改装完了 柳下涼美人図 木谷千種筆

家内が入院中に読むのに何か面白い本はないかと物色・・、選んだのが「嫁の心得」と「四十九日のレシピ」・・・・・？？？？

家内はぷんぷん・・、題名がよくなかったらしい。「四十九・・」は所謂４９日、「嫁の心得」はそのまんま

「嫁の心得」（中得一美著　第１回エンタメ小説大賞・・・どういう賞？？　奉文堂出版）はなかなか面白いが、ちと暗い？？

最後のほうに貝原益軒の「女大学」の文章が掲載されるが、その文章が面白い。
「一．女は容よりも、心の勝れるのを善とすべし。心緒無美女は、心騒がしく、眼恐ろしく、見出して人を怒り、こと葉あららかに物いひ、さがなく口ききて、人の先立、人を恨嫉み、我身に誇り、人を謗笑、われ人に勝り顔なるは、みな女の道に違るなり。女は、唯和ぎ順ひて貞信に、情深く静なるを淑とす。」云々・・・・。

誠に同感・・・。美女はときおり観て愉しむだけのもの、関わってはいけません。大概、性根は腐っています。年齢を重ねると性根の本性がますます出てきます。

とくに骨董では屁理屈を言いながら、金の亡者と変貌するさぞかし若い頃は美人だったのでしょうという淑女が多い

もてぬ、もてなかった男の戯言と侮るなかれ、世の男性諸君、かなり真実味のある私の教訓です。見極めて付き合えば世には素晴らしい女性がたくさんいます。

こういうことを記載するとますますブログの閲覧者が減りそうでね

さて本日は見るだけ・・・・。

柳下涼美人図　木谷千種筆絹本着色　軸先塗木製
全体サイズ：縦1100＊横345　画サイズ：縦1910＊横460



巻き止めに「贈　為新築記念　蜷木(になぎ)」と署されていることから、新築記念のお祝いの品であったことがわかります。



表具はしみなどが出てきており、近日中に改装、しみ抜きが必要であり、その際には美人画として改装すると面白いでしょう→ということで改装しました。



席画のように描いた作品か？？



独特な美人画を描きますね。

ある美術評論家が木谷千種の作品を評してただ一言、「温藉な画境」と・・・。聞き慣れない言葉ですが、心広くやさしく、しとやかなことを言うそうです。女流画家の千種が到達した世界を表すのにもっともふさわしい言葉であるかもしれません。