腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

MATTER FALL(マターフォール)

2019年04月22日 01時50分59秒 | PS4ゲーム感想文
【ハード】PS4
【メーカー】SIE
【発売日】2017年8月17日
【定価】1,620円(DL専売)
【購入価格】583円
【プレー時間】25時間


かつて、ゲーム機に「天井」が見えず、果てしない空があった頃……進化を感じさせるのは、何よりもグラフィックだった。
ファミコンのドット絵がSFC(MDやPCEでもいいが)で格段に精緻になり、後にポリゴン3D表現が登場し、これもまた精緻に。
その度に俺らは驚かされ、魅了されていった。「グラフィックはゲームの面白さに関係ない!」なんて、戯言である。
誰だって汚いより綺麗な絵の方が好きだ。まぁ「味」やセンスを含めるとそう単純ではなくなるが、それはまた別の話だ。
より綺麗な絵、より精緻な絵。ハードの進化は当然のようにそれを引っさげて、俺らを新たな次元に導いてくれた。
次はどんな綺麗なグラフィックが来るのか? いつまでもそんなワクワクが続く。……はずがなかったのである。はぁ。

別に「天井に到達した」わけではない。今も4kに8kと解像度は上がり、ゲーム機もそれに向けて進化を続けている。
実際、綺麗になっている。俺はまだ4kゲーム未体験だが、いつかは環境を整え、その美しさにうっとりすると思われる。
けど、どうだろう。かつてのような顎が外れるほどの衝撃やワクワクがそこにあるだろうか? 少なくとも俺にはない。
一次関数的な進化は、PS3世代辺りで終わったというのが個人的見解だ。その後も進化はあるが、伸び幅はごく小さい。
もうゲームのグラフィックで衝撃を受けることは不可能だと思う。VRとか、デバイスの変化にゃ一縷の望みがあるが。
人間は「慣れる」生き物だ。どんな刺激にも徐々に慣れ、そしたらより強い刺激を求める。それがいつまでも続く。
だが際限がない人間の欲に対し、刺激は有限だ。どこかで必ず限界は来る。いつまでも順当に伸びることはない。
「ゲームグラフィック」という刺激においてその時が来たというだけだ。いつかは訪れるんだから、これは仕方ない。
まぁそもそも、俺にとってゲーム自体がそうなってるしな。やり過ぎたのか慣れ過ぎたのか、今は日常と一体化してしまった。
俺のゲームは既に好き嫌い・やる止めるの次元の話ではない。いや好きだし一生やるけどね。要は腐れ縁。上手いこと言った?
良く言えば成熟したってこったな。これでいいさ。大事なのは、ゲームをやり続けること。ゲーオタとしてね。はぁ。

「マターフォール」である。2年前にPS4で発売されたDL専用ソフトである。定価1500円ほどと、まぁ小規模ゲームである。
で。このゲームは。グラフィック神経が麻痺してきている近年の俺が「おっ、綺麗だな」と思った数少ないタイトルなのだ。
発表時から少し後に観たPVだったかな。大量の敵に囲まれたキャラがガガガガとそいつらを撃つと、木っ端微塵に砕け散る……
その破壊具合が何とも綺麗だった。まぁ「見せ方」の範囲であって、正確にはグラフィックの美しさに見入ったのではない。
それでも、いやそれだからこそ、近年では重視すべきことである。力技での美しさではもう驚きにくいのだから。
見せ方による美しさと言っても、破壊オブジェクトの多さから、今作はPS4(世代)でないと表現できないと思われる。
つまりハード性能と見せ方を両立している綺麗さなのだ。これはいい。素晴らしい。ならもちろん!! やるべきだろう。
……が。DL専売の安価枠ゲーム。正直「そのうちセールがあるだろう」臭プンプン。縁はあっても飢えはないし、貧乏性発動。
DLゲームはこれがなぁ。実際待ってたらどのゲームもほぼ確実にセールがあるし。それもすんごい値引率で。ええんかと思う。
まぁええんやろ。……しかしいざ待つとこれがなかなか機会が来ないマーフィーの法則(死語?)。一年くらい待ったな。
やっとその時が来たので、縁結び。惚れたゲーム(だったらはよ買え)なので、早速やってみることにしたのだった。


むぅ。「第一印象から決めてました!」なゲームでありながら、ジャンル等は調べもせず、全然知らんかった。なんじゃそら。
まぁPVから「弾幕系リスペクトなアクション・シューティング」と踏んでいた。で、それは概ねというか完全に正解だった。
今作は、アクションシューティングである。キャラを歩きやジャンプで動かすのはアクションだが、攻撃はシューティング。
既存タイトルだと……ありがちな合体ジャンルだと思うが、意外と例えるのが難しいな……「魂斗羅」ぽいか? 違うか。
まぁそれはいい。特に珍しい部分はなく、理解しやすいゲームである。……が。操作系、これに関してはかなり面食らった。
左スティックで移動、これは普通だ。だが次に来るのは「右スティックで射撃」である。入れた方向に自動で弾を撃つ。
更にジャンプはRボタンで、ダッシュはL、サブ武器はR2という変則具合だ。◯×△□は、□をパワーアップに使うだけ。
今作なりに考え尽くした操作という自負があるのか、コンフィグは不可能。……となればもう、慣れていくしかない。
いやー、なかなか大変である。序盤のチュートリアル面は全然難しくはないが、操作を身に付けるのは非常に大変だった。
身に付けたつもりでも、ジャンプとダッシュを間違えたりする。射撃の照準合わせが上手くいかない。あばばばば。
「標準的なゲーム操作」に慣れているほど、今作には対応し難いと思う。……いや、単なるゲームセンスの問題か。はぁ。

ともあれゲームを進める。今作は完全2Dのアクションシューティングで、奥行きの要素はない。そこは非常にやりやすい。
ステージは1-1、2、3、1ボスと来て、それが3まである。つまり計12ステージ。短いようだが、価格を考えれば適切だろう。
各ステージは独立していて、一度クリアーすればメニュー画面から何度も挑戦出来る。その際は難度も自由に選べる。
難度は易普難の三段階で、ラスボスを倒すと超難が追加される。……正直ビビるが、今はまだ考えないようにする。
いつも通り、取り敢えずビールならぬノーマル難度で開始する。操作性に困りつつ適度に死にながら進められるレベルだ。
やってみて、難度は「カッコつけると死ぬけどただクリアーするだけなら楽」だと思った。……なんじゃそら。
今作に登場する敵はその全てが1回きり、倒せば再登場はしない。そして時間制限はなく、ステージの後戻りも可能。
加えて射撃は無制限に可能。サブ武器はゲージ制だが、時間ですぐに回復する。つまり「幾らでもゆっくりやれる」のだ。
敵が出れば慎重に倒す。今作に単体で強力な奴はほぼおらず、各個撃破を心掛ければ正直余裕だ。負ける要素がない。
それでいて追加登場もない。初見なら知識不足で死ぬこともあろうが、知っていれば何も怖くない。簡単なゲームである。

……が、そういうプレーでは、もちろんつまらない。なんせ負ける要素がないからだ。楽すぎてゲームになっていない。
今作は「自分で難度調整をする」タイプのゲームである。ただクリアーのみを目指すのも、難度を上げるのも、自分次第。
具体的には「華麗なプレー」を目指すかどうかだな。チキン戦法でなら余裕だが、巧みに敵を殲滅していくのはやや難しい。
実際今作には得点の概念とコンボの要素があり、ノーダメで敵を倒していけば、得点倍率がどんどん上がる。最大30倍?
そしてクリア後には、得点やクリアタイム、無死かどうかで評価される。一応ネットランキングに対応していたりする。
俺は「クリアーさえ出来ればいい」タイプで、評価には基本興味がない。寧ろそういうのは嫌いな方だ。
だが今作でクールなプレーに徹するのはあまりにも寒いので、まぁ「俺なりに頑張る」程度には遊びを入れて動かした。
おかげで適度に死んだり喜べたりしたので、これでよかったのだろう。……尤も、これは低難度での話だが。うーむ。

今作の特徴的アクションが「ラッシュ(ダッシュ)」である。別に洒落ではなく、ダッシュ操作がラッシュを兼ねている。
ラッシュを出すと、キャラが一定距離をダッシュする(空中可)。その間は無敵で、敵や敵弾に触れてもノーダメで済む。
それどころか、ラッシュを敵に当てると相手は気絶(機械だが)状態になり、攻撃が止まる。更に与ダメージも増える。
素で倒すことも不可能ではないが、敵をラッシュで気絶→射撃 が今作の在り方だ。難しい話ではなく、自然にそうなる。
今作は明らかに弾幕シューティングから着想を得ているので、敵の攻撃は非常に激しい。画面が敵や敵弾で埋め尽くされる。
最初は「こんなん無理やろ!!」と叫んでしまうが、何のことはない、ラッシュで突っ込めばいいのだ。恐れず行け。
それで弾は消え敵は気絶(ダメージ判定消滅)する。回避の要素もあるが、「突っ込む方が安全」なのがマターフォールだ。
敵には突撃せよ……元ネタとなった弾幕シューの面影を残しつつ、ゲーム性としては正反対になっているのは面白いと思う。
やっぱ慎重にやるだけではダメだな。大胆かつ華麗に。それをまぁやれる範囲で、自分の裁量で決めるゲームである。

ラッシュは非常に強力だが、出し放題ではない。一回出すと数秒のクールダウンが必要。その間に敵に襲われれば、大体死ぬ。
また気絶させた敵も数秒で復活するので、動きを止めてる間に止めを刺しておかねばならない。ラッシュ一辺倒では勝てない。
不用意にラッシュで敵陣に突っ込み、クールダウン中にやられてしまうのはよくあること。ちゃんと考えて使う必要がある。
クールダウンさえ頭に入れておけば「強力な必殺技をガンガン出せる」に等しいので、ゲーム進行はかなり快適になる。
得点を気にしないなら、ラッシュを駆使して敵をガン無視進行なんてことも可能。それもまた華麗なプレーの一種か。
まぁ「ラッシュでも抜けられない赤い壁」等もあるので、そう簡単な話でもないが。難度が上がると特に。
ちなみに、ライフ制だ。難度次第で最大ライフ数が変化する。易普だとかなり余裕がある状態を保てる。
加えて敵を倒すと回復アイテムがこれまたかなり頻繁に出るので、ダメージを食らっても元に戻すのが容易だ。
ぶっちゃけゴリ押しも可能だったりする。まぁ自己難度ゲー(なんじゃそら)だから、その匙加減は自分で決めましょう。

敵から拾うアイテムを一定数集めると、「オーバーチャージ」が発動可能になる。通常弾が超強化される上、無敵になれる。
弾幕シューで言うボムだな。時間は短いからあまり当てには出来ないが、難所をゴリ押しするのには有効だ。
オーバーチャージ中はゲームスピードが低下し、画面が白黒になる演出がある。これがハッキリ言って非常に見難い。
スピード低下はともかく画面白黒は不要だったと思う。せっかくボムを使ってるのに操作ミスを誘発することが多かった。
あと、ステージ中の隠しアイテム(救助待ちの民間人だが)を発見すると、報酬として「エンハンスメント」を貰える。
これは自機を強化するアイテムで、通常弾とは別のサブ武器の他、「ラッシュ影響範囲の拡大」といったものもある。
エンハンスメントは3つまで装備可能。サブ武器を充実させるか自機強化で固めるかはプレーヤー次第。
いつでも変更可能なので、場面によって使い分ければ尚良し。……俺は面倒だから、決まったやつしか使わんかったが……。

敵の種類はハッキリ言って少なく、多彩さに乏しい。明確な強敵もおらず、ずっと同じことを繰り返してた印象がある。
ボス戦を除くステージは全部で9つだが、正直どれも同じような構成だった。先のステージが難しかったとも思わない。
得点に拘るとまた違うのだろうか。通常ステージが代わり映えしない……ぶっちゃけ退屈ってのは今作の欠点だと思う。
隠しアイテムの要素はあるが、テキトー探索で見付かるレベルで、これもあんまし面白さに寄与していない気がした。
もうちょいバラエティを感じたかったが……安価ゲーに望みすぎかのう。その辺の感覚は未だに分からんナリ。はぁ。


さて、全部で3体いるボスキャラ戦。これはなかなか大変。今作のメインと言えるのはボス戦だと思う。
何と言っても、強い。つーか硬い。今作のボス戦は「弱点に攻撃すると大ダメージ」といった要素がない。持久戦になる。
ダメージはほぼ常時与えられるが、本当に少しずつだ。雀の涙を重ねまくって水たまりにする根気がまず求められる。
ボスは一定量のダメージを与えると攻撃が変化する。それが先に行くほど派手になる。マリオ系と言えば通じるかな?
A状態→B状態→A2→B2→A3……といった感じだ。もちろん数字が増えるほど攻撃は苛烈になる。徐々に強くなっていく。
だから最初は楽でもだんだんしんどくなっていく。最終盤は相当に激しい攻撃が来る。でも当然死ねば最初からだ。
通常ステージはチェックポイントが多く用意されており、「気楽に死ねる」と言える。でもボス戦にそれは一切ない。
勝てないとまでは言わんが、ノーマルでも十分に死ねる。そして最初からやり直し。……かな~り精神を求められる仕様だ。
だがボスを倒さずしてゲームクリアーはない。俺は頑張った。そしたら勝てた。1ボスと2ボスには。わっはっはっはっは。

……ンゴぁあ。3ボス、つまりラスボスだが、強すぎ。方向性としては1や2と同じだが、攻撃の苛烈さが段違いである。
通常ステージはどうとでもなる。最悪、チキン戦法を取ればいいし。ボス戦にそれは通じないが、1と2ボスは頑張れば勝てる。
でも3ボスはマジでキツかった。最後に来て今までとは一線を画す強さ。……戦ってても強いとは感じないのが不思議なのだが。
何度挑戦しても勝てる気がしなかったんで、最終手段として難度を易に落として再挑戦、やっと勝てた。割とギリギリで。
これにてマターフォール終了である。おめでとう俺。……わけあるかぁ!! これはあくまで取り敢えず、の段階だ。
取り敢えず、形だけクリアーはした。でも戦いの本番はこれからだ。続きの苦労が分かってたから、区切りを早めたのだ。
俺の最終目標は単なるクリアーではない。トロコンだ。ザッと見たところ、今作のトロフィーはいいネタが揃っている。
「頑張ればやれそうで、コンプすれば適切な達成感を得られそう」な感じだ。目標とするには理想的だと思った。
もちろん高難度クリアーといった苦戦しそうなネタも多い。その為にはもっとゲームをやって慣れる必要がある。
この時点で、俺の今作への習熟度はまだまだ低い。特殊な操作が身に付いてないし、強化アイテムも全部揃ってない。
もう1回、1-1からやり直そう。ラスボスをキッチリ倒すのはその後でいい。いずれやってやるからな。アイル・ビー・バック。

そこからは、各ステージを何度もプレーしていった。ゲームのコツを体に叩き込みながら、トロフィーネタを埋めていく。
ちなみに今作は俺が思う以上にマイナーなのか、攻略サイトの類は無いと思われる。……フン、全然オッケー、自力でやんよ。
各ステージを虱潰しに探し、エンハンスメントを全部集めれば、まず一段落。そこから適切な自機強化を考える。
俺は「追尾ビーム」「サブ武器ゲージ回復速度アップ」「ラッシュ影響範囲拡大」を愛用した。実際これがベストだと思う。
結局、今作は「覚えゲー」である。雑魚もボスも登場から動きまでほぼ固定だから、覚えて対処すれば攻略出来る。
操作を完全に身に付け、自己強化もキッチリ確立した俺には、かなりゲームが見えてきた。どんどんトロフィーを取っていく。
気付けば、あれだけ苦戦したラスボスにも「難」で勝てていた。自分の進歩にかなりニンマリした。いや、嬉しいねこれは。
トロフィーも大体揃った。ちなみにスコア重視のゲームなのに、スコアトロフィーはない。これは個人的に助かった。
正直そこに興味はないからな。はっは。さてあと一息、残りは何だ? ……必死に忘れようとしていた現実が、立ちはだかる。
難度・超難である。これでの全面クリアーと、更にクリアーに「タイム評価高」が求められる。うああ。うああああ……。

超難。まずこの難度は、ライフが1で固定される。所謂オワタ式である。ライフアップのエンハンスメントも使用不可となる。
そして、敵の配置や攻撃に大した変化はない(と思う)が、多くの敵が、「撃ち返し弾」を放つようになるのだ。
撃ち返し弾。通称恨み弾か。今名付けた。敵を倒すと、断末魔の悲鳴的にこちらに最後っ屁弾を撃ってくるのだ。
弾は一発だけだし、速度も遅い。だからそんなに怖くはない。……が、敵が多数いれば話は別。非常に厄介な存在になる。
恨み弾はラッシュで抜けられるが、通常弾と違って消せはしない。だからラッシュの無敵が切れた所で当たったりもする。
そしてライフ1だから食らえば即死亡。恨み弾の存在ひとつで、他の難度とは全然違う難しさになっている。非常に大変だ。
ただ、通常ステージはチェックポイントが多くある。死んでもやり直しに制限はないので、これを軸に頑張れる。
また今作は死んでチェックポイントに戻れば、プレータイムも戻るようだ。つまり死にまくりでもタイムロスにはならない。
トロフィー目的なら、「超難で迅速にクリアー(死ぬのは何回でも可)」となる。……これなら何とかやれる。やってやる。
はい、頑張りました。膨大な回数死んだけど、一応全面をタイム最高評価でクリアー。評価は何気に甘いから余裕があった。
まぁ、ここまでは計算出来ていたのである。しかし、ボス戦。オワタ式で。当然、今作史上最大の激闘が待っていた。

いや、それでも1ボスと2ボスは割とあっさり勝てたんよ。本当に俺上手くなったよ。こんなにゲーム上達を感じるのは久々だ。
残るは3ボス、ラスボス、最後の関門。……いやー。最初は易でやっと倒した奴だよ? それをオワタ式でやれと????
もうなぁ。もちろん1度や2度の挑戦で勝てるとは思わない。思うわけがない。何度も挑戦し、「やるべきこと」を覚える。
今作はどこまでも覚えゲーだ。それは超難でも変わらない。ちゃんとやれば勝てるのだ。ダメージを食らえば霧散するけど。
勝てないとは思わない。勝ち筋は見えている。けどそれをやれるかは別問題。覚えたことを、手で再現する。ゲームの基本。
5分ほどの長丁場、覚えたことを淡々とやる。心はホットにプレーはクールに。油断は絶対禁物、そして最後まで諦めない。
どれもゲームの基本だった。基本は大事だと改めて思った。困ったら基本に戻る。そうすればきっと答えが見付かる。
やがて、超難のラスボスが今作ならではの派手なエフェクトで爆散した。マターフォール、完全クリアー達成ナリ。
はーー……よかった。こんなに綺麗に「ゲーム努力」が報われるのも珍しい。プレーしてよかった。俺の目に狂いはなかった。
どんなゲームもやれば出来るとは言えんが、やれるゲームはやろう。それは絶対に面白いから。ゲームが好きなら。はっは。

グラフィックは……今作に触れるキッカケとしてグダグダ語ったが、プレーを始めれば正直その辺は忘れてしまった。
多数の雑魚を倒した際のエフェクトは綺麗だったが、まぁすぐ見慣れた。それでいい。各ボスの派手な爆散は良かったよ。
エフェクトが派手なゲームなので、自機を見失うことが多いが、これは慣れるしかない。一応絵的な配慮はされてるし。
気楽にプレーしているが、これだけの絵を作るのにどれだけの時間やセンスが投入されているのか……頭が下がるのう。
今作に限らんが、つくづくクリエイター様は凄い。こんな俺ですが、根本に敬意は持ってるつもりです。多分。はい。
音楽は「目立たないBGM」だが、ボス戦曲は聴きまくったから耳に残った。デジタルサントラがあるようなので機会があれば。
キャラボイスも一応日本語で用意されているが、喋るのは主人公ただ一人。ちょっと寂しいが、まぁしゃーないか。

物語は……完全にオマケもの。近未来、人類がチョーシ扱いて未知のエイリアン技術を兵器転用しようとしたら、暴走。
街にはエイリアン兵器が跋扈するようになった。主人公「アヴァロン・ダロン」は、そういった問題を解決する「掃除屋」だ。
ちなみに女性。声は高山みなみっぽい? けど誰かは分からん。クールでスカした感じの女性。ヘルメットで顔は見えない。
今作に登場する人間は彼女ただ一人(厳密には救出するモブ人間もいるが)。たった一人で無言の兵器を破壊していく。
その後はイベントもムービーも何もなく、EDで「掃除屋は危険だが儲かる。今は酒を飲みながら次の仕事を待とう」で終わり。
清々しいくらい物語や世界設定をオマケ扱いしているゲームである。いやこれで正解だと思うけどね。俺は支持する。
けど一つ。ダロウ氏は女性で、全身スーツにヘルメットで顔が見えない。「メトロイド」のサムスリスペクツを感じさせる。
……なのに何故、EDでメットを取らない!? 結局顔は分からん。アホか製作者!! 何故そこをリスペクツしない!!!!
メトロイドに倣い、低難度じゃダメだが超難クリアーだと顔見せて投げキッスでもしてくれると期待したのに……嗚呼!!
この点だけ激しく期待ハズレだった。やはり洋ゲーとは分かり合えないのか。悲しい現実である。はぁ。


ふぅ、見た目に惚れて、やってみたら操作に苦戦し、馴染んだら楽しめて、最終的には最高難度まで全てクリアー。
満足である。本当は点数にも拘ってみるべきなのかもしれんが、ほんま興味ないんよ。シューティングやらんしなぁ。
今作の制作チームは、「RESOGUN」と「ALIENATION」てタイトルを先に出している。PV観たら、どちらも「綺麗」だった。
やっぱ絵作りセンスのあるチームなんだな。レソガンはPSプラスフリプで持ってるし、プレーを前向きに考えておこう。
ゲーム機の性能が上がりまくった昨今、グラフィックは綺麗で当たり前。……修羅の時代やのう。ハードル上がりすぎだ。
そんな時代に他との差を作るには、「超綺麗」を目指すか「センスある絵作り」を目指すか。どちらも簡単な話じゃない。
でもセンスある絵作りなら、まだ現実的だと思うんよね。人の手でやれるはずだから。まだ可能性が眠ってるはずだから。
無論俺には技術的なこたさっぱり分からん。でも古からのゲーオタとして、「綺麗な絵」はいつもいつまでも見たい。
ゲーム業界の比類なきグラフィックを生み出す機械とクリエイター様達の今後に期待して終わり。極論絵が綺麗なら全て良し。
綺麗なものはいいよね。汚いものは嫌だよね。……綺麗なものになりたいね。なれないから、それを求めちまうんかね。
はぁ。






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2 コメント

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武装型エクスカベーターとの死闘 (かまぼこ)
2020-11-14 18:33:24
「これはバカのしりぬぐいだ」と起動する度にアヴァロン・ダロン先生に罵られるゲーム(笑)

セール常連ながら名前だけじゃ何のゲームかさっぱりわからんゲーの一つですね
安いと言う理由で見てみたら面白そうと思って買ったゲームだったりします

買ったものの操作が大変でしかも1ステージがかなりの長さで嫌になってしばらく放置してしまいました
比類なきデュアルショック4を強化するアタッチメントが手に入ったので操作がやりやすくなるかと
思って再開したものの余計混乱する始末でした…結局通常通りプレイしましたよ~

操作の不慣れと(見つけてればあるけど)シーカーの無い1周目がしんどいんですよね特にボス
通常弾のあの低性能ぶりはどうなのかと(笑)射程短い、威力弱い、判定狭いの三重苦じゃないですかやだー
エフェクトがやたらキラキラしているしHDRバリバリに効かせてて非常に眩しいのもやりすぎ感
SFC初期にはやたらと回転機能をつかったゲームを見かけたけど、これはそのHDR版なんじゃないかと思うほどでした(笑)
仰る通りとても見にくいオーバーチャージの白黒ですが、HDRだと非常に「映える」んですよね。めちゃくちゃキレイ
そして効果切れの際に全体攻撃しますが最高難易度だと全員にとっても見難い恨み弾を四方から発射されて死亡もお約束w

2周目以降はシーカー垂れ流してるだけで困る事が殆どないし操作も慣れて来るのでいっきにヌルゲーになるという
でもそれが気持ち良いんですよね、多少被弾してもゴリゴリ進んでいけるし
僕は2、3周目はシーカー、体力+2、武器チャージ速度で回ってました。所謂作業ですし!

4周目は雑な事は一切許されなくてかなり大変でしたよね
シーカー垂れ流す=非常に見難い恨み弾が画面外から来て死亡
接近されたので通常弾で殺す=近接恨み弾で即死
凍らせないと倒せない円盤みたいな敵をラッシュ後殺す=近すぎて恨み弾で死亡
…恨みたいのはこっちなんだが?状態でした

4周目はチェックポイントに到達する度にどれくらいスルーできるか試しにラッシュだけで進むんですけど大抵縦に赤いレーザーだしてる丸い雑魚が邪魔してるんですよね~
ハードまでなら、こんなの当たる奴おらんやろ(笑)とか思ってたコイツも最難でその存在意義を知る…速攻で壊すためには近づく、それは恨み弾死…嗚呼
それでも全部倒していくとどこかで恨み弾で必ず殺されるwなのでできるだけスルーしたいのでパターンを作ってくんですがしんどいながらも面白かったです
もう最難通常面はやりたくないけど(笑)また遊ぶなら恨み弾の無い難易度一択です。アクションパズルやってるような感じですもん恨み弾は!!…ロードランナー?

最難の1ボスも恨み弾が最強の敵でした
避けられないとか忘れてるとかじゃなくて、見えないんですよ~画面が派手なミクちゃんゲーで音符が見えないのと同じ感じで苦労しました
どっちも慣れれば見えるけれど、1発で死ぬ恨み弾はもっと見やすくして欲しいものですよね

2ボスはシーカーとレールガンの2丁拳銃でガチャガチャ十字キーで切り替えながらやってたらなんとかなりました。忙しいけど手数アップです
レールガンは反射(で外してもまぐれヒットw)するしボスが一直線だったら貫通で4匹ともにもヒットしたりしてなかなか気持ち良いですよ
シーカーは雑魚散らし用にとっても便利ですね

3ボスはしばらく挑戦しても全く勝てる気がしなかったのでイージーに帰って2被弾以内で勝てるくらいまで練習しました
そうしないと後半の練習ができなかったので…結果イージーで作ったパターンは
「命綱のラッシュ範囲アップは固定。ボス横向き時は近接手榴弾&ラッシュで削りと弾消し、上にいる時は離れてレールガン+チャージ速度、
レーザーに囲まれる時は雑魚散らしシーカー+通常弾強化。中盤に縦に青壁を作れる所で安全に雑魚狩りしてオーバーチャージの稼ぎをして貯めておく。
最後のレーザー囲まれで装備を通常弾強化、オーバーチャージ延長に変更してオーバーチャージ発動ゴリ押しでチャージ1~2割残して押し切れる」
でした。装備変更が少々面倒だけど(被弾でなく戦術が)安定したのであとは最難で実践するだけでした。
撃破まで1時間以上かかりましたがガッツポーズもんです。達成感ありますよね~!

このゲームは「(パターンや敵が有限で)見た目ほど難しくないけど(特に操作が)見た目ほど簡単じゃない」
というやってみないとわからないゲームでしたね。操作のせいでしばらく放置してしまったけどやり始めてからはハマって一気にトロコンまで遊んじゃいました
(セール常連の割にw)隠れた良いゲームの1つだと思います。特に最難3ボスとのバトルは思い出に残ると思いますね!

点数は…僕も興味あんまりないんですがどうやら早回し必須で(敵登場後時間で点数が減衰、即撃破が推奨?)更に凍らせてから倒すと高得点であるような?
恨み弾されるのに凍らせるために近づくというのはどうなんだと思わずにはいられないw
集計は難易度毎ではなくごっちゃ混ぜだしよくわからないですね。ハイスコア界には近づかないでおくことにします(笑)

BGMは通常面がシーカー垂れ流し無双にピッタリな感じで結構カッコよかったかな?
3ボス戦は確かにききあk…いえ、耳に残りましたね(笑)

話はあまり聞かずに始めてしまったんですが
主役のアヴァロン先生は確かにサムスっぽいと思いました
仰る通り最高難度やった人へのちょっとしたオマケくらい入れておいてほしかったです

ALIENATIONは比類なき元祖ハクスラDiabloシリーズのようにランダムドロップの良品装備を得物に攻略してさらに良品を探すというタイプのゲームでした
遊んでると色んな人入ってきたりしてなかなかカオスですがわちゃわちゃして結構楽しめます。今も人がいるかはわからないですが…
残念ながら固定30fpsでしたがハクスラゲーなのであまりシビアではないので操作遅延覚悟でテレビ側の補間で60fps化してしまっても良いかもです

あ、そう言えばこのゲームで検索したら企業以外ではなんと腐れゲー道が一番上に表示されるじゃないですか!
もし日本マターフォールファン協会なるものがあるとしたらotaさんは重鎮ですね(笑)
Unknown (ota)
2020-11-16 01:47:14
>買ったものの操作が大変でしかも1ステージがかなりの長さで嫌になってしばらく放置してしまいました
今作は操作は独特すぎて慣れるのが大変ですね。俺はトロコン時点でさえミスしがちでした。

>比類なきデュアルショック4を強化するアタッチメントが手に入ったので操作がやりやすくなるかと
お、もしかしてボタンを増やすあれですか。おおー。ああいうのに手を出す人はカッコいいと思います。

>エフェクトがやたらキラキラしているしHDRバリバリに効かせてて非常に眩しいのもやりすぎ感
おお、モニターもいいの持ってるんですね。PS5への備えもバッチリでしょうか。羨ましい。
画面効果はフルHDを想定してるんでしょうね。本文にも書きましたが、俺はこのエフェクトに最初に惚れて購入しました

>4周目は雑な事は一切許されなくてかなり大変でしたよね
ゲームが一変しますよね。敵の数は攻撃は大差ないけど、恨み弾とHP1がとにかく相性最悪でキツい。

>4周目はチェックポイントに到達する度にどれくらいスルーできるか試しにラッシュだけで進むんですけど大抵縦に赤いレーザーだしてる丸い雑魚が邪魔してるんですよね~
わはは、俺もそれやりました、やりました。今作に慣れたらラッシュだけで進みたくなるのが自然ですな。

>3ボスはしばらく挑戦しても全く勝てる気がしなかったのでイージーに帰って2被弾以内で勝てるくらいまで練習しました
とにかく長丁場で、近道もないですからね。俺も低難度でやったり、PS4に残した録画を見て戦略を練ったりしました。

>操作のせいでしばらく放置してしまったけどやり始めてからはハマって一気にトロコンまで遊んじゃいました
それは素晴らしい。そして嬉しいです。俺が言うのはおかしいですが、ありがとうございます。w

>ハイスコア界には近づかないでおくことにします(笑)
ハイスコアは大抵のゲームで「上限がない」から、トロが絡まない限り手を出すのに躊躇してしまうんですよね。
やるならその一本に相当な年月をかける覚悟が必要なわけで、緩い感覚じゃなかなかね……。

>仰る通り最高難度やった人へのちょっとしたオマケくらい入れておいてほしかったです
これは本当に。我ながら、最高難度クリアーで顔見せ+投げキッスというのは非常によろしい案だと思ってます。

>ALIENATIONは比類なき元祖ハクスラDiabloシリーズのようにランダムドロップの良品装備を得物に攻略してさらに良品を探すというタイプのゲームでした
おお。今作に惚れた身として、フリプに来る前に買っておこう(もちろんセールで)とは思っているのですが。

>あ、そう言えばこのゲームで検索したら企業以外ではなんと腐れゲー道が一番上に表示されるじゃないですか!
マイナーであることが幸いしましたかねw
クリア後感想なので事前情報としては使えないでしょうけど、少しでも今作を広めるのに役立っていれば……なぁ……。

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