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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

GUILD 01

2015年03月15日 19時15分51秒 | ニンテンドー3DSゲーム感想文
去年、日本で一番ヒットし、ブームを起こしたゲームと言えば? ……考えるまでもない、「妖怪ウォッチ」である。
ゲーム版の発売こそ一昨年で、その当時の売上は大したものではなく、あっさりランキングから消えた。失敗企画だった、と俺は思った。
それが、アニメ版の放映が始まると共に、ジワジワと人気が広がった。当然ゲーム版の人気も盛り返し、いつの間にかランキング上位常連に。
やがて続編「妖怪ウォッチ2」が発売されると、もう誰にも止められない一大ブーム作品となった。売れすぎて何が何やら分からなかった。
妖怪2は3バージョン合計で500万本を軽く超えた。単一作品として見ると、これは日本サードタイトル史上NO.1の数字である。凄すぎる。
このブームが今後どうなるかは未知数だが、いずれにせよ驚異的な金字塔作品であることは間違いない。誰もがジバニャンを知っている。
そしてこの神作品を手掛けたメーカーこそ、福岡の雄・レベルファイブ社であり、その社長・日野晃博氏である。

日野氏については、俺の貧弱なボキャを最大限に駆使しても、「凄い」としか言い様が無い。個人的には最近は日野神と呼ばせて頂いている。
妖怪だけでなく、過去「レイトン教授」「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」とミリオン級タイトルを幾つも生んだ超クリエイター。
時代や方向性は大分違うが、このヒットメーカーっぷりはそれこそ宮本茂氏にも劣らないと思う。だって、日野氏以外にいねーだろこんなの。
実は妖怪が盛り上がる少し前、レベルファイブは「ワンダーフリック」というスマホ系RPGにて、盛大にやらかしていた。非難轟々だった。
俺は全くプレーしてないが、漏れ聞こえる運営のダメさに「今度こそ日野も終わりか」と冷めた目で見ていた。同様の人は多かったと思われる。
……それから数ヶ月で、日野神には土下座しまくりであった。失礼な事言ってごめんなさい、あなたが神です。日野 イズ ゴッド。
時に失敗することはあっても、必ず大ヒットをひっさげて復活する。神と言うより不死鳥みたいだな。全く日野晃博恐るべし、である……。

で。
さっき少し書いたが、レベルファイブと日野氏はヒットメーカーではあるが、もちろん出すもの全部大ヒットしているわけではない。
ワンダーフリックもそうだし、アニメ「ガンダムAGE」はゲーム版を含めて失敗した。多種多様な企画の中には、闇に消えるものも多いのだ。
「ギルド01」もまた、レベルファイブ失敗企画の一つである。今作への日野氏の関与度は分からんが……構想は氏なのかな。うーむ。
企画のコンセプトは、割と明快だ。「個性的なクリエイターが小規模(×ミニゲーム)なゲームを作り、それをセット販売する」である。
物珍しさ、お得感、手軽さ、等を売りにしているのだろう。実際、やりたいことは分かる。夢と希望のある企画だなとも思う。
……が、正直、俺は発売前からこれは売れないと思っていた。著名クリエイターの名はあれど、作品から「売れる匂い」が全然しなかった。
案の定、売れなかった。初週2万か3万で、最終でも10万に届かなかっただろう。その後大きく値崩れし、1000円強で投げ売られていた。
一昨年の「3DSソフト2本をクラニン登録すればDL版1本プレゼントキャンペーン」で今作の投売りを買った人は多いだろう。惨めなもんだ。
ちなみに俺は値崩れ前に買っている。プレーするのは遅くなったが、作品に興味があったからな。企画は悪くないんだよ……。
妖怪フィーバーに沸くレベルファイブにはもうどうでもいいタイトルなんだろうけど、取り敢えずプレー開始。いいから、やってみれ。
……ところで、パッケージの怖い人面、あれは一体なんですか。売る気あるんですか。失敗は、もしかしてあれのせい……?

今作は「4つのゲームがひとつに」なったソフトである。そしてその4本のゲームは完全に独立していて、相互に関与しているわけではない。
AのアイテムがBで役に立つといった作りはない。まぁ一応、4本全部をある程度プレーすると、別ゲーの体験版が解放されるという要素はある。
悪く言えば「寄せ集め」である。少しは関連性があればと思うが、各タイトルのクリエイターも会社も違う以上、しゃーないかのう。
同コンセプトの「Wiiリモコンプラスバラエティ」は割と統一性があったが、あれはゲームの規模が小さかったからね。んー。
てわけで、感想も個別に行く。どのタイトルも「1/4」とは思えない品質だったことは先に明言しておこう。



○エアロポーター

担当はビバリウム、斉藤由多加氏。所謂「ヘンなゲーム」で有名なクリエイターである。「シーマン」「The Tower」等が代表作か。
俺としてはGC「大玉」で縁があった。どこの世界にあの大滝秀治氏を萌えキャラにするゲームがある? 珍妙極まりないゲームであった。
……ただ、面白さはそこそこってとこだったね。尋常じゃないくらい値崩れしてたから、今もどこかに新品在庫があるような気がするな……。

んでエアロポーターだが、期待を裏切らない怪作である。どこの世界に「空港の荷物仕分け」をゲーム化する人がいる? ……ここにいる。
空港を訪れる多種多様なお客さんが、カウンターに荷物を置いていく。無論それぞれ行き先が違うので、該当する飛行機に乗せねばならない。
プレーヤーはその荷物(色で分けられている)を自動で回るレーンと手動で上下させるアームにてテキパキと仕分けしていくのだ。
現実にも、もちろんゲーム性はないだろうが、要素としては存在すると思う。ようこんなネタのゲーム化を思いついたもんだ。感心する。
……そして、大玉の経験から警戒してたんだが、奇異なのはネタだけで、ゲームとしては実にマトモである。要するに、面白かった。

ルールがとても分かり易く、やる事が明確。しかしなかなか思い通りにアームを動かせず、もどかしい。それがまた面白い。
腕を上げれば綺麗に仕分けが出来て、バンバン飛行機を離陸させられる。コンボが繋がった時の快感はかなりのものだ。いいねぇ。
時々「大統領の特別な荷物を仕分けせよ!」「持ち込まれた爆弾を処理車に搬入せよ!」といったイベントが発生し、アクセントになっている。
ビジュアル的には延々ゲーム画面だけで、派手さは一切ないが、今作はそれでいい。「アイデア」に全てを注ぎ込み、それが成功しているから。
一応BGMとして常に「喧騒」が流れており、雑然とした空気は演出されている。喧騒と機械音だけの世界。どっぷり仕事に浸ろう。
今作は収録作で唯一すれちがい通信に対応していて、すれ違うとその人の飛行機が寄港してくれる。……まぁ、これは別に面白くないな。

最初は小さい空港が、荷物捌きが上手くなるにつれ、どんどん規模拡張し、レーン数も増える……といった物語要素は一応ある。
が、EDは特になく、頂点の「宇宙空港」まで成長させれば、後はテキトーに遊ぶエンドレスモードに入る。プレー時間は短めかな。
……しかしこの段階まで来ると、このゲーム、無茶苦茶難しい。宇宙空港達成後も何度もプレーしたが、全く歯が立たない。
ルールは何も変わってないが、飛行機の発着数が増え、当然荷物の数も激増。完全に俺のキャパをオーバーしていて、パニックに陥る。
機械が自動でグルグル回る中、どうにかしようにも頭が付いていかず途方に暮れてしまう。なんちゅーか、「試される」ゲームである。
まぁ最終段階なんだからこれでもいいのかもしれんが、せめて古い状態にも戻らせてほしい。宇宙空港限定になるとしんど過ぎる。
あと「燃料」が高すぎると思う。今作には機械を動かす燃料が不足すると、照明が暗くなってプレーし辛くなるという要素がある。
だから定期的に燃料を購入し、荷物と同様動力部に搬入する必要があるんだが……これの値段が非常に高く、買うとあっさり赤字に陥る。
そのくせ宇宙空港の規模だと燃料消費が非常に激しく、頻繁に購入する必要が出てくる。何度やっても赤字体質でウンザリしちまった。
もちろん、仕分けが上手ければどうでもなるんだが……もうちょい楽しめるバランスにしてほしかったな。はぁ。

今作、目立たないながら、十分遊べる面白いゲームである。奇抜なネタよりも寧ろゲーム性に注目すべきだな。斉藤氏、お見事。
宇宙空港で好成績を叩き出せれば、君の「ゲーム脳」はハイレベルであると断言しよう。是非挑戦してほしい。はぁ。



○レンタル武器やdeオマッセ

担当クリエイターは、アメリカザリガニの平井善之氏。何とお笑い芸人である。えええ。異色も異色、4作中唯一の、非ゲーム業界人である。
……しかし申し訳ない、テレビ見ないアピールを持ち芸にしている俺は氏の名前を知らない。芸人としても多分見たことがない。
ググってみると、相方共々、昔からゲーム・アニメ業界と関係のある芸人であるようだ。今作も当然その流れで話が舞い込んだのだろう。
無論平井氏が開発会社を持ってるわけはないから、その辺の手配等はレベルファイブが手伝ったのだろうか。氏の関わり度が分からんな。
まぁそこを疑うとキリがないから、今作はアイデアも調整も平井氏がミッチリやったと思うことにする。クリエイター・平井善之である。
ちなみに登場キャラである武器屋の親父のボイスを平井氏が担当しているようだ。エエデ! ボチボチ! アカン! ……悪かったな。チッ。

ゲームの舞台は、魔物のいるRPG風世界……を茶化したものである。登場人物も奇人変人ばかりで、さすが芸人製と言いたくなる。
タイトルの通り、今作は武器屋で働く少年(とその親方)を主役にしたゲームである。冒険や戦闘の要素は一切ない。
まず素材を使って武器を作り、それを店に来る多彩な客達に、売るのではなく「貸す」。客はその武器を持って様々な目的の冒険に旅立つ。
その冒険が成功すれば、レンタル料及び客が手に入れた素材等を報酬として受け取れる。……が、失敗すると、何と武器は消滅し、報酬もゼロ。
従って、高性能な武器作製と同様に、「どんな武器を貸すか」が大事なゲームである。客と、戦う敵の特性を見極め、適切な武器を貸すのだ。
そうして客は自らの物語を進め、主人公は武器屋を大きくし、やがて魔王が復活し……というゲームである。うむ。

取り敢えず、ちゃんとゲームになっている。当たり前ではあるが、「芸人がお遊びで作ったゲーム」ではない。きちんとしている。
プレー前は、武器屋営業だけだと退屈なんじゃないかなと思ったが、各種イベントが頻繁に発生するので、退屈している暇がない。
武器を作ることと、武器を貸す時の目利き、どちらもキッチリ「ゲーム」している。これが全部平井氏のアイデアとしたら、大したもんだ。
ボリュームも結構なもんで、俺は15時間ほどプレーした。まさかこんなにやれるとは思ってなかったんで、嬉しい誤算だったな。

まず何より武器を作ることになる。この際は簡易音ゲーで、材料の塊をリズムに合わせて叩き(タッチパネルを突く)、武器を鍛えていく。
当然リズムが正確だと武器性能は上昇する。また「炉の温度」という要素があり、これを適切に保つ事も性能に影響する。
そうして上手く作れれば「ご、極上業物や……っ!」となるが、ヘボいと「なまくらや……」となる。なかなか思い通りにはいかない。
この武器作製モードは、正直あんまし面白くなかった。音ゲーつっても非常に単調で、難しくもない。プレーに快感がない。
リズムは簡単だが材料を適切に叩くのは難しく、俺は何度やってもコツを掴めなかった。その辺の指南もなく、何気に厳しいスタイルだった。
また武器には「斬」「突」「打」の3要素があり、叩けばどれかが上がるが、それは確率次第となっている。狙って斬を上げることはできない。
武器には基本性能があり、鍛えて上がるパラメータはそれに上乗せされる。そして大半の武器は、3要素のうち一つが突出した性能になっている。
だから「斬」タイプの武器なら「斬」を上乗せしないとゴミと化す。……しかし、狙って斬を上げられない。これが非常に腹立たしい。
まぁ自在に上昇タイプを選べるとゲームが簡単になりすぎるんだろうが、斬狙いで突ばかり上がったりすると、とにかく不愉快である。
武器作製の際に混ぜる素材により確率を変えることは可能だが、確率は確率、確実にはならない。結局運頼みになってしまう。
もう少し「納得のいく」作りにして欲しかったと思う。ゲームのメイン要素なのに、作製に心躍ることは終ぞなかった。はぁ。

して武器が出来たら、レンタルだ。店を訪れるキャラクターは変人揃いで、主人公である店員との会話だけでもなかなか楽しめる。
彼等はそれぞれの物語を持っていて、レベル1から7へと冒険を重ね、それが進行していく。どのキャラもそれなりに面白い。
ちなみに主人公は武器屋から一切外に出ないが、キャラの冒険の模様は武器に仕込んだ「ドナイナッター」という装置によって逐一表示される。
これはツイッターのパロディで、実際「〇〇洞窟の入り口に来たぞ」「××が現れた! 戦闘開始!」てな感じで文章が更新されていく。
自動で流れるのもツイッターと同じで、放置してると遡って読むのが大変になるのもまた同じ。俺もリアルツイッタでよくある。わはは。

このドナイナッター、アイデアは面白いと思うが、複数キャラが同時に喋ると非常にゴチャゴチャして訳分からなくなるという問題がある。
まぁ後で読み返すことも可能だが、インターフェースが悪く、また保存が一日限りなので、うっかりすると文章が消える上にセーブしてしまう。
メインキャラ達のドナイナッターは記録に残し、いつでも参照できるようにすべきだったと思う。そこまで容量のでかいもんでもないんだから。
おかげで物語がよく分からなくなったキャラも出てきてしまった。面白いキャラなのに勿体無い。まぁゲーム進行に支障はないが……。

レンタルする武器はこちらが自由に選べる。客には「得意武器」があるが、必ずしもそれに従う必要はない。
得意武器だと攻撃力が上乗せされるが、今作で真に重要なのは「発動率」なのである。これが低いと、攻撃力が高くても宝の持ち腐れなのだ。
上記のように武器には斬・突・打の3要素があり、攻撃の際はこのどれかを繰り出す。……で、その発動確率が武器毎に設定されているのである。
例えば斬が突出した武器で発動率が70%なら非常に強力と言えるが、打の威力が最強レベルでも発動率が30%ならハッキリ言ってなまくらだ。
残念ながら「3要素とも強い」武器はまず作れないので、自然戦闘は「突出攻撃だと大ダメージ、残る2種だとカス威力」となる。
冒険キャラも突出攻撃だけ出せばいいのにそれはせず、ランダムだ。カス攻撃ばっか繰り返して苦戦してると「アホか!」と怒りたくなる。
そんなわけで、得意武器を渡して攻撃力をアップを図るか、発動率を重視するか、迷うところだ。武器が両方を兼ねてる場合は楽なのだが。
また敵となる魔物には斬・突・打のどれかが弱点として設定されており、最大HPも冒険前に提示される。……何故分かるのかは不明。
こういった開示情報を見てレンタル武器を選ぶのは、割と楽しい作業である。武器製作よりはこっちの方が俺は面白かった。
……まぁ結局、冒険の正否は運の要素が大きいが。突出攻撃で必殺が発動したりしたら、魔王戦が一撃で終わったりもするからなぁ。やれやれ。

冒険が成功に終わって返却された武器は、「磨く」ことによって性能がアップする。何度も繰り返せばどんどん強化できる。
……が、この行為は作製に輪を掛けてつまらん。単にタッチパネルを擦るだけで何のゲーム性もない。ここは明確にダメであった。
あと、武器を磨いて強化するというのはいいが、「武器レベル」の上昇の前では殆ど無意味になるのはどうかと思った。
ゲームを進めていくと、親方が「そろそろ新武器を教えてやるか」と言い、作製可能な武器のレベルが上がる。1から7まである。
このレベルの差は歴然としていて、レベル1の武器をレンタル→返却を繰り返して鍛えても、レベル2武器にはまず及ばない。
この為「何度も鍛えて愛着を持つ」なんてことはまずなく、どんどん役に立たないゴミ武器が増えていった。ここは調整が悪い。
終盤になるとゴミ武器も作製可能武器も増えすぎてしまい、選択すら面倒だった。終盤にレベル1の武器なんて作れなくていいよ。
不要な武器は廃棄が可能だが、単に消すだけで何も残らない。「融合」的なシステムは用意できなかったのかと思う。うーむ。

客達の冒険がL7まで終わると、魔王との最終決戦を選択できる。倒せれば、EDだ。帰還する客と主人公は、工場の親方に報告へ向かう。
……そしたら、親方死んでいた。はぁぁあ!? いやマジで。病気っぽいが、それまで持病持ちのような描写は一切ない。なんじゃこれは。
そのまま客と2人で葬式を行い、EDムービーへ。ギャグっぽく描写されていたが、意図がまるで分からん。親方殺して何が面白いんだ……?
で、セーブ後は魔王討伐前に戻るので、別の客に新たに魔王討伐を依頼する。それを全員分、6回繰り返せば……真のEDが始まる……っ!!
……ということはなく、その後は魔王を倒しても何度も復活する「エンドレスモード」に入った。魔王討伐と、素材収集を繰り返すことになる。
ちなみに親方は幽霊として戻ってきて、普通に武器を打つ。……ますますもって何で殺したのか理解不能。面白くないよ平井サン。はぁ。
エンドレスモードに入ると、新たな展開は特にない。新武器を作れることもなく、既存の武器を貸して磨いて強化するだけになる。
魔王も復活を繰り返すだけで面白みがなく、5回ほど倒すとゲーム内称号が貰えたんで、もうこの辺でいいやと終了。
うーん、終盤の展開についてはかなり不満だな。ゲームは「纏める」のが大事だぜ平井さん。広げた風呂敷は、畳まなきゃならんのだぜ……?

とは言え思いの外じっくり遊べたので満足である。これが平井氏の実力なら、是非今後もゲーム業界に携わってほしいもんだ。
……スマホゲじゃなく、な! しかしあれだな、「ゲーム好きが高じてゲームを作るようになる」……ゲーオタとしての夢の一つだよな。
ただ、これは「見ているだけでいい」夢だ。俺らパンピーは、ユーザー側でいい。それが分相応だし、幸せなことなんだ。
ゲームを創造するクリエイター様達に、敬意を。それを前提に、好き勝手言わせて頂くぜ。全く嫌な存在だぜ。やれやれ……、



○解放少女

担当は須田剛一氏。「キラー7」「ロリポップチェーンソー」等の、これまた個性的な作風で有名なクリエイターだ。
俺は残念ながら縁がなく、一つもプレー経験がない。まぁ「そのうち何かやってみたい」の引き出しに仕舞っている。いつ? むぅ。
今作のジャンルは、シューティングである。つっても3DSということで予想できるように、ロックオンショットタイプだ。
正直これをシューティングと呼んでいいのか疑問だが、まぁいいや。俺は「スターフォックスコマンド」にて経験があるかな。
あのゲームは何気にかなり面白かったな。シリーズファンには評判がよくないようだが。関係ないな。はぁ。

今作は、「ガワ」は割と正統派である。ロックオンシューティングに奇異な部分はなく、普通にゲームだ。
また主役は美少女であり、ゲームの合間には美麗なアニメムービーが挿入される。これも品質は高いが、形としては実に一般的だ。
一方、キテレツなのが世界設定である。舞台は100年後の日本。大国に領土を奪われ、政治は大統領制に移行している。意味不明。
領土奪われたなら、今国民はどこに住んでんだ……。んで主人公「大空翔子」は、父である初代大統領の後を継ぎ、第二代新日本国大統領となる。
……大統領制なのに世襲ってどういうこったねん……選挙したとしても、女子高生にやらすか普通……?
真面目に考えてもしゃーないが、こういう「現実の延長」としてまるで想像できない世界を日本と言われても困るよ。やれやれ。

ゲームは「クサビ」を全国に打ち込まれた日本にて、戦闘可変ロボ(適当)「カムイ」を駆り、各地を「緑化」することである。
まぁ突っ込まないようにしよう。この世界では日本名物売国左翼はどうなってるんかな。そこまで設定してたら神なんだが。
翔子が出撃する際は議員の投票で賛成多数になる必要がある。そして出撃時の文句は「大空翔子、出馬します!」だ。
……ん、もういい。ゲームはマトモだからな。これが須田ワールドか。これがええんか。…………。

しかし正直、このゲームは面白くなかった。一応難度「普通」にて全5面をクリアーしたが、イライラしまくりだった。箇条書きしてみる。

・自機の移動可能範囲が狭い
自機が画面を自由に動き回れない。おかげで弾避けが非常にし辛く、ダメージを食らうのに理不尽を感じる事が多かった。

・攻撃と盾のシステムがよく分からない
今作では自機の周囲を「シールドバレット」なる複数のオプションが包み、盾となると同時に弾丸としてこれを飛ばして攻撃する。
しかし今幾つバレットが残っているのかを視認で確認しなきゃならんし、減ったバレットがどういう経緯で回復していくのかも不明。
この辺は説明書を見ても書いておらず、ゲームのチュートリアルでも教えてくれなかった。なので最後までモヤモヤを抱えたままだった。
なんちゅーか、弾数制限があるのに、その数字が分からんと言うか。シューティングなのに「攻撃」がいつも気分悪い。これで面白いわけがない。

・ワンパターン
面数が少ないのはしゃーないとしても、やる事がいつも同じでつまらん。敵の種類が少なく、攻撃パターンも同じ様なのばかり。
鬱陶しいミサイル攻撃でこちらを困らせる奴だらけでウンザリした。コンパクトだからこそ、多彩さを見せなくてはならないのではないのか。

・キラがウザい
今作では翔子の補佐として雲母(きら)という渋いオッサンが色々助言・指示してくれる。成田剣氏の熱演が光るナイスオッサンだ。
……が、ゲーム中その音声があまりに頻繁に入るので、いい加減やかましくなってくる。演出自体はいいのに、明らかにやりすぎ。
「敵のミサイルに追尾されてます」「非常に危険な状態です」「作戦範囲外です、速やかにお戻り下さい」……わぁっとるわ! 黙っとれ!!
定型の頻出ボイスに加えてイベントボイスも頻繁に入るので本当にやかましい。もうお前が戦えよ糞っ。はぁ。

・ステージが長い
小型クサビ3回破壊→大型クサビと決戦 の流れでステージが進むが、やってることが単調なので非常に間延びする。
おまけにステージをクリアしないとセーブ不可なので途中で止めることも出来ない。まぁゲームが面白ければ気にならないのだろうが。

ンなとこ。ゲーム理解度の低い俺が悪いのかもしれんが、ムカつきっぱなしだったので2周目やって深める気にもなれん。
難度や緑化率の達成によってギャラリーが解放されるという要素があるが、やる気が起きないのでここまで。須田ゲー、俺には合わず、か。
今作はEDで新たな敵が登場し、明らかに続編を匂わせて終わっている。で、何故か5pbのADVとしてPS3で続編が発売されている。???
何がやりたいのか意味不明だが、この続編はかなり値崩れしているので、微妙に欲しい気もする。うーむ。……止めといた方がええか。
アニメデモや主題歌や声優の演技は上質。「ゲーム」としてはアカン。そんなゲームだった。はぁ。


○クリムゾンシュラウド

レベルファイブ発売なんだから、やっぱ一本は自社タイトルが欲しい。てわけで今作である。担当は、当時在籍していた松野泰巳氏。
松野泰巳の名を知らんゲーオタはいまい。「オウガバトル」シリーズを筆頭に、濃いファンを魅了しまくる大クリエイター様だ。
そんな氏の作風は、一貫して「重厚長大」であった。氏が今作の紹介コーナーで自らそう書いていた。つまり、気楽にはやれなかった。
そこで今作では、一般的なRPGから「戦闘」「探索」「物語」の3要素を抽出し、煮詰めるという方式を採ったらしい。
つってももちろん「松野節」が薄れては魅力が激減だ。あくまで松野っぽく、しかしゲームは手軽に楽しめるように。
氏としても結構挑戦的で遣り甲斐のある仕事だったのではないだろうか。松野ファンならプレー必須のタイトルと呼んで過言ではない。
……俺は、氏と縁が薄いんだけどな。FF12からの逃亡で印象悪いし。はぁ。でも「タクティクスオウガ」は、死ぬまでにきっと……っ!!

今作に限らんが、ギルド01に収録された4本のソフトは、どれも低予算で作る必要があったはずだ。一般の1/4……とまでは言わんけど。
そんなわけで、3要素の抽出と言えば聞こえが良いが、今作はぶっちゃけチャチに感じる所もある。何よりも、グラフィック。
キャラは3Dでモデリングされているものの、ほぼ動かず、イベント中も戦闘中も殆ど静止画。おいおいこれでええんかと。
と言うか、比喩でなく「人形」として表示されている。何と、キャラの足の下に四角い台座が付いていて、戦闘に負けると文字通り倒れる。
……世界設定や物語はかなりシリアスなのに、何でこんなギャグがかった表現を? 松野氏の考えが分からん。
おかげでどのシーンも人形劇臭く、入り込めないものがある。経費削減は分かるけど、この作りの狙いはどこにあるんだ……?
グラフィック自体の質も悪い。主人公は20代後半なのだが、10代の小僧に見えるし、造形もハッキリ言ってダサい。幾ら3DSとはいえなぁ……。
イメージイラストは良質なのに、それがゲームに反映されてない。登場キャラ数は極少なんだから、もっと凝ってほしかった。はぁ。

そして、まず戦闘。これが……重っ!! 重すぎるだろおい! 確かに作品紹介では歯応えがあると書いてあったけど!!
最初の戦闘から異様に敵が固く、被ダメージも大きく、戦闘に非常に時間と手間がかかる。その重さは普通のRPGよりずっと上。
中ボス級の相手となると20~30分の長期戦になることもあり、無論その結果負けることもある。なんて大変なゲームだ。初心者には無理だよ。
また運の要素が妙に高く、今作では敵に状態異常魔法をかけると、サイコロを転がして出目の数で正否が決定される。マジで。
それ以外でも、溜めに溜めた滅多に出せない威力大攻撃の命中率が85%くらいだったりして、戦闘に安定感が全くない。外れりゃリセットだよ。
バランスが厳しいのはいいとしても、常に辛く、戦闘にどうにも快感がない。不快感は蓄積するのに、それを晴らすカタルシスがない。
これが松野バランスなのか……? ヒィヒィ言いながらやっと勝つ喜びは、まぁ確かにあるが……。

戦闘が重く苦しいのは、成長の要素がないことも関係している。今作のキャラにレベルアップの概念はない。強化は、武器防具とスキルである。
それでいて武器防具もどんどん強いのが手に入るというほどのバランスではない。スキルは戦闘を重ねればどんどん増えていくが。
同じアイテムを2個合成して強化するという要素もあるが、やっても大して上がらんし。ちなみにこれの正否もサイコロで決まる。人生博打也。
今作の戦闘は基本的に全部イベント戦で、決まった箇所以外で発生することはない。その意味では重いのも分かるんだが……。
一応同じ敵と何度も戦える場所も僅かにあるんだが、成長がないから何度戦っても辛いままだ。もちろん戦法に慣れるというのはあるけど。
今作の「稼ぎ」は倒した敵のドロップアイテム稼ぎであって、それでさえ大変な上に、そんな良い物を落としてくれるわけでもない。
更に更に、獲得できるドロップアイテムはポイントにより制限される。無条件に全部貰えるというわけではないのだ。
ホント、戦闘中も戦闘後も、苦労ばかりで気持ちが晴れない。そういう形での調整は為されているが、これでいいのかと思う。
松野氏曰く「短編小説を読むような気持ちで遊んでほしい」との事だが、無理。マジ気合入れてけ。甘かねーぞこのゲーム。はぁ。

今作には攻撃に炎氷風光闇といったお馴染みの属性要素がある。当然敵の弱点属性といったものもある。……はずである。多分。
何かよう分からんのよな。色んな魔法を使わせてみても、弱点を突いた感じがしない。全体的にダメージ計算式がちっとも掴めなかった。
違う属性の攻撃を繋げていくと「コンボ」となり、微妙に戦闘を有利にできるという要素があるが、これはハッキリ言って失敗している。
幾つか集めても10や20程度しか効果がなく、手間がかかるだけだ。松野氏はこれの何が面白いと思ったんだろう。分からん、分からんのだ。
弱体化や蘇生魔法の度にサイコロで決めさせられるのもなぁ……運要素が好かんという以上に、毎回面倒で仕方なかった。はぁ。


戦闘に続いて、探索。今作のマップはすごろくのような感じで、決まった升目に移動すると、イベントが発生するようになっている。
最初から全ての升目が表示されてるわけじゃなく、特定の升で敵を倒したり先の部屋への扉を開けたりして、地図を広げていく。
一度解放した升には以後自由に移動可能で、大半は何もないが、後で立ち寄ってみると重要アイテムを入手できることがある。
プレーヤーは先に進むことだけを考えるのではなく、それまでの升の情報を記憶し、適宜立ち戻ることを求められるのである。

……いやぁ、これ、完全に失敗でしょ。探索要素についてはダメダメすぎる。「エラソーなこと言っといて、松野ってこの程度?」と思った。
これの一体どこが面白いのかと。どこにゲーム性があるのかと。「抽出した3要素の一つ」なんてとても言えない空虚さ、つまらなさ。
要するに、ただの虱潰しだから。行き詰まったら既知の升にテキトーに戻り、何かあればOK、それだけ。こんなのは探索じゃない。
謎解きの要素も一切なく、選択肢はあるものの、「宝箱を開ける/開けない」といった正解の分かりきったものばかり。舐めてんの?
最初こそ「宝箱を開けずにおけば、後で何かあるのか?」と思ったが、多分何もない。一体何故選択肢で勿体ぶるのか全く理解不能。
一応移動するとMPを消費するというリスクはあるが、そんな大した数字じゃないし、何ならセーブ→ロードすればいいだけだ。
ワクワクもドキドキもリスクもリターン(ゲームが進行すること以外)もない、マップ虱潰し。探索(笑)としか言い様がない。
コンパクトなゲームだけに、このダメっぷりは目に付くし、話にならない。この程度かよ松野サン。ガッカリ。はぁ。


最後の要素、物語。……氏の作品を知らん俺には「松野節」がよう分からんが、物語に関しては存分に発揮されていたのではなかろうか。
ゲームの舞台はダンジョン一つだけだが、升目に止まる度にノベルゲームのように文章が表示され、様々な情報と物語が綴られる。
その中で世界設定や登場キャラのことが上手く説明されており、唐突に物語が始まるものの、結構すんなりと世界に入り込めた。
それでいて文体はなかなかに重厚。……俺にはよう分からんが、これが松野節というやつか? それっぽい雰囲気があった。
人物名や地名も妙にややこしく凝っていて、ちとやり過ぎな感じはするが、重みと厚みがある。まぁこれはこれでいいだろう。
「足の指を潰し、目に鉛を流し込む処刑法」とか、CERO基準Bじゃマズイんじゃないか。こういう世界である。うーん怖い。

文体は重厚だが物語がややこしいわけじゃなく、ゲーム的にもぶっちゃけ理解せずとも遊べる。これはいいことなのかな。
話の真相とラスボスの行動理由がちと安っぽくて残念だったが、ゲームの規模的にしゃーないか。続編を見込んでたのかもしれんし。
魔法のアイテム「聖遺物(ギフト)」、それらの原点であるオリジナルギフト「真紅の聖骸布(クリムゾンシュラウド)」……用語はイカスな。
敵はゴブリンやミノタウロスといった一般的な奴らになってるが、これはそこまで構築している時間がなかったからか。いいか。
キャラクターは味方パーティの3人と、第三者的なもう一人の、たった4人しか登場しない。これもゲームの規模的に……かなぁ。うーん。
違和感があったのが、物語の文章は三人称視点で進むのだが、主人公を常に「あなた」と呼ぶこと。これおかしくないか?
主人公は「ジオーク」という青年で、名前はデフォだし、ドラクエ型の無口ではなく普通に喋る。性格もそれなりに描写されている。
なのにゲーム開始時からジオークを「あなた=プレーヤー」として呼び掛けるのはどうなんよ。松野氏の感性が分からない。
その辺の設定もあるのかなと思ったが、EDを見ても何もないし。俺はジオークじゃないよ。俺は俺だよ松野さん。はぁ。

このゲームのEDは、完全にバッドエンドだ。主人公らはダンジョンに閉じ込められ、諸悪の根源たるラスボスが解き放たれて終わり。
……そう、それが嫌なら二周目をやる必要があるんだな。おう、覚悟はできてる。プレー時間はそんなに長くないし、やってやんよ。
二周目はスキルとアイテムを完全に継承して開始できるので、敵のパラメータが上げられているものの、一周目よりは格段に楽になる。
が、グッドEDを見る為には一周目では行けなかった部分でイベントを起こす必要があり、そこでは二周目のみの戦闘も発生する。
これがまぁ、当然のように辛い。辛すぎる。最大の山場の戦闘では、何と1時間30分もかかった。もちろん負ければリセットである。嗚呼。
ゲーム自体には大分慣れた状態だったから一周目ほどの重みは感じなかったが、戦闘時間だけはもうちょい考えてくれよと思った。
で、そんだけ苦労してやっとグッドEDに辿り着いたものの……。は? となる中途半端さ。こんだけ苦労させてこんなもんかよ松野サン!!!
この人はプレーヤーにご褒美を与えるのがそんなに嫌なんだろうか。結局、二周目まで頑張ってクリアーしても、強い快感はなかったなぁ。
まぁでも、「やり遂げた」感は結構ある。プレー時間はそんなにないのに、非常に頑張った感がある。よくやったよ俺。
松野節、未だ俺にはよう分からず。……正直、松野さんって、過去のひ……いやいや。ただ今作については、それほどでもない、な。

そういや、インターフェースの悪さも非常に気になったなぁ。アンタ何年ゲーム作ってんだよと思った。
武器防具のパラメータを見ることが非常に大事なゲームなのに、その辺のコマンドや表示が全く洗練されておらず、実に素人臭い。
物語部分で既読文章をスキップできるんだが、これのシステムもアホみたいに鈍臭くて呆れてしまった。スキップボタン用意すればええやろ!!
こんなの「重厚長大で予算たっぷり」なゲームじゃ許されないレベルだと思うよ。……松野サン、企画の規模を考慮して手ぇ抜いたの?
そんな事を想像したくはないが、非常に低レベルだとは思う。武器屋deオマッセの方がずっとマシだったよ。はぁ。


◯タイムトラベラーズ 特別編

4タイトル全てをある程度プレーすると解放される。要は体験版だ。一応やってみた。
……驚いた。これ「街」「428」やん。主人公こそ5人だが、ザッピングやチャートでのプレーはまさにあれ。知らんかったよ。
体験版では2キャラに絞り、序盤の事件をプレーできる。丁寧なチュートリアル付きなので、前二作(?)未プレーでも問題なし。
今作にはタイトル通りタイムトラベルの要素があるようで、バッドエンドからはそれで選択肢に戻る。体験版では設定は分からんかったが。
内容は、いい感じに謎だらけで先が気になるものだった。相変わらず舞台が東京で、主役の一人が刑事だった。うん、いいね。
驚いたことに428とは世界の繋がりがあるようだ。てことは街ともあるだろう。でもシナリオには……絡んでこないだろうな、多分。
ゲームはいいんだが、ちと演出が重いように感じた。バッドエンドから選択肢に戻る手順等が妙に面倒臭い。頻繁にある作業なのに。
3DSだから立体視もあるが、そんなに綺麗なポリキャラでもないからあまり映えてない。魅力的には感じなかった。
今作はPSPとVITAでも出てるから、そっちの方がいいかもしれんな。俺がもしやるとすればVITA版にしたい。
本編は、前二作と変わらず「バッドエンドを踏むことが大事」な作りであろう。だからこそ、復帰作業は軽くあってほしいのう。
……調べたら、廉価版は出ておらず、DL版も高いまま。ただ新品価格は半額程度で買えるな。
むぅ、取り敢えず覚えておこう。「いつか」の引き出しに仕舞った。……さて、取り出す日は……。



ふぅ。さすがに4本もあるから感想も長くなったな。まぁ書きたいことを書いたからこれでいいのだ。
ギルド01は、名前から分かるように、続編(企画として)前提の作品だった。……しかし現実には、02が3タイトル続いただけで終わった。
しかもその3タイトルも「配信」という形であり、それなら他作品と変わらない。一本にパッケージングするのがギルドシリーズであろうに。
まぁ01の4本も、パッケージ販売があまりに不振で、後日個別配信販売されたしな。もう何から何まで失敗でシッチャカメッチャカ。
02の3本は01発売前から動いていたから一応出したってとこだろう。その続きなどあるわけもなく、完全に失敗企画として終わった。
……結局、どうだったんかなぁ。意欲的な企画ではあるが、プレーしてみても、成功の見込みがあったとは思えん。
日野さんはどういう狙いでこのシリーズを立ち上げたのだろう。珍しく、日野氏の商売っ気が読めないゲームである。うーむ。
まぁ、今ゲームを売るって難しいからね。単純にどんなゲームも一本5000円6000円で売ればいい時代はとうに終わった。
従来の形に加え、基本無料の課金型、低価格型、様々な売り方が今はある。無論、ゲームの作り方もそれによって違うだろう。
ギルドシリーズは成功失敗を度外視し、色々と試す為の企画だったのかもしれんな。そんな事ユーザーには分かるわけないけど。
俺としては、まぁ普通に楽しめたとは思う。値段分の価値はあった。今の値崩れ価格なら十分お買い得である。
02の3本をやる気は今んとこないが、まぁいずれセール等があれば、かな。悲しい興味だね……。

ギルドは成功しなかったが、今のレベルファイブは日野神ウォッチの超ヒットにより、超絶に潤っていることだろう。
てことは、「次の一手」の為に、また色々とやる余裕があるはずである。レベルファイブはそうして多彩な種を撒き、成功してきたのだ。
なら、またいつかこんな企画が生まれるかもしれない。意外と日野さん根に持っててリベンジの機会を伺っていたり。そうだといいな。
金と意欲を併せ持つ比類なき大ゲームメーカー・レベルファイブと日野社長・ザ・ゴッドの更なる活躍を願って終わり。
ホンマ、希望はレベルファイブだけやで。ゲーム業界を、家庭用ゲーム業界を頼みます日野神……っっ!!!

……で、近々、レベルファイブの新作発表会があるらしい。つっても幾つかのタイトルは既に発表されている。
「妖怪ウォッチ3」!「レイトン7」!「ファンタジーライフ2」! ……他、完全新規プロジェクトもあるらしい。うーむ。
その中に、派手ではなくても意欲的で濃い企画はあるかなぁ。今のレベルファイブでこそ「試せる」企画はないかなぁ。
まぁ身勝手な期待をしつつ、その日を待とう。日本ゲーム業界の未来はレベルファイブと日野神の双肩にかかってるからな、マジで。
はぁ……。








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Unknown (mizz)
2015-03-16 17:18:28
レイトンやイナズマイレブンもかなり評価が高いみたいですが、そこらへんはあまり食指が動かなく
妖怪ウォッチも興味が湧かなかったもんで

日野さん=ローグギャラクシーのイメージしか無いです…。

ローグは当時かなり叩かれてましたが、個人的には結構好きだったし(惜しい点も多かったですが)
優れたゲームが多いならレベルファイブには期待したくなりますね。



ギルド01は、有名なクリエイターさんばかりですね。
製作者とかあまり気にしないですが、それでも知ってる方ばかりです。

特に須田さんのゲームは、ドハマリすることもあまり無いけど、雰囲気がすごく好きで、終わった後もずっと思い出すことが多いゲームばかりです(ムーンライトは除く)

でも…この中で一番やってみたいのは、アメザリのレンタル武器屋ですねw
返信する
Unknown (ota)
2015-03-17 01:03:51
>日野さん=ローグギャラクシーのイメージしか無いです…。
あー……俺はこのゲーム未プレーなんですが、「ドラクエ8を担当した会社の新作RPG!!」と期待されたものの、評判は悪かったですね。
シナリオをゲーム好き作家・宮部みゆき氏にこき下ろされてたのが印象的ですw まぁそれでも50万本くらい売れたようですが。
ディレクターズカット版がPS2アーカイブスで配信されているので、ちっと狙っていたりします。それとも無印をやらなきゃダメか……?

>特に須田さんのゲームは、ドハマリすることもあまり無いけど、雰囲気がすごく好きで、終わった後もずっと思い出すことが多いゲームばかりです
今回の解放少女は合いませんでしたが、「シルバー事件」「キラー7」辺りはいずれ……と思ってます。こんなんばっかですがw
レンタル武器屋は良かったですよ。もしかしたら4作中一番いい出来かもしれません。他の3本はどれも癖が強いので。
ゲーム作りに他分野のプロの血を……というやり方は、まだまだ可能性を秘めているかもしれませんね。
返信する
Unknown (mizz)
2015-03-17 09:46:05
> ディレクターズカット版がPS2アーカイブスで配信されているので、ちっと狙っていたりします。それとも無印をやらなきゃダメか……?

システム面では改善されているようだし、無印にあってディレクターズカットに無いものは無いようなので、やるならディレクターズカットですね。

ただ、特に叩かれたのがシナリオと冗長なダンジョンでそこは改善されていないので…

otaさんは以前どこかの記事で『ゲーム内でのリアリティ重視』とおっしゃってたような記憶があるので、中盤以降のシナリオは受け付けないやもしれません(´・ω・`)
返信する
Unknown (司 真)
2015-03-18 00:42:56
自分は全7作品をプレイしました

クリエーターを主張するただでさえチャレンジな企画であるにもかかわらず、発売のタイミングも3DS登場間もなくだったので、日野社長の心意気にほれましたね。

otaさんがご指摘される通り、本作はパッケージでオムニバス形式で収録して成立する企画だとおもわれます。一本で複数のクリエーターの個性をぶつけることで「じゃあ僕はこんな作品をつくろう」というクリエーターの個性が生まれやすくなるのかなと

実際、02はダウンロード専売で個別販売にした結果、安定して面白いけど印象に残らない作品ばかりでした。
ゲームにあまり触れない人に短時間で様々なジャンルを楽しんでほしいというコンセプトならいいですが、クリエーターを宣伝するのならダウンロードの個別販売は競争を煽るだけですからね。

ゲーマー向きの企画は本作で頓挫した印象ですが、ノンメディアミックスのファンタジーライフが成功したため、それがレベルファイブの勢いをしめしていますよね。ただ、妖怪ウォッチで儲けた分をこうしたチャレンジな企画に投資されるバイタリティが日野社長の魅力だと思うので、駄目元でも03あたり期待したいですね。

次は伊集院光さんあたりをコラボ企画で・・・
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Unknown (ota)
2015-03-18 01:24:10
>>mizzさん

俺がローグギャラクシーで一番興味あるのが「グラディウスタワー」なんですよねw 何でも突破までに8時間かかるとか何とか。
DC版ではかなり改善されたらしいので、それはある意味残念だなぁとw まぁ今やるなら普通にDC版ですね。PS2でやるのは不安もあるし。

>『ゲーム内でのリアリティ重視』とおっしゃってたような記憶があるので、中盤以降のシナリオは受け付けないやもしれません(´・ω・`)
むぅ、そうですか。日野氏はここらでシナリオでもプレーヤーを唸らせる作品をドーンと作ってほしいもんですな。
そうだ、丁度今年で10周年だし、金に余裕もできたんだから、今こそPS4で「ローグギャラクシー2」を!! ……うーん
返信する
Unknown (ota)
2015-03-18 01:32:50
>>司 真さん

うおおおお、7本全部ですか!? それは凄い。司さん、今度のレベルファイブ発表会に招待されるべきですよ。偉いわ。

>実際、02はダウンロード専売で個別販売にした結果、安定して面白いけど印象に残らない作品ばかりでした。
んー、やはりそうなりますよね。バラ売りじゃ「ただそれだけのゲーム」になりますから。ギルドも何もない。
正直もう少し我慢して続ける度量はほしかったですね。見切りがあまりにも早過ぎる。まぁそれも日野氏の特長なのかもしれませんが。
俺は02だと「怪獣が出る金曜日」に微妙に興味があるかなぁ。でも単発でDL購入する気分にはなかなかならないですね。

>ただ、妖怪ウォッチで儲けた分をこうしたチャレンジな企画に投資されるバイタリティが日野社長の魅力だと思うので、駄目元でも03あたり期待したいですね。
日野氏はよくも悪くもそういった貪欲さを持ってますよね。ギルド03そのものでなくても、流れを汲む企画を期待したいです。

>次は伊集院光さんあたりをコラボ企画で・・・
おお、これはいいですな! 恐らく芸能人最高のゲーム好きである伊集院氏ですから、面白いものが出来そうだ……!
返信する
Unknown (S・R)
2015-03-18 09:10:00
7作全部やりましたw
俺は逆にエアポートとオマッセはクリアまで行かなかったです。ちょい単調すぎた。
解放少女とクリムゾンシュラウドのほうが楽しかった。

まずクリムゾンシュラウドですが、これはいわゆるTRPGという奴です。キャラが金属人形で全部さいころなのはそういうことです。戦闘が全部しんどいのも昔のゲームバランスということでしょう、たぶん。
私は楽しめたと言いつつ1週しかしてないんですが、なんかピンクのしおり的な奴も入ってるみたいなので忍耐力がありましたらどうぞ。

解放少女は続編のADVはむやみやたらと重いようです。PVで市民団体が「シュプレヒコール!」とかやっててドン引きしました。今回のシューティングは操作しててそこそこ気持ちよかったので適当に楽しみました。

02の奴ですが、
アリ戦車はアクション的シューティングと言う奴です。そこそこ面白いしいろんな戦車が手に入りますが、これもちょっと単調かな。

宇宙船の奴は、ライブアライブのロボット編と言う感じのホラーです。ちょっとだけアクションもアリ?

金曜日は結構お勧めです。昔の教育番組お姉さん的ナレーションとキャラがツボにはまれば。内容はADV+ミニゲームですが。
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Unknown (ota)
2015-03-19 01:28:42
うおお……またしても7本全部プレー済みの漢が! 01だけならともかく、02も含め全部やった人は意外と少ないんじゃないでしょうか。
あなた方の貢献が妖怪ブームの下地になったことを誇っていいと思います。……すみません言い過ぎでした。でも偉い……。

>まずクリムゾンシュラウドですが、これはいわゆるTRPGという奴です。
ですね。俺はTRPGには馴染みがないんですが、今作であのスタイルを使う意味は正直感じられませんでした。余計安っぽくなったというか。
3周目も途中までやってますが、ピンクと言うよりギャグが入るようになりました。ただしごく一部の文章にだけ。大した売りではないですね。

>解放少女は続編のADVはむやみやたらと重いようです。
ほう……。奇抜な設定をADVにしてより濃厚に描こうということでしょうか。2000円程度まで値崩れしてるんで、引き続き観測しますw

02の3本は……うーん、やっぱ単発で見るとあまり魅力を感じませんねw 01の「セットで売る」は強引なようで有効だったかもしれません。
つくづく、もう少し続けてほしかったと思いますねぇ。うーむ……。
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Unknown (ピロリ)
2015-03-20 20:35:15
ギルド01は当時、すぐ値崩れしたので1000円以下で購入した記憶があります。
自分はあまり合わなかったけど、こういう企画は素晴らしいと思います。
L5のゲームはドラクエ9や白騎士物語、PS3版の二ノ国などで懲りたので二度と買うことはないですけど(笑)

otaさんの興味がある怪獣が出る金曜日は、昔DL版のセールで400円購入した上での感想ですが、SCEのぼくのなつやすみシリーズに似た感じのゲームで、ぼくなつシリーズよりもう少しストーリー色が強く、やりこみ要素のない短編ゲーム。400円のゲームとしては面白かったです。
俺の記憶では2~3時間でクリアかと・・・

何だかんだいってもイナイレ、ダンボール戦記、妖怪ウォッチの大成功からも日本で最高のクリエイターなんで注目はしてます。
L5がデベロッパー、パブリッシャーなのは二度と買わんけどね。

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Unknown (ota)
2015-03-21 17:43:58
>自分はあまり合わなかったけど、こういう企画は素晴らしいと思います。
ですね。こう言っちゃなんですが、値崩れしちまった以上、せめて多くの人がこの意欲的な企画に触れてほしいです。
小粒なようで、実は非常に贅沢なゲームとも言えますからね。うーん。

>L5のゲームはドラクエ9や白騎士物語、PS3版の二ノ国などで懲りたので二度と買うことはないですけど(笑)
そうなんですかw レベルファイブは年少向けタイトルで大成功しているものの、RPGが全体的に評判悪いですね。
何となく、日野さんはこの方向へのリベンジも考えている気がします。今の時代に大作RPGをやってくれるなら、応援したいところですが……。

>ぼくなつシリーズよりもう少しストーリー色が強く、やりこみ要素のない短編ゲーム。400円のゲームとしては面白かったです。
むぅ、そんなに短いのですか。俺も次にセールがあればと考えていますが……少なくとも800円払う気にはなれないですね。うーん。

>何だかんだいってもイナイレ、ダンボール戦記、妖怪ウォッチの大成功からも日本で最高のクリエイターなんで注目はしてます。
来月に「次の企画」を発表するようですから、注目ですね。……続編乱発で妖怪シリーズがどうなるのかも目が離せませんw
個人的には、L5の年少向けシリーズで育った中高生に向けた企画を期待したいです。さて、何が飛び出すか……。
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