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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

色紙短冊四季蒔絵手付盆 一対

2019-07-18 00:01:00 | 漆器
我が家では義父が入院中・・。見舞いやら何やらで義母、家内共々ないかと気ぜわしい。義父がやってくれていた仕事を四人で分担しなくてはいけません。息子はお風呂掃除の役目となります。5歳ですがなにかと手伝いをしてくれるのは助かります。



本日の作品は蒔絵が施された瀟洒な手付きの盆です。何に使われたものでしょうか?

色紙短冊四季蒔絵手付盆 一対
箱入
幅275・290*奥行180・195*高さ195・145



もともとは香盆を見立てて、盆として小皿やぐい飲みを入れる盆のように使ったのでしょうか?



莨盆というには華奢ですし、現代は煙草を吸う人も少なく、菓子器に使うのでしょうか?



ひとつでは足りないので対にして、さらに収納しやすいように大きさを変えて重ねられるようにしものかと・・。



柄の部分が打抜かれており、とても華奢ですね。



箱に収められています。



この器形の作品はよく見かけますが、ここまで蒔絵の出来がいいのは珍しいと思います。



おそらく明治の頃作でしょう。



ん~、明治から少し下るかもしれませんね。



骨董というのは生活道具が基本ですが、このような華奢で繊細な作品は使いづらい?



当方のように慣れてくるとそうでもなくなります。



漆器そのものの扱いは現代人はなじみが薄いかもしれません。



洗い場の水に器をつけておくというのは最悪です。



少し濡れた布で拭く? 乾いた布で拭くのが原則ですが・・。手の油も禁物ですよ。浴槽を洗うようなわけにはいきません。こういう作品の扱いも徐々に教えていこうかな? 父は早くに亡くなったので小生は掛け軸を始め、骨董の扱いを母から教わったものです。



蒔絵も盛り立てて描いては風情がありません。このくらいが菓子器にはちょうど良いのでしょう。



短冊を描き四季を表現しているようです。裏面に少し傷がありますが、状態はいいほうでしょう。



収納箱もきちんとしていることは必須ですね。ところで息子は小生の骨董品を自分の「おもちゃ」と同等にみているようで、息子に「おもちゃは片付けなさい!」というと「パパのおもちゃもね!」と最近言われます。なんでも鑑定団によると「おもちゃ」には箱が重要らしい・・・。



このような蒔絵が描ける蒔絵師はもう数少ないでしょう。明治の頃は蒔絵師になるためには日本画家に弟子入りして絵を学んだそうですが・・。



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