなり大人ですが、日本の若者は暗記科目(すなわち答えが出されたもの)の5教科で、法学や経済学などの資質、才能を計られます。
しかし欧米では日本より初等教育が遅く、塾などもないにも関わらず、暗記は基礎レベルを早期に済ませ、高校生にもなると知識を元に議論をして、多面的理解を深める訓練をします。
この違いから個々の技術に優れる日本に比べ、総合的な全体を幅広く把握する欧米と上手く棲み分けています。
だから日本では理系、文系、技術屋、営業出身社長など明らかに専門職の殻でまとまり、交友したがります。
世界に冠たる”オタク”特に日本のオタクは世界のオタク界の超一流ブランドですが(笑)、そういった社会的背景があると考えています。

ドイツや日本型モデルという言葉がありますが、ドイツ型と日本型が違い、またタイもなかなかバランスの取れた独自性を持っています。なにしろタイは数少ない戦前からの独立国ですから。
特に国民が幸福を感じられるという意味では、ドイツとタイと比較すれば日本は明らかに途上国で、そういった経済発展の為に国民の幸せを犠牲にしてきた政策(女性就業差別の結果の少子化)と、まず国民の幸せを達成する一つの手段が経済発展という政策では、そりゃあ日本の方が経済は発展します。
でも外国にも一言でくくれない個性の人達がいます。
クラブで外国人と見れば必ず声をかけてくる女の子もいれば、外国人など大嫌いな保守的な公務員、警察や軍人の家庭というのもどこにでもあります。
都市と農村でも全然違います。
意外にも後者の方が家庭に遊びに行くと親切で生活習慣など興味深かったたりします。

そういう多様性が失われる意味ではグローバル化は本当につまらないですが、前記の政策を国策とすれば、当然、善き市民であることより、お金、カネ、カネ♪とおっしゃる人達が、日本に比較的多数やってきます(笑)新宿とか錦糸町辺りにね(笑)
彼女達は、まあ日本の同業よりは知的レベルが高い大学生もまじってますので、お店には行かない(そんなお金があったら株を買う)けど、プライベートのお友達としては楽しいですよね。
お若い方で可能性広げてみたいなら彼女達をよく観察すればわかります。家庭環境、性格、顔立ち、バストサイズ、下着の好みとかね(笑)

ところでジムロジャースの著作を読んでいますとね、彼は歴史学の大学院を出ているので、アジアの歴史は手薄な欧米の大学の中はかなりのアジア通です。
北朝鮮や中国への政策と日本への対応で欧米のアジアへのロマンチシズムの弊害を感じますけれど、だからといって現代の日本人が例えば江戸、明治の日本人と比較し中国の文化に詳しいかと言えば全然です。
だからジムの議論が正しいか否かの前に日本人のマスコミとかの情報が正しいか検証しないと。

日本の文化はある意味、「士大夫」の文化の派生の側面があります。特に最良の部分は。
中国覇権への恐怖感は理解できると共に、中国の中にも善き人々が多数います。
だから覇権の可能性もあるし、特にアフリカなど中国の覇権を望む外国もあります。
実は彼等こそが中国を大きな国にするのですが、だからこそお互いの善き部分のみを吸収すれば良いと思います。日本はそこが得意な文化なのです。

ただね、これまた歴史から学ぶ外交上のテクニックとして日本の外交がもうちょっと賢ければなーと言うのがあります。
中国の覇権が強まれば強まるほど、日本の覇権の再建を願う気持ちが強くなる東アジア、東南アジア、ロシアがあります。
そのような時に、靖国とか憲法9条とかで実力不相応なナショナリズムを見せると、日本への好意が憎悪に変わってしまいます。
未来に国益を保持する為、領土を奪還する為に、顔を立てるふりをしながら(広田を除く)A級戦犯などさっさとゴミ収集車に回収させれば良いのです。

フラットさん

率直に言って、中国の覇権云々よりも今中国のオリンピック関連で下げた所はチャンスだと思います。
神様が、汝儲けるべしと言っている様な(笑)
しかも日本株として買えるしね(笑)
サルコジフランス流の皮肉だと「猿誇示」は期待通りお茶目なお方で僕は楽しいです(笑)
僕はチベットは独立国だと思いますが、ある中国娘との会話を思い出します。
「チベットは批判されるけど、中国はチベットにダムや鉄道を作って投資している。チベット人はバカで怠け者だから絶対に自分達でそういうことが出来ない!」
で、思わず言っちゃったのは
「それって、ロシアと日本が満州にした事と一緒だよ」
「全然違うー

されどオリンピックは絶対成功し、したがって株はお買い得です。
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面白い局面 (ケイシン)
2008-04-28 15:09:19
ここは、チーチパッパッーチーパッパと、皆で行かず、大変良い議論ができていると思います。マイノリティー派がきちんと発言できる環境に感謝します。

うささんの内容をみて感じたのは、違いは、ここだと思います。

>人口が減らない限り、穀物は調整はしても高騰し続けます。

私は商品(モノ)を需給でみておらず、マネーサプライで見ています。よって、商品(モノ)の価格は、モノの需給で決まらず、世界中のお金によって支配され最終的には決まるという観点で見ています。

欧米の理工系大学生の石油エンジニアを希望しているアベレージの様子をみると、そろそろ危険水域と感じているのは、過去を知っている、じじーのせいでしょう(笑)

もちろん私は、底値で買って高値で売るというやり方ではなく、PFの増減でやりくりしているので、各セクターの銘柄を保有しています。例えば、ヘルスケアの配分比率は多目ですが、エネルギーや素材の比率は下げています。

藤巻さんがテレビでインフレと発言しているのは承知しています。すると常に自分で考える癖の私の結論は違ってくるのは大切な事です。投資とは、最終的に自分の考えで決定することなので、将来、自分の判断が間違っても、納得できることが大事ですね。

他人の意見を尊重できることは、素晴らしい事で大変有意義なことです。



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Unknown (うさ)
2008-04-29 02:24:27
kenさん

中国の金の産出量に比し、採掘可能埋蔵量というの指標もあります。
ここで採掘量を上げ、利益を上げ、時価総額を上げというサイクルを考えると、調達した資金で他の会社を買収することで埋蔵量を増やす、海外の権益を取得する事も可能になるわけです。
一方、南アフリカは世界一の大深度シャフト採掘技術など、比較的堅実なビジネスをしています。
どっちも一長一短ですが、価格高騰のメリットを受けるのはどちらであるだろうか?
あるいは金の相場自体がどのように推移するだろうか?と考えると展望が見えてくる気がします。
木も見て、森も見る。ダヴィンチとそれ以外を見分けた時のように個別企業の光るものを買うことをこころがけたいです。

ケイシンさん

コモディティの世界に入ってきている投機マネーについては懸念しています。
しかし、ではコモディティの投信の総額がどれぐらいでしょうか?
僕自身、商品相場は怖くてプロにお任せです。
で、商品ファンドを探したのですけど、これがなかなか条件にあったのが見つからない。
自分で探してみるとなかなか手ごろなのがないのに気づく。
すなわち、商品ファンドの流入が急激ではあっても株式市場とは異なり、圧倒的に売買代金、流通量の小さい市場ではないのか?疑問を持ったことが背景にあります。
無論、機関投資家は最長でも年毎に利食いをせねばならぬでしょう。ソレは宿命です。
さて、その中でベストのタイミングというのは図りづらいですが、例えば食品企業株と商品のように使い分けようと心がけています。
返信する
「その他金融セクター」 (ケイシン)
2008-04-30 09:33:43
将来、日本国債が暴落し、長期かつ人為的な超低金利が続けられなくなり自然金利に戻る過程で、移民を受けざるをえない状況になるでしょう。その時「その他金融セクター」は有望でしょう。NISグループやSFCGについては、コア(核)銘柄となっているはずです。銀行セクターでないところが面白いと思います。
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申し訳ない (思考錯誤)
2008-05-01 12:32:09
よく理解できなかったのでもう少し簡単にうささんの意見を聞かせてもらえると嬉しいです。

人類に普遍的な欲求があるにも関わらず、ある国は富み、別の国は貧困に窮している。

グローバリゼーションによって過剰流動性が途上国に流れ込み、安い労働力が輸出された。

もしくは貨幣の増発により、資源を持たない国の国民は貧しくなり、資源国の富は増した。これもある意味の平準化ですね。

しかし、今また驚異的なスピードで労働コストや貨幣や物価などの調整が進行しています。

中国やかつての南米、アジアのように安い労働力を輸出できている間は高成長経済が続くものの、これが均衡点に達してくるととたんに難しくなってくる。

東欧がユーロに組み込まれ、インドそして中国がWTOに加盟して、また今ASEAN諸国にまで拡大しています。

英米が作り出した金融システムとこの単純な生産性向上による付加価値創出システムは地球規模ではもはや臨界点に達しつつあり、その意味で今の物価上昇は単なる物価上昇ではないと思っています。

さて、その先に何があるのでしょうか。

タイの話ですが、タイももともとバランスの取れた経済を目指したわけではなく、日本のような本格的な加工貿易立国を目指したものの、うまく行かなくて公共投資や元々の農業へも注力せざるをえなくなったというのが実態ではないでしょうか。

この部分こそ、人類に普遍的な欲求とは別に、個々人というか、総体としての国民性が異なる部分であって、日本の経済発展の場合も単なる国民の搾取の結果であるとは言いきれないと思うところであり、まさしくこれからの時代は単純な価値交換の貿易ではなく、いかに付加価値を創出できるかの勝負になると思うのです。うささんも農業技術革新のお話をされているのを見ればおそらく同じことを感じているのではないかと思いますが、現にこうした技術革新の能力の面で日本の将来性を買っている方もいますよね。ただ、政府の後押しが無いのが問題ですが。

どの国でも単純な安価な労働力の輸出によって成長した後、必ず行き詰りますが、この場合、それを克服して経済成長を続けるには2通りの方法があって、1つは内需を刺激してバブルを引き起こすこと、もう1つは技術革新によって競争力のある付加価値を身につけることで、前者の場合、政権の意思や財政状態などの条件が整う必要がありますが、現在アジアで株価が好調な2カ国がそれですね。後者の場合は、非常に難しくて日本は成功例ですが、むしろ特殊なケースだと考えています。最近の韓国企業なんかも日本を教訓にしつつも米国型のシステムを取り入れて一部では成功していますよね。米国の場合は、逆にこれを捨ててしまって単純なグローバル化のシステムに自らをはめ込んでしまったので危険だと思っています。なぜなら元々それは持続不可能なシステムですからね。私は何よりも最近の米国の生産性の向上が頭打ちになってきたことがその証拠だと思っています。

こうしたことを考慮した上で、さて中国はどうか、インドはどうか、コモディティの未来はどうなるのかということを考えたいのですが、不確実性が大きく正直そんなもの予測できるわけもないだろうと・・。ジムロジャースも中国株を買ってはいますが、本人も言ってるとおり“I always hedge”ですからね。たまに外れますからその辺は注意が必要かなと思っています。そう言えばかつては日本も“RISING SUN”と呼ばれたんですよね。

株価とゴールドの相対などもそれなりに面白いのですが、それ自体が価値を生むわけではない金を買う気にもなれず、さてでは何に自己資金を投資しようかと考えると自分に投資するのが成功の可否に関わらず結局は一番納得できるでしょうし、成功した時のリターンも大きいだろうと。

私の文も少しまとまりがなくなってしまいましたね。

とまれ、ソフトコモディティは近い内に少なくとも2~30%ほど調整しそうですね。

返信する
Unknown (うさ)
2008-05-02 00:32:20
ケイシンさん

移民受け入れの話は全面的に賛成です。
問題はそれがいつか?です。
既に外国人の受け入れ昨年は元年だった気もします。
低金利政策の破綻と連動するかどうかはわかりませんが、なにしろ日本に居ながら日本語で世界中の女が口説けるという僕の理想にピッタリです(笑)
ところでNISにしても不動産担保への方針変更、無担保、無保証融資の中止など主力業務のすばやい舵取りなど日本の既存の金融機関とは思えない素早さが信条ですよね。
都銀との経営判断の違いに経営者の質の差を感じて、この差こそがまさに護送船団方式の問題点、日本の金融政策の問題点、大学教育システム問題の結果だと感じています。
海外の優秀な人々が来てくれると良いのですけどね。
何も無ければ、本来日本文化、外国文化への受容性、日本社会の持つ高度な文化力で自然と性質の良い外国人が集まるのが日本の最強の強みなのですが、莫大な借金、平均的に見れば世界一勤勉な国民に甘える無能な役所など「何もしなくてもいいから、せめて足は引っ張るな」的なモノがねー(笑)

思考錯誤さん

まとまりのない返事でスミマセン。
というかまとまりのないように書くようにしているんです。
それがある種回答でして、というのも世の中そんなに単純でないよという事を書きたかったのです。
自分が評価、理解される側に立ったときに、そんなに簡単に切り捨てないでくれよーと思う事はありませんか?外国人の問題も其処があると思うんですよね。
今、日本社会的では他人への理解などの基盤となる社会的余裕がますます失われていっているように感じます。
どこかで、そこれこそブログか何かで誰かが言ったとかでなくて自分で「行った」というのが重要だと思うのです。
ジムロジャースの圧倒的に優れている点は、彼は自分で行っていることで彼の判断の正確さではありません。
それがたかが観光地の海外旅行でも、先日のカンブリア宮殿の言葉を借りれば「関心があれば見える」ということなのです。

さて結論を言うと、コモディティは調整すると僕も思っています。
が、商品市場自体の小ささ、其処に新規に入ってくる資金の相対的大きさなど相対的に考えると案外、調整しない可能性もあります。
それこそ「調整する」と決めてかかることが「固定観念」になってはダメだと思うのです。
そうならない為に悩みいろんな多面的理解を深めてから、決断したら意思を強く持てると思うのです。
今は悩みどころ。
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日本の借金 (思考錯誤)
2008-05-02 07:44:41
菊池英博氏や森永卓郎氏が言っている日本の財政破綻はウソであるという話をどうお考えですか?

私は一理あると思う反面、財投融資の中身については疑念を抱かざるを得ませんし、社会保障基金についても今はともかくお先真っ暗な状態で、米国債だっていまや進んで買いたがるところはないだけにどうなるか分からない状況なので、大分割り引いて考えてはいますが、では本当の借金はどれくらいなの?というのが気になるところですね。
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