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ブログの記事を書くのは意外に時間と手間のかかるものです。ブログの目的は基本的に作品の整理で、その作品について調べて事項や経歴などを記載するのですが、ブログの記事作成に要する時間はひと作品で長いもので一日かかります。本日の作品はあまりにも調べることが少ない作品ゆえ小一時間で完了・・・。
廉価で購入した茶碗、どうも意図的に古色を付けているようですが、作品そのものは面白そう・・。
ただのお茶碗 伝(古)唐津無地茶碗 時代不詳
口縁金繕有 合箱(遠州箱)
口径118*高台径55~58*高さ83
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こういう色付けは悪意のある作品・・・。茶渋のようなもので手間をかけて古色を付けている・・???
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見込みまで・・・。
燠火のようなフリモノが見込みに景色を作っています。焼成が安定しなかったことによる釉色のくすみが部分的に見られるようです。
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いい見込みに高台なのに・・・。
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贔屓目の評価すると1600年前後に松浦系の窯で焼かれた古唐津の茶碗かな。箆で高台の一部を切り落とした「切高台」は、同時期の高麗茶碗(注文品)にも見られる意匠のようですが、その成因については定かではないようです。
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古唐津の特徴と魅力は、「力強くて焼き締まる土で、荒い土でざっくり焼かれたように見えながら、その肌は硬く締まっており、同時にとろみもでており、それが土の味わいとなっている。」とのようです。
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唐津市周辺には大量の砂岩があり、ここから質の良い土と砂を取り出すことができるからだという・・・。なお、古唐津の原料は粘土だけではなく、砕いた石も原料にしているという説があるようです。
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もっともらしい箱の収められていますが、この箱はぎりぎりでありこの茶碗のサイズにあっていません。
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たびちゃわんとはもっと小さめの茶碗のことでしょう。この作品にサイズが合いそうな箱なので使ってしまったのでしょう。
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古色を醸し出すように脚色されています。ここまでやると悪意の贋作・・・。
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さて汚らしい意図的な古色を落としてみました。
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漬物入れには使えそう・・。金繕までしてあるし・・・???
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それなりに・・・。
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茶碗としての景色にはなりそうですが・・。
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見込みも茶碗としての出来は良い方でしょう。高台は二重高台の切り高台。
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箱を捨てるにはもったいないので箱の誂えは普通に使わせていただきます・・・。ちょっと大袈裟な作品目かな?
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どうにもこうにも焼き物は難しい・・・。