夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

待人 木谷千種筆 その3

2017-10-07 00:01:00 | 掛け軸
息子は39度の熱を出して幼稚園を休みましたが、パパさんの言うことよく聞いてぐっすり寝たら、翌朝からまた幼稚園へ・・。帰宅するといつものようにお出迎え。「今ね、ママのお手伝いしているの。」と前掛けしながら出てきました。「ん? 何のお手伝い?」「ご飯だよ!」 相変わらずの元気さに戻ったようです。



さて、本日は木谷千種の作品の紹介です。

まくりに近い状態での美人画の作品(木谷千種 その1)を入手してから、木谷千種の作品とはたまに縁があり、本日の作品で三作品目の本ブログでの紹介となります。それほど著名な画家ではありませんが、根強い人気があるようです。

待人 木谷千種筆 その3
絹本着色軸装 軸先塗 共箱
全体サイズ:縦1220*横413 画サイズ:縦215*横180



天地が古びてきており、絵の具の剥落もありますが、小品ながら大正時代の雰囲気を味わえる作品です。

 

美人画には表具もちょっとこ洒落たものが多いのも楽しみのひとつ。



胡粉の使われた作品は絵の具の剥離が早いので、太巻にして保存するのがいいのですが、小品にそこまでお金をかける人は少ない?



そこでシミの発生も抑える目的もあり、額装にするのが一般的ですが、これには意外と費用がかかります。

参考作品
「卯の日」
思文閣「和の美」墨蹟資料目録第459・487号作品NO75・73





箱書は下記の写真のとおりです。

 

上記の参考作品と印章は一致すると思われます。

 

本ブログにて紹介した「木谷千種」の作品は下記の作品があります。

柳下涼美人図 木谷千種筆 その1
絹本着色 軸先塗木製
全体サイズ:縦1100*横345 画サイズ:縦1910*横460



本作品はすでに投稿済みの作品であり説明はそちらを参考にしていただきたいのですが、新築祝いに差し上げた作品のようで、だいぶ表具が痛んでいたので、当方で改装しています。

 

まだ技術的には円熟期ではない頃の作品と推察していますが、品格は一目おける作品になっています。



落款や印章は年代によって違いがあるようです。



女童図 木谷千種筆 その2
絹本着色 軸先塗木製 合箱
全体サイズ:縦1770*横540 画サイズ:縦1085*横410



こちらの作品は紙表具の作品。改装するかどうか迷うところです、

 

さらりと描かれたスケッチのような作品ですが、品のよい作品となっています。



落款は「千種女」と記されています。



本作品を含めて各々制作年代に違いあるのか、画風や落款に違いがみられますが、贋作ということではなさそうです。



美人画を飾ると少し展示室が華やいで見えます。

夕食時中に息子は「女の子が好きなの!」と危ない発言??? 聞いてみるとどうも久方ぶり(土日後、風で一日お休み)の幼稚園での遊び相手は女の子であったらしい。


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