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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

林檎 福田豊四郎筆 その161

2024-03-29 00:01:00 | 掛け軸
福田豊四郎とは同郷であり、父母、祖父母や叔父らと交流のあったことから当方の蒐集の対象となっている福田豊四郎の作品紹介です。郷里の実家や本家、親戚の家には必ずや数点の福田豊四郎の作品が飾られており、子供の頃から目にすることの多かった作品です。いまでも郷里の知り合いの家を訪ねるとところどころに飾ってある福田豊四郎の作品を見かけます。それほど郷里では人気のあった、もしくは現在でも人気のある福田豊四郎の作品です。



林檎 福田豊四郎筆 その161 
P10号程度 絹本着色軸装 軸先象牙 合箱二重箱
全体サイズ:横650*縦1330 画サイズ:横490*縦400



本日は掛け軸になっている静物画の作品の紹介です。



落款の書体から描いたのは戦前から戦中にかけての昭和20年頃と推定しています。



福田豊四郎の作品は写実性というよりも心象的と表現したらいいのでしょうか? 時には抽象的な画風と表現される作品に発展していきますが、当方では一貫して心象性の高い作風と表現しています。



福田豊四郎の名を高めたのは故郷への思いを寄せた作品群ですが、福田豊四郎の作品には描く対象に対するやさしさのような温かい目線があります。当方では子供の頃に会っているはずですが、本人と出会った明確な記憶はなく、母や姉は温かい人柄であったと語っていました。



共箱もない作品ですが、福田豊四郎の作品に相違ありません。

*前所蔵者の印(「福▢」)?が二重箱の蓋にありますが、詳細は不明です。

 

福田豊四郎の作品にも数は少ないのですが贋作があります。真贋のポイントはその温かさが作品にあるかどうかでしょうね。



このような作品は冒頭のように郷里の家々にてよく見かけたもの、もしくは今でもよく見かける作品です。ただし入札会など市場に出てくる福田豊四郎の作品は数が年々少なくなってきたように思います。インターネットオークションにも出来の良い作品は出品されなくなってきました。郷里で入手するしかない状況ですね。















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