実姉に殺されてた件

先日、１１月に入ったばかりだというに、義理の兄が亡くなった。
　交通事故だった、そうだが、何日か生きていると、交通事故死として扱われないのですよな。
　（元新聞記者の要らない知識←あたしではない）
で、他県に住んでいるし、新聞にも載らなかったので、事故に遭ったことを知らずに居た。

実の親兄弟関連で、一番（唯一？）「尊敬している」人、だった。

電話をもらったとき、ごめん、あたし、今（葬式に）行けないわ、と謝ったら。
電話から流れてきた姉の声が、なんかもつれて、ばやばやと聞きにくい。

　　ええ？？

と、聞き返したら、実姉、大きな声で、言い直したよ。

大丈夫。あんた（あたしのこと、ね）、ずっと昔に死んだ、ことになってるから！

なんでも、事故で入院中に義兄の身内が、何度も何度も
『あんた（実姉）には、妹が居た、はずだが？』
と、しつこいので、最初は「今病気で。。。」と、見舞いには来られない由答えていたのだが
あまりにもしつっこいので、面倒くさくなって、
「もう、ずいぶん前に死にました！！」
と言い放ったら、ようやくおとなしくなった、そうで。

義兄、ご家族に、あたしのこと話してくれてた、んだな、と思ったら、なんか泣けた。

特に親しかった、わけではない。
というより、ほとんど知らない、人だった。

ずっと昔、まだあたしがうんと若かった頃、悩んで苦しくて、実姉に電話したことがあって。
電話口に出たのが、姉で無くて義兄で。
でも、義兄に言うことでもないような気がして、おとなしくしてて。

　　何かあった？

と声をかけられて、いえ、なんにも、と答えたら、勝手に涙がつーーー、っと流れてしまって。

義兄は、気配を察したのか、ゆっくりと、言った。

　　美味しいもの食べて、綺麗に化粧して、笑っておいで。
　　きっと、幸せの方から、寄ってきてくれるよ。


かっこよく書こうと思ったけど、本当の事を書いた方がいい、気がして、少し書き直しました。
詳しい話をした、わけでもなかったのに、どうしたの、とか、内容を聞き出そうともせず。
根掘り葉掘り、事情を知ろうとした、のでもなく。
あたしも、何も話さなかったまま、時だけが過ぎていって。
その後も、一度も、尋ねられたことが無かった。
といっても、数回しか会ったことはなくて、
ぶっちゃけた話をしたことは、一度も無かったのだけれど。
もしか、本当は、どえりゃぁ誤解してた、のかもしれなかったんだけど。
真実は、闇の中。

義兄さん、ずっと、尊敬してました。

ご冥福をお祈りします。




それにしても。
実姉よぉ。。。。
事故に遭ったことも、入院してたことも、亡くなった後に知ったのに。
妹は死にました、って、言い方・・・！！（苦笑）



謎の書き足し。

狐さんには油揚げ、蛇さんには、玉子。
そう、お供えする、のです。

元気で頑張れ、なのです。