俺は安いゲームを買うことが好きである。
これはもう理屈じゃない。オタとしてカッコ悪いを超えてキモいことは自覚してるが、そうであるんだから仕方ない。
世間的に価値が低くなった創作物が、少なくとも俺の元では再び輝きを取り戻す。良い事じゃねーか。これでいいじゃねーか!
……とか無理矢理屁理屈を捏ね繰り回してみる。いずれプレーするんだし。いずれ。いずれな! ああああ。
で、そんな安いゲームの究極は、もちろん「無料」、タダゲーだ。
まぁ世の中には無料をも突き抜け、ゲームを貰った上に謝礼を受け取るゲームブログ運営者もいるのだろうが……
あの辺俺には色んな意味で理解不能なんで例外としておく。安いの究極は、タダゲーだ。
して昨年は、このタダゲーが矢鱈と充実していた1年だった。何やかんやで、いっぱい貰えた。
3DSではアンバサダー・プログラムにて計20本。PS側でも、ネットワークトラブルのお詫びにと、PS3とPSPで2本ずつ。
どちらも失態への謝罪・補填という形であり、去年はあくまで特別だったのだろうが、それでも異常と感じた。
どんなに安かろうと金を払って得ていたゲームソフトが、無料で貰える。サクッとDLに成功し、後はずっと俺のもの。
嬉しいはずだし、実際嬉しいのだが、あの微妙過ぎる気分は一体何なのか。安売りゲー購入の歪んだ喜びも、そこにはない。
アンバサダーPのGBA10本などはタイトル発表時はワクワクしたが、実際DLした後は奇妙な戸惑いを覚えたりもした。
ゲームソフトの内容とは直接関係のない、この形容し難い微妙な気持ち。無料ゲーは、本当に良い物なんだろうか?
純粋な無料ゲーとはちと違うが、近年はネットの発達により、ゲームの体験版がどのハードでも平然と配信されるようになった。
体験版だからもちろん無料だし、中には相当遊べるものもある。体験版だけをハシゴしていても、ゲーム時間には不足しないだろう。
そしてブラウザレベルのゲームなら、無料でない方が珍しいかもしれん。携帯電話等を含めれば更に無料ゲーの世界は広がる。
……ホント、改めて考えると一体この状況は何なんだろう。いいんかこれ? 何時の間にこんな事になっていたんだ?
無論、この状況が悪いと言うわけではない。俺だってタダゲーで遊ぶことはあるし、体験版の存在はとても大切だ。
メーカーも広告や課金等、今までとは違う形で金を得るよう作ってるんだし、別にボランティアで無料にしてるわけじゃない。当たり前だな。
だが、タダゲーというものが「手応えが薄い」のは、少なくとも俺にとって間違いなく事実である。無いではないが、薄い。
この手応えでゲームを入手して、果たして大いに楽しむことができるのか。そりゃ「暇潰し」にはなるだろうが、俺にとってのゲームがそれじゃいけない。
ゲームじゃないが、俺がアニメから気持ちが離れてしまったのも、アニメがほぼ常時無料で幾らでも手に入る現状と無関係ではない。
かと言ってもちろん、高い金を払えばゲームの面白さが増すなんて、そんな単純な話でもない。
これはお金の遣い方、金銭哲学の一環として、死ぬまで模索していくしかねーやな。
安いのはいいが、安ければそれでいいのか? 質や広告のウザさに目を瞑り無料を選ぶか、金を払ってでも安心と信頼を買うか?
己の限られたリソース、金と時間をなるべく有功に使えるよう、良い答えを導き出したいもんだ。非常に難しいけどな……。
そんな普通の人には恐らく悩むだけ無意味な大問題は置いておいて、「3Dクラシックス 光神話 パルテナの鏡」である。
去年の入手したタダゲーのうちの1本で、年末に3DSソフトを2本購入することで、無料DL権をプレゼントされた。
幸いというかオリジナルをプレーしたことがなく、もうすぐ発売される続編を控え、興味があった作品である。
「貰って嬉しい」レベルのタダゲーであり、ありがとう任天堂と言っておこう。
と言っても望んで購入したわけではないので、すぐにプレーするつもりもなかった。
だがある日ふと始めてしまった。ちなみに俺は一度手を付けたゲームは捨て置かないことを絶対信条としている。長期放置は稀にあるが……。
して一応クリアーしたんだが、うーん……なぁ、その。アレだよ、アレ。無料だからいいか? 古いゲームだからスルーするか?
いやいや、今作は「最新の600円ソフト」だよ。無料はキャンペーンで得た権利だし、発売は現在なんだから。
そういう視点で見ると、面白かったとは言い難い。満足したなんてとても言えない。貰って良かったか? うーん……。
まず、「3Dクラシックス」という一連の企画について。そもそもこの時点で、俺はかなり疑問である。
3Dクラシックスは、3DS発売から俺が今も拭いきれない「それで? それで何がしたいんですか?」という疑念を端的に体現しているシリーズだと思う。
大昔のファミコンゲームを、背景3D化して復活させる。だが所詮のっぺりとしたファミコングラフィック、3D化の恩恵があるとは思えない。
またキャラのドット絵は良くも悪くも再現に拘っていて、リメイクではない。味があると言うべきか、古すぎると言うべきか。
ゲーム内容も、僅かな調整やアレンジモードは存在するが、基本的に再現だ。古すぎるレベルである。
纏めると「見栄えが良くなった大昔のゲームの」である。リメイクではなく、再現なのだ。
果たしてこれを楽しく遊べる人が、旧作に思い入れのある懐古層以外に存在するのか。それともその層にだけ売れれば満足なのか。
俺自身大昔のゲームを今もプレーする事はあるが、それはあくまで当時の作品そのままだったり、リメイク作だ。
今の時代に、見栄えを良くしただけの再現を喜ばしいかと問われれば、否と答えるしかない。何がしたいんだ? これがしたいのか?
3Dクラシックスは、第一弾の「エキサイトバイク」もまた無料配信されたので、当然ゲットした。
でもこの作品をプレーした時は、本当に驚いたよ。「飛び出すエキサイトバイク」本当にこれだけで、以下でも以上でもない。
今になってエキサイトバイクをプレーするの? 飛び出すことを喜べと言うの? これが最新ハードで提供されるソフトの一つなの?
当時はまだ3DSの値下げも発表されておらず、3DSが沈みきっていた頃である。それを象徴するかのようなソフトだった。
無料で配信し、3DSが如何にダメなハードかを宣伝しているかのようだった。あのゲームをプレーして「3DSスゲー!」と思った人は一人でもいるのだろうか。
残念ながら、パルテナの鏡にも同じ感想を抱いた。この企画を面白いと思うセンスが俺には全く分からない……。
とは言え俺にとってパルテナの鏡は未プレー作であり、古くてもある意味新鮮ではある。3D化はともかく、ソフトに価値はある。
だからプレーしたんだが……正直、旧作としてもイマイチと感じた。初代のマリオやゼルダには遠く及ばない。
続編が一切製作されなかったのは、単にそこまでの作品だったからではないだろうか。
尤も海外では売れたらしく、スマブラでの復活や続編発売も海外向けの流れなんだろう。だが日本では、殆ど忘れられた作品だったのではないか?
少なくとも今のプレーに耐え得る作品ではない。俺の懐古パワーを発揮してもそう感じてしまった。
ゲームは、基本的にアクションになるのかな。成長要素があるので純粋なアクションではない、か。
一方通行の画面を只管先に進み、ポイントを通過するとステージクリアー。ステージは4×3の12面に、最終ステージが更に1面。
主人公ピットの攻撃手段はほぼ「矢」だけで、射程は短く扱い難いが回数制限はない。後は移動とジャンプしかできない。
先に進めば敵が出現し、エリアの最後では中ボスが登場。最終ステージだけはシューティングにゲームが変化し、ラストバトル。
……何の面白みもない説明文だな。まぁ実際面白くないと言うか、非常に淡々とゲームが進むんだよな。
今作は初代のゼルダやメトロイドと似た感じのゲームであるが、その2作にある共通の要素「探索」が極めて薄い。
ゲームは一本道で、隠し通路やアイテム等は恐らく存在しない。あってもゲームの大勢に影響しないだろう。
一応中ボスステージは、ゼルダ風に部屋が区切られたダンジョンが舞台になるんだが、マッピングすれば十分で、謎解き要素はない。
何も考えず、とにかく敵を倒し、先に進んで行けばいいゲームなのだ。これは別に悪口じゃない。寧ろアクションゲームとしては正しい作りだ。
……でもその割に道中の移動や戦闘が楽しくないのは、批判するしかないよなぁ。これじゃ面白くはないよ。
先に進めば雑魚が出る。ゲームとして当たり前の話だ。だがその雑魚の挙動は実にファミコン的で、単調で面白みがない。
こちらを攻撃する意志を感じず、ただダラダラとゲームの都合で出現しているだけ。そんなことを強く感じた。
まぁそんなのどのゲームでも同じと言えば同じなんだが、今作のように雑魚の配置や動きの作りにセンスがないと、そう感じてしまう。
こういうゲームをやると、マリオやロックマンがいかに良く出来ているか痛感する。だからあれらの作品は面白い。今でもな。
こういった部分はハードの性能に依存せず、当時でも作り方次第で面白いものを作れたはずだ。
まぁまだまだゲーム黎明期の当時のバランスに文句付けるのはおかしいかもしれんが……今作も立派に任天堂のゲームだからな。
今プレーするにしても、自然と要求レベルは高くなるんだよ。はぁ。
ピットの挙動はやや重めで、武器の弓は弾数無限なものの射程が短く連射もできず、雑魚達にも舐めてかかれるわけではない。
またファミコンらしく、雑魚は無節操に出現するので、ただ倒していくだけではしんどくなってしまう。
倒すべき時と避けて逃げるべき場面を見切る感覚が必要だ。この辺のファミコンっぽさは楽しめたと言えるかもしれない。
ちなみに今作にはアレンジモードが搭載されており、それだと矢の連射が効いたりして、少しゲームが楽になるらしい。
だが俺は迷わずオリジナルモードを選択した。せっかく今になってプレーするんだから、当時の難度を体験しなきゃ意味がない。
別にそれを自慢するほど難しいゲームではないんだが、一応威張っておこう。だから威張るようなこっちゃないっての。はぁ。
画面が上にスクロールするエリアでは、過ぎた場面は「穴」として扱われ、落下すれば死亡する。
例えるなら「アイスクライマー」方式かな。意外とあのゲーム以外で見た事がなかったので、ちょっと面白かった。
でもピットって一応天使の設定なのに、あの程度で死ぬってどうかと思った。そもそも天使って死ぬのか?
ちなみに今作でピットが死ぬと、画面には間抜けな音楽と共に「ヤラレチャッタ」と表示される。
このギャグっぽい演出は当時から語り草だったらしいが、正直全然面白くなかった。はやや。
難度については、開始当初は非常に難しいと感じた。
とにかくピットの体力が少なく、すぐに死んでしまう。残機制ではないから、死ねばチェックポイントからやり直しだ。
敵の動きは最初から嫌らしく、「まずは手慣らし」な雰囲気は存在しない。古いゲームらしいと言える。
最初のチェックポイントにすらなかなか到着できず、数ヶ月前泣くほど苦労したメトロイドの再来かとビビったりもした。
が、敵の動きも被ダメージもメトロイドほど苛烈ではなく、何度か挑戦し、また地道に慎重に進めることで、何とか突破できた。
これなら何とかなりそうだと思ったが、後の面はより難度が上がると考えると、気が重くもなった。
……のだが、このゲームは明らかに「進めば進むほど楽になる」バランスだった。1-1こそが一番難しい。初代ボンバーマンのようである。
ピットが敵を倒すと、一般アクションゲームのようにスコアが加算される。
そしてスコアはチェックポイント毎に清算され、一定値を超えるとボーナスとしてピットの体力が増えるのである。最大4回まで増やすことができる。
今作は雑魚敵の攻撃は序盤も終盤もさして変わらず、攻撃力も大差ない。開始直後で何より辛いのは、体力の低さだった。
それがスコアにより増えることで劇的に改善され、進めるのが一気に楽になる。2回増えた辺りからは、楽すぎると感じたほどだ。
かなりビビってたのでこの思わぬ低難度化にはホッとした部分もあるが、冷静に考えると単にバランス調整がなってないだけだ。
また敵は無限に湧いてくる上、今作には時間制限もないので、稼ごうと思えば幾らでもスコア稼ぎが可能。
やろうと思えば1-1で体力最高にすることも可能だろう。そこまでするメリットは殆どないと思うが。
雑魚の動きや配置でも思ったが、やはり今作の製作者にはセンスを感じない。25年前の事を言われても困るかもしれんが、言わせてもらう。
あと、ボスキャラの異様な弱さにもびっくした。これは3体の中ボス及びラスボス全てに共通していて、本当に驚くほど弱かった。
動きは重くて単調、吐き出す弾は遅くて少ない。体力が多くて倒すのに時間がかかること以外は、雑魚敵と大差ない。
ボス戦では「イカロス」という助っ人キャラを、頑張り次第で幾らでも投入できるんだが、ハッキリ言ってそんなの不要。
ピット一人でチンタラ矢を撃ちまくっているだけで、ほぼ負ける要素がない。実際全て初見で倒せた。
ラスボスのメデューサなどは、まだ面途中の中ボスだと思っていたので、倒した後EDが始まったのを見て呆れてしまった。お前ラスボスだったんかよ、と。
当然このボスの弱さも低難度化に影響している。ボス面の迷宮は広くて面倒臭いが、肝心のボスがアレではマッピングの苦労が報われないってもんだ。
出だしの難しさを思うと実に歪である。もう少し調整できなかったもんだろうか。
この低難度っぷりと、謎解き要素がない一本道な作りのせいで、今作には周回プレーを誘う魅力が致命的に欠けていると思う。
腕を上げて華麗に倒したくなる敵がいないし、早解きを目指すにも冗長なステージを素直に進むしかないので、短縮できる要素が少ない。
俺には全く合わなかったが、メトロイドにはそういう2周目3周目をやらせる要素がゴロゴロあり、その点については見事だと思った。
今作は典型的な1回ゲーで、2周目をやる気にがなれなかった。新モード等も出現しなかったし。
考えてみれば、タイトルは昔から知っていたが、今作のゲーム内容についてはリアルでもネットでも今まで全く耳にしたことがなかった。
それはつまり、語るほど価値のある内容じゃなかったってことではなかろうか。ちなみに糞なら糞で広く語り継がれるだろうと思う。
名作でもクソゲーでもない、印象に残らない凡作。それを今になってわざわざ再現することに、果たして意味があるのか。
3Dクラシックというシリーズも疑問なら、それに今作を選出する理由も疑問。ゲーム内容は平凡で、今では面白いとは言い難い。
散々な感想になるが、事実である。無理に良い部分を探すなら、音楽が3DSの恩恵を受けて非常にクリアになったことだろうか。
そういや3Dクラシックスは、エキサイトバイクも今作も、何故か音量が異常に大きいんだよな。まぁ下げればいいだけなんだけど。
ふぅ。
今作が3Dクラシックス化し、無料配信までされたのは、今作を楽しんでもらう為ではない。多分それは二の次だ。
一番の理由はもちろん、3月に発売される「新・光神話パルテナの鏡」の販促である。
ゲーム内容は最早完全に別物だが、一応25年ぶりの続編(リメイク?)なので、前作によって新作の存在を思い出してほしい。
任天堂の狙いはそこにあるのだろう。でなきゃ作るのはともかく、無料配信はちょっと不自然だからな。
だが今作の出来を見るに、販促に役立ったのかは甚だ疑問である。まぁゲーム内容より、タイトルを覚えて欲しいのだろうけど。
しっかしそもそも新作を続編に仕立て上げたのも疑問だな。完全新作にした方が良かったんではなかろうか。
それとも海外じゃそこまで大きなブランドなのか? うーむ、理解できん。
それと新作の方は、製作者である桜井政博氏の名前も前面に出ている。現状期待してる人の多くはこの人の名前を信頼しているのではなかろうか。
が、俺自身は氏のゲームは「スマブラX」をやっただけで、実はあまり縁がない。そのスマブラXも、出来はともかくあまり合わなかった。
寧ろ氏が自信満々だったスマブラXのモードの一つ「亜空の使者」が壊滅的に面白くなかったので、その実力に疑問を抱いているほどだ。
つーわけで俺に桜井ブランドは浸透しておらず、現在の所新作購入の目は薄い。興味がないわけではないんだが。
スマブラ以外で久々に手掛けるオリジナル(実質そう言っていいだろう)新作ってことで、飛び抜けた面白さと売上を見せて欲しいと思うが……
果たしてどうなるんだろう。この作品がキッチリ売れてこそ、3DS人気は本物と判断できると思う。うーん。
プレーの感触は悪かったが、何たって今作は「無料」という、ある意味最強の強みがある。
無料だから、損をしていない。面白くなくても流すことが出来る。むちゃくちゃな理屈だが、それはある。とする。
まぁ一応昔から喉に引っ掛かってたタイトルだから、こういう形でプレーできたことは決して無意味ではない。
そうさ、面白くなくたって、俺は別にいいんだ。どんなゲームもゲームはゲーム、それだけで俺には価値がある。
ありがとうパルテナありがとう任天堂。ありがとう3DSありがとう立体視ありがとう開発者!!!
なかば自棄糞気味に終わり。ゲームは時間を食う。タダゲー溢れる現在、お金以上に、その扱いは非常に難しい……。
拍手を送る
これはもう理屈じゃない。オタとしてカッコ悪いを超えてキモいことは自覚してるが、そうであるんだから仕方ない。
世間的に価値が低くなった創作物が、少なくとも俺の元では再び輝きを取り戻す。良い事じゃねーか。これでいいじゃねーか!
……とか無理矢理屁理屈を捏ね繰り回してみる。いずれプレーするんだし。いずれ。いずれな! ああああ。
で、そんな安いゲームの究極は、もちろん「無料」、タダゲーだ。
まぁ世の中には無料をも突き抜け、ゲームを貰った上に謝礼を受け取るゲームブログ運営者もいるのだろうが……
あの辺俺には色んな意味で理解不能なんで例外としておく。安いの究極は、タダゲーだ。
して昨年は、このタダゲーが矢鱈と充実していた1年だった。何やかんやで、いっぱい貰えた。
3DSではアンバサダー・プログラムにて計20本。PS側でも、ネットワークトラブルのお詫びにと、PS3とPSPで2本ずつ。
どちらも失態への謝罪・補填という形であり、去年はあくまで特別だったのだろうが、それでも異常と感じた。
どんなに安かろうと金を払って得ていたゲームソフトが、無料で貰える。サクッとDLに成功し、後はずっと俺のもの。
嬉しいはずだし、実際嬉しいのだが、あの微妙過ぎる気分は一体何なのか。安売りゲー購入の歪んだ喜びも、そこにはない。
アンバサダーPのGBA10本などはタイトル発表時はワクワクしたが、実際DLした後は奇妙な戸惑いを覚えたりもした。
ゲームソフトの内容とは直接関係のない、この形容し難い微妙な気持ち。無料ゲーは、本当に良い物なんだろうか?
純粋な無料ゲーとはちと違うが、近年はネットの発達により、ゲームの体験版がどのハードでも平然と配信されるようになった。
体験版だからもちろん無料だし、中には相当遊べるものもある。体験版だけをハシゴしていても、ゲーム時間には不足しないだろう。
そしてブラウザレベルのゲームなら、無料でない方が珍しいかもしれん。携帯電話等を含めれば更に無料ゲーの世界は広がる。
……ホント、改めて考えると一体この状況は何なんだろう。いいんかこれ? 何時の間にこんな事になっていたんだ?
無論、この状況が悪いと言うわけではない。俺だってタダゲーで遊ぶことはあるし、体験版の存在はとても大切だ。
メーカーも広告や課金等、今までとは違う形で金を得るよう作ってるんだし、別にボランティアで無料にしてるわけじゃない。当たり前だな。
だが、タダゲーというものが「手応えが薄い」のは、少なくとも俺にとって間違いなく事実である。無いではないが、薄い。
この手応えでゲームを入手して、果たして大いに楽しむことができるのか。そりゃ「暇潰し」にはなるだろうが、俺にとってのゲームがそれじゃいけない。
ゲームじゃないが、俺がアニメから気持ちが離れてしまったのも、アニメがほぼ常時無料で幾らでも手に入る現状と無関係ではない。
かと言ってもちろん、高い金を払えばゲームの面白さが増すなんて、そんな単純な話でもない。
これはお金の遣い方、金銭哲学の一環として、死ぬまで模索していくしかねーやな。
安いのはいいが、安ければそれでいいのか? 質や広告のウザさに目を瞑り無料を選ぶか、金を払ってでも安心と信頼を買うか?
己の限られたリソース、金と時間をなるべく有功に使えるよう、良い答えを導き出したいもんだ。非常に難しいけどな……。
そんな普通の人には恐らく悩むだけ無意味な大問題は置いておいて、「3Dクラシックス 光神話 パルテナの鏡」である。
去年の入手したタダゲーのうちの1本で、年末に3DSソフトを2本購入することで、無料DL権をプレゼントされた。
幸いというかオリジナルをプレーしたことがなく、もうすぐ発売される続編を控え、興味があった作品である。
「貰って嬉しい」レベルのタダゲーであり、ありがとう任天堂と言っておこう。
と言っても望んで購入したわけではないので、すぐにプレーするつもりもなかった。
だがある日ふと始めてしまった。ちなみに俺は一度手を付けたゲームは捨て置かないことを絶対信条としている。長期放置は稀にあるが……。
して一応クリアーしたんだが、うーん……なぁ、その。アレだよ、アレ。無料だからいいか? 古いゲームだからスルーするか?
いやいや、今作は「最新の600円ソフト」だよ。無料はキャンペーンで得た権利だし、発売は現在なんだから。
そういう視点で見ると、面白かったとは言い難い。満足したなんてとても言えない。貰って良かったか? うーん……。
まず、「3Dクラシックス」という一連の企画について。そもそもこの時点で、俺はかなり疑問である。
3Dクラシックスは、3DS発売から俺が今も拭いきれない「それで? それで何がしたいんですか?」という疑念を端的に体現しているシリーズだと思う。
大昔のファミコンゲームを、背景3D化して復活させる。だが所詮のっぺりとしたファミコングラフィック、3D化の恩恵があるとは思えない。
またキャラのドット絵は良くも悪くも再現に拘っていて、リメイクではない。味があると言うべきか、古すぎると言うべきか。
ゲーム内容も、僅かな調整やアレンジモードは存在するが、基本的に再現だ。古すぎるレベルである。
纏めると「見栄えが良くなった大昔のゲームの」である。リメイクではなく、再現なのだ。
果たしてこれを楽しく遊べる人が、旧作に思い入れのある懐古層以外に存在するのか。それともその層にだけ売れれば満足なのか。
俺自身大昔のゲームを今もプレーする事はあるが、それはあくまで当時の作品そのままだったり、リメイク作だ。
今の時代に、見栄えを良くしただけの再現を喜ばしいかと問われれば、否と答えるしかない。何がしたいんだ? これがしたいのか?
3Dクラシックスは、第一弾の「エキサイトバイク」もまた無料配信されたので、当然ゲットした。
でもこの作品をプレーした時は、本当に驚いたよ。「飛び出すエキサイトバイク」本当にこれだけで、以下でも以上でもない。
今になってエキサイトバイクをプレーするの? 飛び出すことを喜べと言うの? これが最新ハードで提供されるソフトの一つなの?
当時はまだ3DSの値下げも発表されておらず、3DSが沈みきっていた頃である。それを象徴するかのようなソフトだった。
無料で配信し、3DSが如何にダメなハードかを宣伝しているかのようだった。あのゲームをプレーして「3DSスゲー!」と思った人は一人でもいるのだろうか。
残念ながら、パルテナの鏡にも同じ感想を抱いた。この企画を面白いと思うセンスが俺には全く分からない……。
とは言え俺にとってパルテナの鏡は未プレー作であり、古くてもある意味新鮮ではある。3D化はともかく、ソフトに価値はある。
だからプレーしたんだが……正直、旧作としてもイマイチと感じた。初代のマリオやゼルダには遠く及ばない。
続編が一切製作されなかったのは、単にそこまでの作品だったからではないだろうか。
尤も海外では売れたらしく、スマブラでの復活や続編発売も海外向けの流れなんだろう。だが日本では、殆ど忘れられた作品だったのではないか?
少なくとも今のプレーに耐え得る作品ではない。俺の懐古パワーを発揮してもそう感じてしまった。
ゲームは、基本的にアクションになるのかな。成長要素があるので純粋なアクションではない、か。
一方通行の画面を只管先に進み、ポイントを通過するとステージクリアー。ステージは4×3の12面に、最終ステージが更に1面。
主人公ピットの攻撃手段はほぼ「矢」だけで、射程は短く扱い難いが回数制限はない。後は移動とジャンプしかできない。
先に進めば敵が出現し、エリアの最後では中ボスが登場。最終ステージだけはシューティングにゲームが変化し、ラストバトル。
……何の面白みもない説明文だな。まぁ実際面白くないと言うか、非常に淡々とゲームが進むんだよな。
今作は初代のゼルダやメトロイドと似た感じのゲームであるが、その2作にある共通の要素「探索」が極めて薄い。
ゲームは一本道で、隠し通路やアイテム等は恐らく存在しない。あってもゲームの大勢に影響しないだろう。
一応中ボスステージは、ゼルダ風に部屋が区切られたダンジョンが舞台になるんだが、マッピングすれば十分で、謎解き要素はない。
何も考えず、とにかく敵を倒し、先に進んで行けばいいゲームなのだ。これは別に悪口じゃない。寧ろアクションゲームとしては正しい作りだ。
……でもその割に道中の移動や戦闘が楽しくないのは、批判するしかないよなぁ。これじゃ面白くはないよ。
先に進めば雑魚が出る。ゲームとして当たり前の話だ。だがその雑魚の挙動は実にファミコン的で、単調で面白みがない。
こちらを攻撃する意志を感じず、ただダラダラとゲームの都合で出現しているだけ。そんなことを強く感じた。
まぁそんなのどのゲームでも同じと言えば同じなんだが、今作のように雑魚の配置や動きの作りにセンスがないと、そう感じてしまう。
こういうゲームをやると、マリオやロックマンがいかに良く出来ているか痛感する。だからあれらの作品は面白い。今でもな。
こういった部分はハードの性能に依存せず、当時でも作り方次第で面白いものを作れたはずだ。
まぁまだまだゲーム黎明期の当時のバランスに文句付けるのはおかしいかもしれんが……今作も立派に任天堂のゲームだからな。
今プレーするにしても、自然と要求レベルは高くなるんだよ。はぁ。
ピットの挙動はやや重めで、武器の弓は弾数無限なものの射程が短く連射もできず、雑魚達にも舐めてかかれるわけではない。
またファミコンらしく、雑魚は無節操に出現するので、ただ倒していくだけではしんどくなってしまう。
倒すべき時と避けて逃げるべき場面を見切る感覚が必要だ。この辺のファミコンっぽさは楽しめたと言えるかもしれない。
ちなみに今作にはアレンジモードが搭載されており、それだと矢の連射が効いたりして、少しゲームが楽になるらしい。
だが俺は迷わずオリジナルモードを選択した。せっかく今になってプレーするんだから、当時の難度を体験しなきゃ意味がない。
別にそれを自慢するほど難しいゲームではないんだが、一応威張っておこう。だから威張るようなこっちゃないっての。はぁ。
画面が上にスクロールするエリアでは、過ぎた場面は「穴」として扱われ、落下すれば死亡する。
例えるなら「アイスクライマー」方式かな。意外とあのゲーム以外で見た事がなかったので、ちょっと面白かった。
でもピットって一応天使の設定なのに、あの程度で死ぬってどうかと思った。そもそも天使って死ぬのか?
ちなみに今作でピットが死ぬと、画面には間抜けな音楽と共に「ヤラレチャッタ」と表示される。
このギャグっぽい演出は当時から語り草だったらしいが、正直全然面白くなかった。はやや。
難度については、開始当初は非常に難しいと感じた。
とにかくピットの体力が少なく、すぐに死んでしまう。残機制ではないから、死ねばチェックポイントからやり直しだ。
敵の動きは最初から嫌らしく、「まずは手慣らし」な雰囲気は存在しない。古いゲームらしいと言える。
最初のチェックポイントにすらなかなか到着できず、数ヶ月前泣くほど苦労したメトロイドの再来かとビビったりもした。
が、敵の動きも被ダメージもメトロイドほど苛烈ではなく、何度か挑戦し、また地道に慎重に進めることで、何とか突破できた。
これなら何とかなりそうだと思ったが、後の面はより難度が上がると考えると、気が重くもなった。
……のだが、このゲームは明らかに「進めば進むほど楽になる」バランスだった。1-1こそが一番難しい。初代ボンバーマンのようである。
ピットが敵を倒すと、一般アクションゲームのようにスコアが加算される。
そしてスコアはチェックポイント毎に清算され、一定値を超えるとボーナスとしてピットの体力が増えるのである。最大4回まで増やすことができる。
今作は雑魚敵の攻撃は序盤も終盤もさして変わらず、攻撃力も大差ない。開始直後で何より辛いのは、体力の低さだった。
それがスコアにより増えることで劇的に改善され、進めるのが一気に楽になる。2回増えた辺りからは、楽すぎると感じたほどだ。
かなりビビってたのでこの思わぬ低難度化にはホッとした部分もあるが、冷静に考えると単にバランス調整がなってないだけだ。
また敵は無限に湧いてくる上、今作には時間制限もないので、稼ごうと思えば幾らでもスコア稼ぎが可能。
やろうと思えば1-1で体力最高にすることも可能だろう。そこまでするメリットは殆どないと思うが。
雑魚の動きや配置でも思ったが、やはり今作の製作者にはセンスを感じない。25年前の事を言われても困るかもしれんが、言わせてもらう。
あと、ボスキャラの異様な弱さにもびっくした。これは3体の中ボス及びラスボス全てに共通していて、本当に驚くほど弱かった。
動きは重くて単調、吐き出す弾は遅くて少ない。体力が多くて倒すのに時間がかかること以外は、雑魚敵と大差ない。
ボス戦では「イカロス」という助っ人キャラを、頑張り次第で幾らでも投入できるんだが、ハッキリ言ってそんなの不要。
ピット一人でチンタラ矢を撃ちまくっているだけで、ほぼ負ける要素がない。実際全て初見で倒せた。
ラスボスのメデューサなどは、まだ面途中の中ボスだと思っていたので、倒した後EDが始まったのを見て呆れてしまった。お前ラスボスだったんかよ、と。
当然このボスの弱さも低難度化に影響している。ボス面の迷宮は広くて面倒臭いが、肝心のボスがアレではマッピングの苦労が報われないってもんだ。
出だしの難しさを思うと実に歪である。もう少し調整できなかったもんだろうか。
この低難度っぷりと、謎解き要素がない一本道な作りのせいで、今作には周回プレーを誘う魅力が致命的に欠けていると思う。
腕を上げて華麗に倒したくなる敵がいないし、早解きを目指すにも冗長なステージを素直に進むしかないので、短縮できる要素が少ない。
俺には全く合わなかったが、メトロイドにはそういう2周目3周目をやらせる要素がゴロゴロあり、その点については見事だと思った。
今作は典型的な1回ゲーで、2周目をやる気にがなれなかった。新モード等も出現しなかったし。
考えてみれば、タイトルは昔から知っていたが、今作のゲーム内容についてはリアルでもネットでも今まで全く耳にしたことがなかった。
それはつまり、語るほど価値のある内容じゃなかったってことではなかろうか。ちなみに糞なら糞で広く語り継がれるだろうと思う。
名作でもクソゲーでもない、印象に残らない凡作。それを今になってわざわざ再現することに、果たして意味があるのか。
3Dクラシックというシリーズも疑問なら、それに今作を選出する理由も疑問。ゲーム内容は平凡で、今では面白いとは言い難い。
散々な感想になるが、事実である。無理に良い部分を探すなら、音楽が3DSの恩恵を受けて非常にクリアになったことだろうか。
そういや3Dクラシックスは、エキサイトバイクも今作も、何故か音量が異常に大きいんだよな。まぁ下げればいいだけなんだけど。
ふぅ。
今作が3Dクラシックス化し、無料配信までされたのは、今作を楽しんでもらう為ではない。多分それは二の次だ。
一番の理由はもちろん、3月に発売される「新・光神話パルテナの鏡」の販促である。
ゲーム内容は最早完全に別物だが、一応25年ぶりの続編(リメイク?)なので、前作によって新作の存在を思い出してほしい。
任天堂の狙いはそこにあるのだろう。でなきゃ作るのはともかく、無料配信はちょっと不自然だからな。
だが今作の出来を見るに、販促に役立ったのかは甚だ疑問である。まぁゲーム内容より、タイトルを覚えて欲しいのだろうけど。
しっかしそもそも新作を続編に仕立て上げたのも疑問だな。完全新作にした方が良かったんではなかろうか。
それとも海外じゃそこまで大きなブランドなのか? うーむ、理解できん。
それと新作の方は、製作者である桜井政博氏の名前も前面に出ている。現状期待してる人の多くはこの人の名前を信頼しているのではなかろうか。
が、俺自身は氏のゲームは「スマブラX」をやっただけで、実はあまり縁がない。そのスマブラXも、出来はともかくあまり合わなかった。
寧ろ氏が自信満々だったスマブラXのモードの一つ「亜空の使者」が壊滅的に面白くなかったので、その実力に疑問を抱いているほどだ。
つーわけで俺に桜井ブランドは浸透しておらず、現在の所新作購入の目は薄い。興味がないわけではないんだが。
スマブラ以外で久々に手掛けるオリジナル(実質そう言っていいだろう)新作ってことで、飛び抜けた面白さと売上を見せて欲しいと思うが……
果たしてどうなるんだろう。この作品がキッチリ売れてこそ、3DS人気は本物と判断できると思う。うーん。
プレーの感触は悪かったが、何たって今作は「無料」という、ある意味最強の強みがある。
無料だから、損をしていない。面白くなくても流すことが出来る。むちゃくちゃな理屈だが、それはある。とする。
まぁ一応昔から喉に引っ掛かってたタイトルだから、こういう形でプレーできたことは決して無意味ではない。
そうさ、面白くなくたって、俺は別にいいんだ。どんなゲームもゲームはゲーム、それだけで俺には価値がある。
ありがとうパルテナありがとう任天堂。ありがとう3DSありがとう立体視ありがとう開発者!!!
なかば自棄糞気味に終わり。ゲームは時間を食う。タダゲー溢れる現在、お金以上に、その扱いは非常に難しい……。
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>で、そんな安いゲームの究極は、もちろん「無料」、タダゲーだ。
この記事が書かれてからも、あらゆるプラットフォームやサービスで無料配布が行われてきましたが……
現在において無料配布で私が印象的なのは、1年半ほど前から始まったディジタルプラットフォームであるEPIC Storeですね。
「Unreal」シリーズや「Gears of War」シリーズで名を馳せ、Unreal Engineや「Fortnite」で飛ぶ鳥を落とす勢いのEPIC GAMESが運営するストアなんですが、開設からずっと無料配布キャンペーンを続け、それどころかその間隔は徐々に加速して今では毎週2タイトルのPCゲームを無料配布というハイペース、無料で配布されるタイトルも初回配布の「Subnautica」のような高評価インディータイトルから「GTA V」のようなAAAタイトルまで有名作が多数というなんとも太っ腹なキャンペーンです。
新興のストアなんでこれぐらいしないとSteam等に対抗して人を呼び込むことはできないという考えなんでしょうかね。
で、私もおそらくここで無料で配布されたほとんどのタイトルを受け取っているんですが(まあその中には他プラットフォームで既に購入済だったタイトルも結構含まれているんですけども)なんというか、ほとんど手を付けてられてないのが現状です。
やっぱり身銭を切って購入したタイトルと比べるとどこか心情的に後回しになってしまうというか……。
中には無料で手に入れた後に他プラットフォームで購入したタイトルもあるんですが……我ながら変な行動ですね。
まあそれはそれとして貰えるものはありがたいのでなんでも貰っておきますがw。
>難度については、開始当初は非常に難しいと感じた。
初代「パルテナ」をプレーしたことはないのですが、「新パルテナ」の社長が訊くでも岩田社長が「一般的にゲームというのは後半から難しくなっていくものなのに初代『パルテナ』は序盤がとんでもない難易度」と言っていたのが印象的ですね。そんなに歪なんですかw。
>一番の理由はもちろん、3月に発売される「新・光神話パルテナの鏡」の販促である。
この感想記事は「新パルテナ」発売前のものですが、個人的にはあのタイトル、3DSタイトルの中でも5本の指に入る傑作の一つだと思います。ネットを見てると3DSタイトルの最高傑作という人も結構いるようですね。
3DSタイトルの中では上位を争うクオリティのグラフィック、桜庭統氏・光田康典氏・岩垂徳行氏・古代祐三氏・高田雅史氏という豪華作曲陣による大いに盛り上がるBGM、魅力的なキャラクター、そしてなにより3DSの操作体系を活かしたゲームデザイン、とボリューム感やマルチプレイ対戦のリプレー性も相まってなんというか携帯機のはずなのに豪華というか大作のような感じすら受けるTPSでした。
ただ、桜井氏が手掛けた独特で非常にコミカルなキャラクターの台詞回しやノリが人を選ぶ、とは言われていてこれには私も同意ですね……個人的には氏のセンスは好きなので良いんですが合わない人はあれはまあ気になるでしょう。
>スマブラ以外で久々に手掛けるオリジナル(実質そう言っていいだろう)新作ってことで、飛び抜けた面白さと売上を見せて欲しいと思うが……
「新パルテナ」の国内売上は約30万本ほど(Wikipedia情報)らしいですがこれは……どうなんでしょうかね?
私としてはこれだけで終わらせるのにはもったいないぐらいのポテンシャルを感じたのですが。
「カービィ」「スマブラ」「エアライド」「メテオス」そして「新パルテナ」と桜井氏のゲームデザインは毎回既存のジャンルを再構成したような作風ですが、それによりそのジャンルの面白さの核はそのままに新しい感覚をもたらす様は素晴らしいと思います。(ある意味任天堂イズム的でもある?)
この頃は「スマブラ」にかかりっきりで忙しそうな桜井氏ですが、氏の才能を考えるとオリジナルのタイトルにももっと挑戦してほしい、なんて思ってしまいますね。
でも評価が高まり続け半ば神格化の様相を呈している「エアライド」等の続編も作って欲しいし……。
しかし「スマブラ」は間違いなく色んな意味で重要でしょうし……。
まあ、なによりこれからもずっと氏には業界で活躍してほしいものですね。
GTA5の時はニュースになりましたね。現役で売れてる超級タイトルを無料て。で、それ以外でも超太っ腹なんですな。
俺はGTA5未所持だし、タダゲー愛には自信があるんで、権利だけでも貰っておくべき!! ……と思ったけど結局見送りました。
どこまでも家庭用ゲーム機脳です。クリックひとつで終わるTwitchプライムのタダゲーは毎月キッチリ受け取ってますが。
>で、私もおそらくここで無料で配布されたほとんどのタイトルを受け取っているんですが(まあその中には他プラットフォーム>で既に購入済だったタイトルも結構含まれているんですけども)なんというか、ほとんど手を付けてられてないのが現状です。
分かります。もらえることはもちろん嬉しいけど、プレーするとなると話は別。読書と違い、時間がかかる娯楽ですしね。
にしても、なぜこんなにタダゲーが溢れる時代になったのか。ちゃんと撒き餌として機能してるってことでしょうか。分からん。
>個人的にはあのタイトル、3DSタイトルの中でも5本の指に入る傑作の一つだと思います。
おお、そうですか。個人的には「タッチペンを使った撃ちゲー」な印象で、正直そうやりたいとも思いませんでした。
>そしてなにより3DSの操作体系を活かしたゲームデザイン
3DSを活かしたゲームではありましたね。「こういうゲームを作って欲しい」という任天堂の要望も満たしていたような気がします。
そういやファミ通クロレビで満点取ってたな……いやこれはどうでもいいか。
>この頃は「スマブラ」にかかりっきりで忙しそうな桜井氏ですが、氏の才能を考えるとオリジナルのタイトルにももっと挑戦してほしい、なんて思ってしまいますね。
これは同意です。そもそも氏はスマブラ以外の仕事をしたくて独立したはずなのに、結局(実質)元鞘になってる。
スマブラXで「永遠に続くシリーズじゃない」と語ってたので、これが最後な覚悟があるのかなと思ってたら、全然違いました。
年齢的にはまだまだ若いんだし、また独自タイトルを手掛けてほしいですね。